コラム rss

「山門をつき抜けてゐる冬日かな」(高浜年尾)…

 「山門をつき抜けてゐる冬日かな」(高浜年尾)。この俳句の季語は「冬日」。味も素っ気もない言葉なのに、これだけで冬の寒々しい景色の中でやわらかな日差しが射し込んでいるイメージが浮かぶ。紅葉の時期が過ぎ、大地には枯れ葉が敷…

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歌舞伎は一般に、猛々しい侍が主役の「荒事」…

 歌舞伎は一般に、猛々しい侍が主役の「荒事」と近松の心中物など男女の機微を描いた「和事」の2種類に分けられる。江戸歌舞伎は荒事が中心で、その代表的役者が市川団十郎、上方は和事を得意とし、坂田藤十郎がその代表だ。  江戸が…

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日本人に忍び寄る睡眠薬強盗

地球だより  マニラ首都圏で外国人観光客を相手に横行する睡眠薬強盗。飲み物に入れた強力な睡眠薬で被害者を眠らせて、その隙にATMカードを奪い銀行から現金を引き出すという手口だ。日本大使館の警告にもかかわらず、最近また日本…

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最近、大きな封筒に入った郵便物が多くなった…

 最近、大きな封筒に入った郵便物が多くなった。個人からのものであれ団体からのものであれ、このような印象がある。内容物を折り畳めば小さな封筒で済むし、料金も安くなるのにと思う。送り手の年齢と関係があるとも考えられる。若い人…

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法外なタクシー料金

地球だより  どこの国にも、いい人と悪い人がいるものだが、エジプト人の中にもいいエジプト人と悪いエジプト人がいる。先日、エジプト・シナイ半島最南端のリゾート地シャルムエルシェイクに取材に出掛けたが、空港からホテルまでのタ…

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指を見て月を忘る

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  2016年10月、米大統領選挙を1カ月後に控えて米連邦捜査局(FBI)、中央情報局(CIA)など情報機関の長がロシアが選挙に介入していると共同声明を発表した。声明はトランプ候補陣営…

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ブータンのパロ盆地は山々に囲まれた風光の…

 ブータンのパロ盆地は山々に囲まれた風光の美しい集落。盆地の真ん中をパロ川が流れている。川といっても深くはなく、流れも緩やかで、川の北側にはパロ・ゾンと呼ばれる行政府と僧院がある。  集落とゾンを結んでいるのが木造の橋だ…

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移民問題タブー視をやめよう

出入国管理法改正に賛成だが  外国人労働者受け入れ拡大のための出入国管理法改正案に対し、「拙速」との批判が左右から出ている。だが、少子高齢化社会の助っ人集めと、技能実習、留学、難民申請などを名目にした“ゆがんだ”就労横行…

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「私の次の夢は、日本の有人ロケットで種子島…

 「私の次の夢は、日本の有人ロケットで種子島から宇宙に行くこと。お世話になった種子島の方々を乗せて、宇宙から地球を眺めてもらいたい」――種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で初のロケット打ち上げが行われてから50年を迎…

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未成年者への性的虐待、映画で暴露

地球だより  米ボストンのカトリック教会聖職者による未成年者性的虐待の実態を暴露した米紙ボストン・グローブの取材実話を描いた映画「スポットライト」(トム・マッカーシー監督)は第88回アカデミー賞作品賞、脚本賞を受賞したが…

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一年納めの場所である大相撲九州場所は3横綱…

 一年納めの場所である大相撲九州場所は3横綱不在となっても土俵は連日、満員御礼の垂れ幕の下で熱戦を繰り広げた。賜杯争いは千秋楽(25日)までもつれ込み、2敗で並んだ大関高安が敗れたため、小結貴景勝(本名・佐藤貴信、千賀ノ…

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「オバマ系判事」は存在する

アメリカ保守論壇 M・ティーセン 最高裁長官の主張は間違い 司法の独立を損ねる  裁判官が政治的に独立しているということを示そうとして、固い信念を持つ大統領と政治的論争に挑むというのもおかしな話だ。  トランプ大統領が、…

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紅葉が盛りの京都を訪ね、東山の清水寺に…

 紅葉が盛りの京都を訪ね、東山の清水寺に足を運んだ。JR京都駅から市バスに乗って五条の停留所で降り、茶わん坂を上って行くと、鮮やかに染まったモミジが一面に。荘厳な国宝・本堂との調和が美しく見事だった。  ところが、にぎわ…

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「蒲公英は大地の花よ返り咲き」(永倉しな)…

 「蒲公英は大地の花よ返り咲き」(永倉しな)。「蒲公英」とはタンポポのこと。タンポポは春の花だが、この句は歳時記の11月の例句となっている。実はこの句の季語はタンポポではなく「返り咲き」である。  稲畑汀子編『ホトトギス…

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いまでこそトルコ人はアナトリア半島を国の…

 いまでこそトルコ人はアナトリア半島を国の領土とするが、元はモンゴル高原にいた遊牧民。長い歴史をかけ、シルクロードを移動してきた。中国の新疆ウイグル自治区や中央アジア諸国、さらにアゼルバイジャンなどは、みなテュルク系民族…

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インスタ映えの観光名所

地球だより  SNSのインスタ映えするニーズは、今や世界的な現象だ。インドネシアでもインスタ映えする観光名所が誕生している。注目を集めているのが、同国ジャワ州にある天然の泉だ。  長さが70メートル、幅が40メートルで深…

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歌人の俵万智さんが「平和や安全が当たり前…

 歌人の俵万智さんが「平和や安全が当たり前になってはじめて、寛容、多様などの価値観が必要という発想が出てくる」と新聞に書いているのを見て驚いた。「平和は当たり前」という言葉に衝撃を受けたのだ。  「平和が続く」時代は確か…

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合理的な交通ルール

地球だより  米国の交通ルールは、「左ハンドル右側通行」というだけでなく、日本とは異なる決まりがいろいろとある。中でも、一番面白いと思うのは、赤信号でも車や歩行者が来ていなければ右折できる「ターン・オン・レッド」があるこ…

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男女嫌悪社会

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  男性を“韓男虫”(韓国男性は虫のようだ)、女性を“テンジャン(味噌)女”(誇示型消費にはまった女性)と皮肉り合っていた男女間の葛藤(対立)は2016年の「江南駅無差別殺人事件」で臨…

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露の東南ア外交、欧米との対立受けての接近か

 ロシア・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議がシンガポールで開かれ、ロシアのプーチン大統領とシンガポールのリー・シェンロン首相らASEAN加盟10カ国首脳が出席した。プーチン氏のシンガポール訪問は初めて。  「戦略…

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「一体今新派の歌と称してゐるものは誰が…

 「一体今新派の歌と称してゐるものは誰が興して誰が育てたものであるか。此問に己だと答へることの出来る人は与謝野君を除けて外にはない」。森鴎外が与謝野鉄幹の歌集『相聞』に寄せた言葉だ。  近代文学史の中の鉄幹の重要性を指摘…

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修学旅行企画会社の再起を期待

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  沖縄県を訪れる修学旅行生向けに、従来の反戦型の平和学習と一線を画すプログラムを提供する企画会社「がちゆん」(中城村、国仲瞬社長)が、今月2日から業務を停止している。この影響で年内予…

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街角にクリスマスツリーが飾られる季節となり…

 街角にクリスマスツリーが飾られる季節となり、そのうちおせち料理の広告も目に付くようになるだろう。おせちも、最近は出来上がったものを購入する人が増えてきた。  通販サイト「楽天市場」のアンケートによると、来年の正月におせ…

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