上昇気流
「歴史小説家や脚本家は、古文書は読めなく…
「歴史小説家や脚本家は、古文書は読めなくても、たいてい、情報検索は巧(うま)い。そのせいか、どの歴史小説を読んでも、情報が金太郎飴のように似ている」と、歴史学者の磯田(いそだ)道史(みちふみ)氏が指摘している(『日本史…
「朝鮮通信使に関する記録」が国連教育科学…
「朝鮮通信使に関する記録」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された。17~19世紀に江戸幕府の招きで韓半島から日本へ派遣された外交使節団に関する資料である。 派遣は12回に及び、資料には外交文書や…
「企業の社会的責任(CSR)」という考え方…
「企業の社会的責任(CSR)」という考え方がある。短期的な利益追求だけを目的とするのではなく、社会の一員として責任を果たし、企業と社会双方の発展を目指して事業を継続していくべきだとするものだ。 今、社会は高齢化が進み…
別名神無月の10月がきょうで終わると、あすは…
別名神無月の10月がきょうで終わると、あすは霜月11月到来。二十四節気の立冬が7日、<木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始めるころ>という小雪が22日と、暦の上では冬が近い。きのうは冬の訪れを告げる「木枯らし1号」も昨…
一流製造業の神戸製鋼所や日産自動車、…
一流製造業の神戸製鋼所や日産自動車、SUBARUで、不正行為が次々と明るみに出てきた。神戸製鋼ではアルミ・銅・鉄粉製品などのデータ改竄(かいざん)が判明した。 自動車や鉄道などは国が定めた安全基準と比べて強度に余裕を…
「目にて書く大いなる文字秋の空」(高浜虚子)…
「目にて書く大いなる文字秋の空」(高浜虚子)。27日から11月9日まで読書週間になっている。今年の標語は「本に恋する季節です!」。普段は読書をしなくても、この機会に本を手に取ってみたいものだ。少し長いものにチャレンジす…
秋も深まり、昨日から読書週間。東京名物の…
秋も深まり、昨日から読書週間。東京名物の神田古本まつりも始まった。今年の読書界の最大の話題はと言えば、中公新書の呉座勇一著「応仁の乱」だろう。 発売は昨年の10月だが、じわじわと売れ続け、この秋にはとうとう40万部を…
大学での授業を学生が評価する制度は今では…
大学での授業を学生が評価する制度は今では普通に行われているが、20年近く前、制度が始まった当初は、教員側には不満も多かったようだ。ある一流国立大学の老教授が「私の講義を学生に評価させるとは不遜極まりない」と大声を上げた…
今年、日本オペレッタ協会は創立40周年を迎え…
今年、日本オペレッタ協会は創立40周年を迎え、東京の北とぴあ・つつじホールでカールマン作曲「チャールダーシュの女王」が今月21日と22日の両日、上演された。全3幕日本語上演である。 2014年にNPO法人となり第3回…
与党の大勝に終わった今回の衆院選。しかし…
与党の大勝に終わった今回の衆院選。しかし開票当日、カメラの前で花付けをする安倍晋三首相に笑顔はなかった。ほとんど間然するところがない翌日の会見でもそうだった。 時折笑顔を見せることはあっても、心の底から笑っているよう…
政権選択選挙のはずが、野党のドタバタで…
政権選択選挙のはずが、野党のドタバタで「安倍政権の『信任』」選挙となった衆院選。昨日の社説から。「(北朝鮮危機と少子高齢化という)国難を乗り越える。安倍晋三首相の呼びかけに、国民は強い支持を与えた」(産経)。 有権者…
第48回衆院選は、北朝鮮の核・ミサイル開発と…
第48回衆院選は、北朝鮮の核・ミサイル開発と少子高齢化を「国難」と位置付け、国民の信を問うた安倍晋三首相(党総裁)率いる自民党が単独でも絶対安定多数(261議席)をうかがう勢いだ。 12日間の選挙戦で与野党間の議論が…
「秋風や竹林一幹より動く」(高浜年尾)。…
「秋風や竹林一幹より動く」(高浜年尾)。秋は抜けるような青空に代表されるが、その半面、雨が多い季節でもある。東京はここ数日、冷え切った雨に覆われていた。一挙に冬が到来したかのような感じだ。 秋は「芸術の秋」でもあり、…
「論語」をこのところ読んできて、昔といっても…
「論語」をこのところ読んできて、昔といってもついこの間まで、日本の政治家の基本的な教養に論語があったということを再認識させられた。 かつて鈴木善幸首相が、所信表明か何かで「寡(すく)なきを患(うれ)えずして均(ひと)…
「(大衆は)前代の英雄や偉人の生い立ちに…
「(大衆は)前代の英雄や偉人の生い立ちに関しては、いかなる奇瑞(きずい)でも承認しておりながら、事一たび各自の家の生活に交渉するときは、寸毫も異常を容赦することができなかった」と柳田国男は『山の人生』(大正15年)に書…
タイ中部のカンチャナブリ県で、黄色の花を…
タイ中部のカンチャナブリ県で、黄色の花を咲かせたおびただしい数のマリーゴールドの写真が、18日付の小紙・国際企画面を飾った。プミポン前国王をしのんで栽培され、満開となった42万鉢だ。 タイの人々が花々の間を楽しそうに…
健康食品としても重宝されるアーモンドは…
健康食品としても重宝されるアーモンドは、そのほぼ100%が輸入品。山梨県甲斐市在住の株式会社花野果(はなやか)代表取締役・笹原六氣(りっき)さん(57)は、商業用で国内初のアーモンド栽培に挑戦している。 笹原さんは東…
新聞週間(15日~21日)が始まっている。…
新聞週間(15日~21日)が始まっている。今年の標語は「新聞で 見分けるフェイク 知るファクト」である。新聞は「事実」を追求して正確に伝えることで、主権者である国民が「うそ」を見分け適切な判断をする材料を提供する。 …
通りすがりの人間に危害を加える出会い頭の…
通りすがりの人間に危害を加える出会い頭の事件や通り魔事件では犯人にはっきりした動機がない場合が少なくない。川崎市宮前区梶ケ谷の貨物ターミナル駅下トンネルで2006年9月、帰宅途中のアルバイト黒沼由理さん(当時27)が刺…
「秋雨の社前の土のよくすべる」(高浜虚子)…
「秋雨の社前の土のよくすべる」(高浜虚子)。このところ朝夕が涼しいのに、日中は30度近くまで気温が上がるという異常気象が続いた。 秋が秋らしくない中、時々雨に見舞われる。こちらは本当に冷たくて体の芯まで冷える気がする…
縫いぐるみというのは、手で持ったり抱いたり…
縫いぐるみというのは、手で持ったり抱いたりできるのがいいのだろう。そうするうちに情が移り、外出する時も連れて行きたくなる。 英スコットランドのグラスゴー空港が先月下旬から、旅の途中で子供たちとはぐれてしまった「テディ…
食習慣が典型的だが、特定の地域では全く…
食習慣が典型的だが、特定の地域では全く普通に行われている習慣が、実は日本のその他の地域にはない独特のものだったという話はよく聞く。 そういう驚きを日本各地に取材して紹介するテレビ番組が「秘密のケンミンSHOW」(木曜…
今年のノーベル経済学賞を受賞するのは、…
今年のノーベル経済学賞を受賞するのは、米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授である。人間の心理を意思決定の分析に応用した「行動経済学」の研究が評価された。 従来の経済学では、経済主体は利益を求めるために合理的な判断を…