あすからは7月。7月の声を聞くと、夏本番…
あすからは7月。7月の声を聞くと、夏本番という気がする。青少年時代、学校の夏休みが待ち遠しかったことを思い出す。
ところが、いざ夏休みに入ると、きちんと計画を立てていなかったことを後悔することが多かった。野山や海に行く計画は決まっているが、そのほかの日は朝になってみないと予定が分からない。
もちろん、友人が訪ねて来るので、それに合わせて遊びに出掛けることも。最初は長く感じていた休みも、終わりに近づくと、あっという間だったという印象があるのも毎度のことだっ。
この時期は「山開き」や「海開き」の季節でもある。どちらとも、特に時期を決める必要はないようにも思える。だが、山があるから山に登るというのは、登山がスポーツ化した近現代の話で、昔はそうではなかっ。
かつての登山は神に関わる宗教的な意味合いが強かった。一般人は、女人禁制などもあって、なかなか気軽に登ることができなかったのである。山開きが行われるのは、こうした神事の名残と、遭難が起きないように登ることができる季節や期間が決められたことによるものだ。
富士山では、山梨県側と静岡県側のルートで山開きの日が違っていることはよく知られている。例年、山梨県側は7月1日、静岡県側は10日ごろ。雪の残り具合など山の状況がそこには関わっている。山や海には危険が付きまとうので、事故に遭わないように十分に準備をして行きたい。