コラム
世界最高額紙幣1000フラン
地球だより スイス国立銀行(中央銀行)は5日、1000フランの新デザインの紙幣を発表した。スイスのニュースサイト「スイス・インフォ」によれば、新紙幣は光沢インク・繊維や切り抜き、紫外線や超極小文字など15の偽造防止加工…
震災後の幽霊談
5年前に白血病で亡くなった同級生の墓が埼玉県内にある。彼の墓参りを終え、同級生4人で食事会会場に向かうタクシー車中での会話。 「アイツ、あの世で何やってんのかな?」 「あの世と言えば、石巻では、まだ幽霊が出るらしい…
スポーツ競技の栄冠をめぐっては、よく勝者…
スポーツ競技の栄冠をめぐっては、よく勝者を称(たた)えて<運も実力のうち>ということが言われる。僅差の勝ち負けだったり、天候が運不運を分けたりする場合などがあるが、この場合は掛け値なしの実力で頂点を極めたと言っていい。…
緊急事態宣言は権力の乱用
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 議会の予算決定権侵食 行動しない共和党議員 2016年2月、ドナルド・トランプ氏が、共和党の大統領候補選びで健闘していた頃、マイク・リー上院議員は、保守派グループを率いて「第1条プロジ…
一昨年の5月、福島県・浜通り地域の東京…
一昨年の5月、福島県・浜通り地域の東京電力福島第2原発がある楢葉町で、他所からの企業を呼び込むための「ビジネス交流会」があり、取材で出向いた。 その時、国道6号を通って、同町の観光スポット「道の駅ならは」に立ち寄った…
「空のほか何も映らず春の水」(高浜年尾)…
「空のほか何も映らず春の水」(高浜年尾)。春と聞いても、なかなか実感が湧かない。梅の花も、まだ寒さが残っている感じがする。その意味で、春の暖かさを感じさせる花は桜かもしれない。 桜の開花は関東地方では今月下旬からのよ…
かつて力道山やジャイアント馬場らと対戦し…
かつて力道山やジャイアント馬場らと対戦し、日本にプロレスブームを巻き起こした覆面レスラー「ザ・デストロイヤー」本名リチャード・ベイヤーさんの訃報が米国から届いた。88歳だった。 デストロイヤーと言えば「足4の字固め」…
年長者もスキーホリデー
地球だより 2月下旬から3月上旬にかけて、フィンランドの学校では1週間のスキーホリデーがある。ただ面白いことに、このスキーホリデーは地域ごとに期間が異なる。ヘルシンキなど南部地域から始まり、その後時期は北上していく。 …
米、南シナ海で比防衛約束
ポンペオ米国務長官は、南シナ海の領有をめぐって対立する中国がフィリピンの船舶などを攻撃した場合、米比相互防衛条約に基づきフィリピンを防衛することを約束した。これまで米国は、南シナ海を同条約の適用対象とは表明しておらず、…
かつては指をなめた手で本や書類のページを…
かつては指をなめた手で本や書類のページをめくる光景をよく見掛けた。だが、そんな機会は最近少なくなった。 映画「砂の器」(1974年公開)の一場面。大阪市内の区役所を訪ねた丹波哲郎扮(ふん)する刑事が、ある男の戸籍を見…
伝統的な家庭の味
地球だより イスラエルの代表的なファストフードといえばファラフェルだ。物価の高いイスラエルだが、リーズナブルな値段で食べられるのはありがたい。 お店で注文すると、すりつぶしたヒヨコ豆にさまざまなスパイスを混ぜ、油で揚…
俳人の故石原八束が主宰する俳句雑誌「秋」…
俳人の故石原八束が主宰する俳句雑誌「秋」を始めた時、恩師の詩人である三好達治を自宅に招いて文章の勉強会が行われるようになった。昭和35年のことだが、三好の発案によるもので「俳人も文章が書けなくては」との配慮。 小紙・…
貯水池を守る農心
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 (全羅北道)金堤市の碧骨堤は歴史の記録に残る最も古い貯水池だ。もともとの名前は池の字を使う碧骨池だった。『三国史記』の新羅・訖解尼師今21年、西暦330年の記録は「初めて碧骨池を開…
中越戦争以来、覇権主義的巨人中国が育った
40年前の今、1979年2月17日~3月16日、中国軍がベトナム最北部に侵攻し中越戦争が戦われた。もしその戦争で中国が勝っていたら、中国軍は今これほど強大になっていなかったかもしれない。 ベトナムは78年11月にソ連…
わが国近年の歴代ノーベル賞受賞者が、口を…
わが国近年の歴代ノーベル賞受賞者が、口を揃(そろ)えて「基礎研究」充実の必要性を訴えている。来年度政府予算で科学技術予算の増額をぜひ実現させたい。 政府の支援の方向は二つあって、一つは日本の大学全体の研究力アップに資…
北朝鮮、海外でも「ウリ式心得」
地球だより 先の米朝首脳会談の開催地となったベトナムでは麺類が食卓によく並ぶ。首都ハノイを歩けば道端の簡易テーブルを囲んで腰を下ろし麺をすする住民の姿を至る所で見掛ける。記者も会談取材の合間に当地ご自慢の米粉麺「フォー…
“見せかけの非核化”は通じない
今回の米朝首脳会談は決裂したが、米朝対話が途切れたわけではない。 北朝鮮の核問題をめぐる交渉は1990年代はじめから今日まで「緊張→対話(再開)→対話決裂→緊張」の悪循環を続けているが、今回はまだ「対話決裂」の過程に…
スマホの学内持ち込み
今月、子供が中学校を卒業するが、新しい学校に入学する4月にはスマートフォンを持たせることにしている。卒業祝いや入学祝いというわけではない。親の事情で必要に迫られての決断である。新しい学校にも確認して了解をもらった。 …
昨日、一昨日とあいにくの雨続きの上に、風も…
昨日、一昨日とあいにくの雨続きの上に、風もまだ冷たい。明日は「冬ごもりの虫が這(は)い出る」という二十四節気の啓蟄(けいちつ)で春も仲春を迎えるが、虫たちも地上に首を出すのは躊躇(ためら)うかもしれない。 啓蟄の語は…
ロシアが小型核2000発を配備
「将来使用する準備」米司令官が指摘 米戦略軍のハイテン司令官は、ロシアの戦術核兵器に関する情報機関の評価報告書を初めて公表した。上院軍事委員会でハイテン氏は、ロシアが2000発もの小型核兵器を配備しており、将来の紛争で…
「草の戸も住替る代ぞ雛の家」(芭蕉)…
「草の戸も住替る代ぞ雛の家」(芭蕉)。きょうは桃の節句、雛(ひな)祭りの日である。 桃の節句について、稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には「五月五日の男の子の菖蒲の節句に対して、三月三日の女の子の節句をいう。雛に桃の…
「親日残滓の清算も外交も未来志向で進む…
「親日残滓の清算も外交も未来志向で進むべきだ」。韓国の文在寅大統領が「三・一独立運動」から100年を記念した式典で語った言葉である。予想より日本批判は抑えられた演説だった。 未来志向で進むべきだというのは大賛成だ。し…
渋滞を逆手にビジネス
地球だより 渋滞都市としては世界有数のバンコク。通勤にもかかわらず往復でほぼ半日、車の中にいる人もいるほどだ。 それでも、バスや電車を乗り継いで座ることもままならない通勤よりましという人は多く、車での通勤がステータス…