コラム rss

「古い言葉を新しく使ふ苦心と古さを古さと…

 「古い言葉を新しく使ふ苦心と古さを古さとして生かす苦心、このやうな新旧の表現手段の対立の中にあつて新人はさらに一歩を出で、自然の宝をどんなに変化せしめて自分の宝となすかを考へる」。  作家の横光利一が石田波郷の第1句集…

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中韓の「記念碑」と「記念館」の違い

 中国黒竜江省のハルビン駅で20日、「安重根義士記念館」が一般公開された。初日は300人余りが訪れたという(安重根は1909年10月26日、中国・ハルビン駅で伊藤博文初代韓国総監を射殺し、その場で逮捕され、10年3月26…

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解決遠い八重山教科書問題

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  沖縄県八重山地区の石垣市、与那国町と竹富町が異なる中学公民の教科書を採択している問題は、2年を経た現在も解決の糸口が見えない。  県教育委員会は15日の定例会で、文部科学省へ質問状…

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2008年から展開されている「定住自立圏構想」…

 2008年から展開されている「定住自立圏構想」。人口4万人以上の「中心市」と近隣の市町村が協定を結び、医療や交通、産業などの分野で連携して生活に必要な機能を確保しようというもの。昨年9月末時点で75圏域が形成され、延べ…

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戦争を政治利用するオバマ大統領

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー ゲーツ元長官が述懐 政治的に好都合だった増派  【ワシントン】ゲーツ元国防長官は著書の中で、2011年初めまでに、オバマ大統領は「自分の(アフガニスタン)戦略に自信がなく、この…

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バチカン聖職者の性犯罪問題審査

地球だより  ジュネーブの「国連子供の権利条約」(UNCRC)委員会は16日、バチカン(ローマ法王庁)関係者を招き、聖職者による未成年者への性的虐待問題を審査した。審査は全加盟国に義務付けられている定期審査だが、バチカン…

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寒の入りである小寒(今月5日)から厳冬期に…

 寒の入りである小寒(今月5日)から厳冬期に入った日本列島で、昨20日は大寒。雪に包まれた北国とは比べようもないが、東京は最低気温0・7度で霜柱が立った。最高気温もひとケタの8・5度で、どちらも平年より1度以上低かった。…

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タイ人がインド人を漁船で強制労働

地球だより  今月上旬、タイの現地紙でインド人を漁船で強制労働させようとしたタイ人が警察に捕まったというニュースが掲載された。  犬が人間をかんでもニュースにはならないが、人間が犬をかめばニュースになる。  その意味では…

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韓国は「憎悪」を輸出すべきでない

 韓国の聯合ニュースは17日、韓国で3番目の慰安婦像の設置を報じた。  「韓国南部・慶尚南道巨済市で17日、旧日本軍の慰安婦を象徴する『平和の少女像』の除幕式が行われた。巨済の少女像は、ソウルの日本大使館前とソウル近郊・…

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『永遠の0』に学ぶ

 公開中の映画『永遠の0』を見た。太平洋戦争時に、「臆病」と蔑(さげす)まれようとも愛する家族のために生きて帰ることに執着し、しかし最後は特攻を志願して命を落とした零戦の天才パイロットを主人公にした作品で、すでに動員37…

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ノシ上がる共産党 甘い誘いに乗せられる若者

 共産党はいまや押しも押されもしない野党の中心的存在としてノシ上がってきた。  共産党がまだ弱小野党であった頃から、他の野党を飛び越えて自共対立と持てハヤされたことがあった。社会党、公明党などが本来ならば野党の中心的立場…

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鏡開きが終わり、切った鏡餅をほおばったり

 鏡開きが終わり、切った鏡餅をほおばったり、ぜんざいに入れて食べたりした時、「ふつうの切り餅より甘い。なぜだろう」と考える人もいよう。その人は旺盛な探究心の持ち主だ。  鏡餅の厚みをつくるには、米粒の散らばりが欠かせず、…

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「水仙や表紙とれたる古言海」(高浜虚子)…

 「水仙や表紙とれたる古言海」(高浜虚子)。厳しい寒さの中でも、凛(りん)とした姿で咲く水仙は、この時期が見頃。黄色い花とすっきりと伸びた槍(やり)のような葉がシンプルで、孤高の精神を漂わせているようだ。  名前自体が他…

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ハンガリーの野心的な原発政策

 ロシアとハンガリー両国は14日、ハンガリーの首都ブタペスト南部約100キロにあるパクシュ(Paksi)原子力発電所に新たに2基の原子炉を建設する協定に署名した。署名式典はプーチン大統領とハンガリーのオルバン首相の間でモ…

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東京・新宿の寄席、末廣亭は20日までが正月…

 東京・新宿の寄席、末廣亭は20日までが正月二之席。まだ鏡餅が飾られ、獅子舞も演じられる。新宿のど真ん中にもかかわらず、この建物の中だけは独特の時間が流れている。  その二之席で、久しぶりに落語界最古参、4代目三遊亭金馬…

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パラグアイでの酷暑と蚊の大群と

地球だより  先月、極僻地の一つとして知られる北パラグアイの「チャコ地方」を訪れた。同地に根ざした地域貢献を続けている日本人ボランティアを取材するためだ。  パラグアイには約670万人が住んでいるが、今回記者が訪問した北…

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今月3日に亡くなったタレントやしきたかじん…

 今月3日に亡くなったタレントやしきたかじん(本名・家鋪隆仁)さんは、東西の温度差を思い起こさせる芸能人だった。関西では著名だが、東京のテレビ局のレギュラー番組がなかったため、関東では身近な存在ではなかった。  「東京嫌…

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金大中と朴大統領

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  韓和甲、韓光玉、李允洙、金景梓、安東善。全員が金大中(DJ)元大統領の自宅があったソウル市内の地名を取って東橋洞(トンギョドン)系と呼ばれ、DJと苦楽を共にした同志たちだ。韓光玉は…

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ボストン美術館の東洋部顧問だった岡倉天心が…

 ボストン美術館の東洋部顧問だった岡倉天心が『茶の本』をニューヨークで出版したのは1906年。その背景には、米国市場で、日本の緑茶とインド・セイロン紅茶との競争が激化していたという事情があった。  紅茶は飛躍的に増加し、…

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歴史が語る「戦争」の役割

 2014年は第一次世界大戦勃発から100年目を迎えることもあって、欧米メディアでは新年号から特集を企画するところがある。独週刊誌シュピーゲルは英国考古学・歴史家のイアン・モリス教授(IanMorris)とのインタビュー…

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“2人勝ち”経済

地球だより  もう何年も前だが、韓国大手企業のサムスン電子に入社した新入社員が早朝から深夜まで続く勤務に耐え切れず、いつ会社を辞めようかとばかり考えていたが、自分の口座に振り込まれる給与の多さにそれまでの疲れが一瞬にして…

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翁長・那覇市長が新年会で烽火

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  仕事始めの6日を皮切りに数多くの開催された新年会は基地問題をはじめとする沖縄県の行方を占う絶好の機会となった。  新年トップバッターを飾る島尻安伊子参院議員(自民党)の新年の集いで…

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ベトナムは近年、高い経済成長を続けており、…

 ベトナムは近年、高い経済成長を続けており、人口もベトナム戦争が終結した1975年に5000万人程度であったのが現在9000万人弱。電力需要が急増し、中部や南部の複数の場所で原子力発電所の建設が計画されている。  この計…

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