オピニオン
原発再稼働で温室ガス削減の目標高めよ
温室効果ガス削減に向けた国際的取り組みを協議する国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)が、ポーランドの首都ワルシャワで開幕した。2015年に合意し20年にスタートする削減のための新たな国際的枠組みづくり…
「アベノミクス」の中間点検
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 緩和による需要拡大まだ 13兆補正で尽きる財出効果 安倍政権が、「アベノミクス」(①異次元金融緩和、②財政出動、③成長戦略)の実施を宣言してから1年になろうとしている。 …
わが国も安心はできない台風被害
今年発生した台風の中で最も強い勢力となった台風30号がフィリピンを直撃し、中部レイテ島では死者が1万人に上る恐れがある。 地球温暖化などの影響で、今後も猛烈な台風が発生することが予測される。日本に襲ってくる可能性も否…
「非嫡出子」違憲判決に思う
(社)教育問題国民会議理事長・弁護士 秋山 昭八 多様化してない家族形態法律婚主義の尊重を訴えよ 夫婦は同姓とする民法の規定は違憲で、国が夫婦別姓のための立法措置を怠ったとして、事実婚の夫婦ら5人が国に慰謝料を求めた訴…
安全性確保のため薬のネット販売規制は妥当
政府は一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売について、医療用(処方薬)から切り替わって間もない品目の一部を規制することを決めた。また、副作用の強い劇薬に指定されている5品目のネット販売は禁止する。 ネット通販業界…
初の日本人船長の若田光一さんの活躍を期待
若田光一宇宙飛行士が4度目の宇宙へ、そして2度目の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在へ、飛び立った。 約半年の長期滞在では各種実験のほか、後半には日本人初のISS船長を務める。乗組員全員の指揮官として、ミッション…
企業内部留保金を活用する戦略
若者のモチベーション高揚に 280兆円の留保金 生活の実感は途上であるが客観的に日本経済の現状を観察すると楽観的な要素のオンパレードである。 企業の内部留保金が過去最大レベルに達している。しかも世界の株式の時価総額が…
オバマ政権はアジア重視の姿勢明確に示せ
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙とNBCニュースが先月末に共同で実施した世論調査によると、オバマ米大統領の支持率は過去最低の42%に低下した。10月初旬の47%と比べ5ポイントの下落である。 オバマ大統…
ウイグル族弾圧は憎しみを強めるだけだ
中国・北京市の天安門前に車が突入・炎上した事件で新疆ウイグル自治区出身の5人の容疑者が拘束された。このことで、中国政府によるウイグル族への締め付け強化が懸念されている。 これまでもウイグルに対しては「力による支配」が…
天皇の「非政治性」干犯事件
東洋学園大学教授 櫻田 淳 人気で「臣」となる怖さ深刻な山本太郎議員の暴走 10月31日、山本太郎(参議院議員、無所属)は、東京・赤坂御苑で開かれた秋の園遊会で、天皇陛下に対して、「反原発・脱原発」に絡む自らの政治信条…
グルジアの政権交代で真の民主化を期待
先月末行われたグルジア大統領選挙で野党連合「グルジアの夢(KO)」の候補ギオルギ・マルグベラシビリ前副首相・教育科学相が62・11%の得票率で圧勝した。これで、約10年間の「ヒステリーの時代」と揶揄されたサーカシビリ時…
教育制度の抜本的な改革を
評論家 大藏 雄之助 臨時教員の増加は問題 まず6・3制の改正を急げ 小泉内閣で三位一体改革が大議論になったのは、まだ一昔前にもならないが、ほとんどの人の記憶から消えてしまっている。要するに小泉首相は小さな政府を指向し…
国益優先の決断に学べ
朴槿恵大統領の父、朴正熙元大統領は「親日派・売国奴」「独裁者」という非難と反対デモの真っ只中で1965年、韓日国交正常化を強行した。反日より国益を優先した決断だった。日本からの資金8億㌦(無償3億、有償2億、借款3億)…
「天皇の政治利用」に山本太郎議員の処分必要
山本太郎参院議員(無所属)が、秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことが、「天皇の政治利用」として指弾されている。新人議員とはいえ、「良識の府」たる参議院の議員が、陛下に対しこのような礼を失した非常識な行為に及んだこと…
コリア史7部作を完成させて作家の片野次雄氏に聞く
認識は違っても事実は共有可能 歴史認識をめぐり、ぎくしゃくした関係が続いている日本と韓国。その歴史認識のもとになるのは歴史的事実だが、両国民は隣国の歴史をどれくらい知っているだろうか。片野次雄氏のコリア史7部作は、日本…
不運な犠牲者悼む靖国神社
歴史家 金子 民雄 日本人の民族性の発露 残念な外国の批判と無理解 このところなにかというと、すぐ中韓両国の日本批判に靖国神社参拝が持ち出される。秋季例大祭が行われた10月、首相が供物を奉納し、閣僚や国会議員などが参拝…
北方領土交渉へ環境整備を
日本とロシアが初の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開催した。防衛交流を拡大することで、北方領土交渉に向けた環境整備を進めることが最大の目的だ。したたかなロシアのペースに巻き込まれないよう注意しながら日露関係に厚み…
日本の文化に基づく改憲を
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 国民を解体する現条文 安保の前提は繋がりの意識 安倍政権は、中華人民共和国の覇権主義的な拡張政策に対し「安保・防衛の建て直し」に、短期、中期、…
東京五輪に向け文化大国目指そう
きょうは文化の日。2020年の東京五輪開催が決まったのを機に、日本文化の海外への発信に一層力を入れていこうという機運が盛り上がっている。そのためには発信の在り方とともに、日本文化の保存・育成と創造を考える必要がある。 …
子育てを根源から問い直そう
11月は「児童虐待防止推進月間」だ。折しも、幼い子供が実の親によって命を奪われる事件が相次いでいる。虐待を防ぐため、親としての自覚を促すにはどうしたらいいか。社会全体で、結婚や命について根本から考える月間としたい。 …
中東にらみトルコとの戦略的関係深めよ
トルコを訪れていた安倍晋三首相は、エルドアン首相と会談した。同国の原発建設受注をめぐって日仏企業連合とトルコ政府との実質合意を歓迎するとともに、シリア情勢やイランの核問題への対応でも連携していくことで一致した。 海底…
アメリカ次期大統領は誰か
在米外交評論家 那須 聖 筆頭株はクリントン女史 白人人口減少で共和党不利 アメリカでは2016年11月に次期大統領選挙が行われる。 まだ3年も先のことであるが、すでに候補者について大衆の間で議論が始まっている。周知…
質の高い農業に競争力つけよ
政府・自民党は、稲作の大規模化を進めるためコメの生産調整(減反)を廃止する方向で検討に入った。 コメをはじめとした我が国の品質の高い農産物の競争力を高めるため、優良な生産者が生産コストを下げられるように後押しする政策…