コラム
米トランプ政権から来年2月末までの猶予期間…
米トランプ政権から来年2月末までの猶予期間と引き換えに突き付けられた宿題に、中国がクリスマス返上で取り組んでいるようだ。北京で始まった全国人民代表大会(国会)常務委員会で、政府が「外商投資法」の草案を説明した。 昨日…
ペンシルロケットを製作し、日本の宇宙・…
ペンシルロケットを製作し、日本の宇宙・ ロケット開発の父と呼ばれる糸川英夫博士(1912~99)は独創の人だったが、「人生で大切なのは、失敗の歴史である」という言葉も残している。試行錯誤の連続だった。 その精神を受け…
「蕭條(しょうじょう)として石に日の入…
「蕭條(しょうじょう)として石に日の入枯野かな」(蕪村)。冬というとこの句を思い出す。寒々とした風景に日差しが石に入るように見えるというのだが、その印象鮮明な情景が「蕭條」という漢字で絵画的に表現されている。 漢字の…
開高健が1976年に発表した「渚にて」という…
開高健が1976年に発表した「渚にて」という一風変わった短編小説がある。著者らしき語り手が北海道へ釣りに行って出会った風変わりな男の話だ。その男は定職に就かず、町はずれの海岸に打ち上げられた流木や船材などを集め家を建て…
近くても違う島国の天気
地球だより 台湾を取材する機会があった。出掛けたのは台北と彰化県。彰化県というのは、中部の台中の南に隣接した県だ。高速鉄道(新幹線)で約1時間20分と近い。だが、距離的には近くても、天候はがらりと変わる。 5日ほど、…
大阪を代表する「食」はたこ焼きだ。が、…
大阪を代表する「食」はたこ焼きだ。が、「それでいいのか?」との疑問を持つ人もいる。その一人が井上章一氏(国際日本文化研究センター教授)だ。近刊の『大阪的』(幻冬舎新書)にたこ焼きのエピソードが出てくる。氏は京都生まれ京…
サンタの仕事の魅力
地球だより クリスマスが近づくこの時期、各地のショッピングモールには、サンタクロースと一緒に写真が撮れる会場が設置されるようになる。 筆者の近所のショッピングモールの一画にも、赤い絨毯(じゅうたん)が敷かれ、その上に…
将来の職業
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 1970年代だけを見ても、小学生たちに「将来、何になりたいか」と尋ねると、大部分が大統領や将軍、判事検事という答えだった。 80~90年代には、彼らの将来の希望1位は断然、科学者…
作家の遠藤周作さんが『沈黙』を書いた時代…
作家の遠藤周作さんが『沈黙』を書いた時代と違って、今では驚くほどにキリシタン時代についての研究が進展している。それを知ったのは、美術史家の若桑みどりさんが書いた『クアトロ・ラガッツィ』(上・下)による。 今年の秋、静…
米軍機事故の犠牲者を悼む
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属のFA18戦闘攻撃機とKC130空中給油機が高知県沖で接触、墜落した。この事故で、在日海兵隊は、米第7艦隊と海上自衛隊、海上保安庁と協力し、行方…
「覇権主義に反対する」「わが国は国際秩序の…
「覇権主義に反対する」「わが国は国際秩序の擁護者だ」。中国が改革開放政策を開始して40年の記念式典での習近平国家主席の演説である。よく言うよ、と思う。 途上国のインフラ整備に資金を貸し、借金漬けにして、その利権を取り…
今年の半島四字熟語
地球だより 日本漢字能力検定協会が公募・発表する「今年の漢字」に自然災害が多発したことを受けて「災」が選ばれたが、韓国でも2001年から教授団体が発行する新聞から「今年の四字成語(熟語)」が発表されてきた。韓国はもとも…
平成の子育てママたち
師走を迎え、忘年会では平成30年の思い出話に花が咲く。昭和最後の年に結婚した筆者にとって、平成は家族の始まりである。 出産・育児の真っ只中(ただなか)、1991年にバブル崩壊。ママさんの再就職は容易ではなく、保育所入…
「大丈夫ですか? 救急車を呼びましょうか?」…
「大丈夫ですか? 救急車を呼びましょうか?」。通り掛かった人から声を掛けられた。冷え込みが少し厳しく感じられた深夜の私鉄駅のエスカレーターで改札階まで上がったところで突然、一歩も動けなくなった。激痛が腰部を襲ったためで…
米、カショギ氏殺害でジレンマ
アメリカ保守論壇 M・ティーセン サウジでの国益重視 皇太子非難でバランス トランプ大統領とジョージ・H・W・ブッシュ元大統領がこのところ、よく対比される。トランプ氏は、自らの意識の中にいるジョージ・H・W・ブッシュ元…
米で中国系物理学者が不慮の死、秘密技術移転計画に関与か
米国で1日に不慮の死を遂げた中国系米国人物理学者でスタンフォード大学教授の張首晟氏(55)は、世界のハイテク市場を支配する中国政府の秘密計画に関わっていたとされ、自殺との見方に疑念が持たれている。 米通商代表部(US…
異常気象についてのあるシンポジウムで、…
異常気象についてのあるシンポジウムで、気象庁の気象研究所海洋・地球化学研究部の石井雅男氏が、海洋の観測に関しても50年の歴史があり、海洋酸性化について広い海域をカバーし研究活動していることなどを話していた。 気象庁は…
「おでん屋のうすぎたなさが性に合ひ」(石田…
「おでん屋のうすぎたなさが性に合ひ」(石田壮雪)。めっきり寒くなり、風の当たりも強く感じるようになった。北国では大雪の便りも聞く。 こうした時には、熱い飲み物や鍋物が欲しくなる。特に、よく煮えたおでんが食べたくなる。…
釣り人にとって、カワハギは人気のターゲット…
釣り人にとって、カワハギは人気のターゲットだ。白身の身そのものも美味(おい)しいが、キモ(肝臓)は酒の肴(さかな)に最高で、釣り人以外にも珍重されている。 カワハギによく似たソウシハギという魚がいるが、こちらは内臓と…
クリスマスの月
地球だより フィンランド語で12月はヨールクー(joulukuu)と言い、「クリスマスの月」という意味だ。ちなみにサンタクロースはヨールプッキ(joulupukki)と言う。このように12月はクリスマス一色となる。 …
維新後間もない明治6~7年ごろ、内務省を…
維新後間もない明治6~7年ごろ、内務省を訪ねた人は、内務卿の大久保利通がいるかいないかすぐに分かったと言われる。大久保がいる時は省内は静まり返っているが、不在の時はどこかなごやかな雰囲気が漂っていたからだ。 トップが…
光の祭りハヌカ
地球だより イスラエルでは12月2日夜から8日間にわたりユダヤ教のハヌカ(清めの祭り)が祝われた。「光の祭り」とも言われ、ユダヤ教の祭りの中では一番華やかで楽しい祭りだ。街々には大きなハヌキヤという八枝の燭台が設置され…
頼もしい無極隊
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 仁川の永宗島(ヨンジョンド)。漢字では、永遠を表す「永」と床を表す「宗」を使う。床は事物の始まりと基準を意味する。仁川沖の荒涼たる島だ。仁川国際空港が造られた後になって、やっとそこ…