上昇気流
知的財産の帰属をめぐって、大国間で熾烈な…
知的財産の帰属をめぐって、大国間で熾烈(しれつ)な争いが続いている。日本にとっても対岸の火事ではない。政府は今秋から知財の活用に詳しい専門家を大学に派遣し、バイオや人工知能(AI)など先端分野の特許取得を支援する方針を…
じっとしていても、汗ばむ季節。特に梅雨の…
じっとしていても、汗ばむ季節。特に梅雨の時は湿度が高いので、汗がべたべたとして衣服が肌に張り付く印象がするほど。不快指数が上がり、何をするのも億劫(おっくう)に感じてしまう。 この時期、手放せないのが傘。雨が降るかど…
最近は温暖化の影響で毎年のように深刻な…
最近は温暖化の影響で毎年のように深刻な大雨被害に見舞われるようになったが、水は本来命の源であり、清流、豊かな水資源がもたらす恩恵は多岐にわたる。長良川の鵜(う)飼いで知られる岐阜県関市が名刀の産地でもあるのは、豊かな水…
ドタキャンは困る。された側も、してしまった…
ドタキャンは困る。された側も、してしまった側も困る。逆に、欠席通知を出していた人間が、連絡もなしに会場に来てしまったという場合も悩ましい。会の性格にもよるが、食事の出る場だったりすると特に面倒だ。 先日読んだ雑誌記事…
日本には明治時代に西洋から入ってきた…
日本には明治時代に西洋から入ってきたスポーツアルピニズムとは別に、古代から登山の歴史があった。修験道だ。一般人が入り込めない世界だが、そのただ中に入って写真に収めてきた人がいる。 写真家の内藤正敏さんだ。現在、東京都…
北陸の港町に帰省した折、スーパーの鮮魚…
北陸の港町に帰省した折、スーパーの鮮魚コーナーを覗(のぞ)いたところ、鯨の刺し身が手頃な値段で売られていた。これは珍しいと早速買って食べてみたが、臭みのない淡白な味だった。定置網に迷い込んだ鯨のようだ。 気流子が小学…
国営の諫早湾干拓事業(長崎県)をめぐり…
国営の諫早湾干拓事業(長崎県)をめぐり、有明海の漁業環境が悪化しているとして漁業者が潮受け堤防の開門を求めていた訴訟は、最高裁の判決で「非開門」が決定した。 この事業については、漁業者と営農者が複数の訴訟合戦を行い、…
東海大(本部・東京)が2021年度にも工学部…
東海大(本部・東京)が2021年度にも工学部の原子力工学科(定員40人)を廃止することになった。近年は定員割れが続き、現在は4学年で計160人の定員に対し、学生数は140人にとどまっているという。 原子力は戦後、新し…
あすからは7月。7月の声を聞くと、夏本番…
あすからは7月。7月の声を聞くと、夏本番という気がする。青少年時代、学校の夏休みが待ち遠しかったことを思い出す。 ところが、いざ夏休みに入ると、きちんと計画を立てていなかったことを後悔することが多かった。野山や海に行…
国営の諫早湾干拓事業(長崎県)をめぐり…
国営の諫早湾干拓事業(長崎県)をめぐり、有明海の漁業環境が悪化しているとして漁業者が潮受け堤防の開門を求めていた訴訟は、最高裁の判決で「非開門」が決定した。 この事業については、漁業者と営農者が複数の訴訟合戦を行い、…
今年のNHK大河ドラマ「いだてん」が不振だ…
今年のNHK大河ドラマ「いだてん」が不振だ。要は視聴率の話だから、作品の質や出来とは関係がない。受けない理由の一つは「歴史」が感じられないからだろう。 作中人物であるマラソン選手の金栗四三が活躍したのは大正時代。それ…
米国ニューイングランド地方の沿岸部は…
米国ニューイングランド地方の沿岸部は漁業の盛んなところ。20年ほど前だが、マサチューセッツ州アン岬に画家が好んで描くモチーフNO1という場所があるというので行ってみた。ロブスターを捕る漁師小屋だった。 入り江の岸辺に…
AI(人工知能)について「いちばん効く…
AI(人工知能)について「いちばん効くのは、製造業ではなく、サービス産業」(冨山和彦著『AI経営で会社は甦る』)と。AIは判断力の要素を持つから、翻訳や医療、顔認証などの分野で重宝されるが、取り扱いの難しさもある。 …
庶民の胃袋を満たす安価で栄養のある果物…
庶民の胃袋を満たす安価で栄養のある果物では、バナナは優等生である。スーパーでは1袋(5~6本入り)が100円台半ばのセール価格で並ぶ。年間を通して買えるが、夏のスイカが出回るまでの5~6月に最も消費が増える。 栽培は…
最大震度6強を観測した新潟・山形地震は、…
最大震度6強を観測した新潟・山形地震は、日本酒や温泉といった山形県庄内地方を代表する観光資源にも打撃を与えた。特に温泉は、風評被害に非常に弱い。 大型旅館や保養所など宿泊施設が温海(あつみ)川沿いを中心に立ち並ぶ山形…
母方の実家は、少年時代によく通ったものだが…
母方の実家は、少年時代によく通ったものだが、当時はかやぶき屋根だった。屋根の上に、ぺんぺん草などがひょろりと生えていたことを覚えている。その家の裏手には、清冽(せいれつ)な小川があり、そこにフキなどが自生し、夏にはギン…
日本人のルーツに関する研究は明治以降盛ん…
日本人のルーツに関する研究は明治以降盛んになる。古代人骨の発掘が進み、縄文人から弥生人へと明らかな形態的な変化が認められたからだ。現在は、先住の縄文人と中国・朝鮮半島から移住してきた弥生人が混血して日本人が生まれたとす…
読みたい本があったので図書館へ行った。…
読みたい本があったので図書館へ行った。書棚に見つからないので図書館員に聞くと、貸し出し中とのこと。しかも「8人待ち」だ。8人待ちとは何日ぐらいだろうと思って聞くと「見当もつかない」との回答。 貸し出し期間は2週間なの…
薩摩焼の陶芸家で日本初の韓国名誉総領事を…
薩摩焼の陶芸家で日本初の韓国名誉総領事を務めた14代沈寿官さんが亡くなった。鹿児島県日置市東市来(ひがしいちき)町美山(みやま)に窯があり、司馬遼太郎の小説「故郷忘じがたく候」の主人公として描かれた。 この作品は沈さ…
かつて海釣りに行くと、釣り場にビニール袋…
かつて海釣りに行くと、釣り場にビニール袋や空き缶、ペットボトル、弁当のケースなどが捨てられているのを目にすることがあった。最近は釣り人のマナーもだいぶ良くなって、そんな光景はまず、なくなった。 釣り人たちも、海という…
来年の東京五輪・パラリンピックのボート…
来年の東京五輪・パラリンピックのボート・カヌー会場として新設された東京臨海部の「海の森水上競技場」の記事が、昨日と一昨日の小紙に掲載された。競技場の完成式典の祝辞で、国際ボート連盟のジャン・クリストフ・ローランド会長は…
自家製の風力発電で地域の未来を切り開いた…
つかまえた少年」を試写会で見た。原作は世界で大ベストセラーになったウィリアム・カムクワンバ氏の同名ノンフィクション。 2001年、旱魃(かんばつ)に襲われたアフリカ・マラウイ。農業を営むウィリアム一家も飢饉(ききん)の…
「旅人の如くに汚れ梅雨の蝶」(上野泰)。…
「旅人の如くに汚れ梅雨の蝶」(上野泰)。梅雨に入ってから、空が曇っていることが多い。そのせいか、初夏の時期といっても肌寒く感じられることがある。実際、薄めの毛布を掛けて寝ていると、朝方に寒くて目が覚めてしまったほど。 …