日下一彦
土木技師・八田與一と画家・伊東哲の交流を描く
台湾の灌漑施設工事扱う児童書『1930・烏山頭』 金沢市出身の画家・伊東哲(さとし)(1891~1979年)を主人公に描いた児童書『1930・烏山頭』が先月出版された。烏山頭(うざんとう)とは、台湾南部の灌漑(かんがい…
青春を謳歌した幾多郎と仲間たちの姿を紹介
企画展「頂天立地自由人-西田幾多郎の青春時代-」 進歩的な精神で自由奔放に、明治憲法発布の日に撮影 石川県かほく市の県西田幾多郎記念哲学館では、企画展「頂天立地自由人―西田幾多郎の青春時代―」が開かれている。幾多郎自身…
静かな感動を与える伸び伸び発想の「書」
金沢市の金沢ふるさと偉人館で「名前一文字展」 石川県金沢市の金沢ふるさと偉人館で、恒例の「名前一文字展」が始まった。子供たちが自分の名前の中から大好きな一文字を選び、半紙に墨や絵の具で自由に描く作品展だ。手本がない分、…
金沢市、「雪かき」で地域と心温まる交流
雪の多い金沢市では、除雪のため、大学生らによる「雪かきボランティア」が活動している。行政が仲介となって町会と学生をつなぎ、若い力を借りて除雪する取り組みだ。今年で16年目を迎える。この冬は、今のところ積雪は10㌢程度で…
自分を振り絞った子供たちの力作1704点
金沢ふるさと偉人館で恒例の自画像展、今年で14回目 金沢市の金沢ふるさと偉人館で、恒例の「自画像展-自分を見つめ、自分を描く-」が開かれている。幼児から中学生の子供たちが、三面鏡などに映る自分を見詰めて、懸命に描いた作…
木育教室、思い思いの発想で積み木の街づくり
金沢市内の幼稚園で「木育(もくいく)教室」が開かれた。園児たちに木と触れてもらい、その良さを知ってほしいと、一般社団法人石川県建築士会青年委員会が開いた。2種類の木片を持って重さを比べ、チップの匂いをかいで違いを学んだ…
戦後のスポーツ振興に生涯を捧げた大島鎌吉
石川県金沢市のふるさと偉人館が企画展を開催中 大島鎌吉――ほとんど聞き慣れない名前だ。企画展のタイトルもユニークだ。「ホップ・ステップ・ジャンプ!」得意とした三段跳びになぞらえている。また「跳ぶ哲学者」の異名も持つ。現…
石川・金沢で、未来の洋菓子職人を目指し腕競う
金沢市で9月10日、洋菓子の専門学校に通う生徒たちの技術を競う「第2回 北陸ブロック洋菓子コンテスト大会」(日本洋菓子協会連合会北陸ブロック協議会主催、金沢市文化ホール)が開かれた。金沢市や福井市、富山市など北陸3県か…
全国の高校生が「出汁」をテーマに悪戦苦闘
和食文化が盛んな金沢市で、8月10日、全国の高校生が和食料理の腕前を競う「全日本高校生WASHOKUグランプリ2021」の決勝大会が開かれた。会場の「金沢未来のまち創造館」の調理室には、各チームが1時間かけて、考案した…
「漆芸の未来を拓く」全国から若手の作品を展示
石川県輪島漆芸美術館で、修了生に卒業制作の意図を聞く 石川県輪島漆芸美術館(輪島市)で、全国各地の大学や大学院で漆芸を学び、今年3月に卒業、修了した若手の作品展「生新の時2021―漆芸の未来を拓く―」が開かれた。今回の…
富山県氷見市で「フィッシュレザー」商品を開発
野口朋寿さんが開発、SDGsに沿う活動として注目 富山県氷見市のフィッシュレザーブランド「tototo」代表の野口朋寿(ともひさ)さん(27)は、富山湾で水揚げされたブリやマダイ、スズキの皮を加工して名刺入れや二つ折り…
「陽明丸」を描く映画に子供たちの自画像を挿入
今から100年前、ロシア革命(1917=大正6年)後の混乱期に、ロシア・ウラル地方に疎開していた約800人の子供たちが難民となった。彼らを船に乗せ、太平洋、大西洋を横断して3カ月余りかけて、親元に届けるという大救出劇を…
来館者に感動与える西田幾多郎の家族の有り様
世界的な哲学者・西田幾多郎(1870~1945)を献身的に支えた妻・寿美(ことみ)(1875~1925)を紹介する企画展「枕辺の野花―西田幾多郎の妻・寿美(ことみ)―」が、石川県かほく市の西田幾多郎記念哲学館で開催され…
科学捜査を体験、「キミも名探偵!」になれる
富山市科学博物館で開催中の「科学捜査展」が話題 富山市科学博物館で開催中の特別展「科学捜査展SEASON2-科学の力で真実を解き明かせ-」では、最新の科学技術を駆使して難事件を解決する模擬体験ができる。タブレットを使い…
6年間の思い出を輪島塗りの沈金パネルに残す
輪島市の全小学校で、学校生活や家族のことなどを卒業制作に描く 石川県輪島市の教育委員会では、ふるさとの伝統文化に触れた体験を将来にわたり伝えていけるようにと、平成16(2004)年から市内の小学6年生全員に共通の卒業制…
未来を担う子供たちに建築業の魅力を伝えたい
石川県建築士会青年委員会がオリジナル絵本を作成 石川県建築士会青年委員会では、未来を担う子供たちに、建築業の魅力を知ってもらおうとオリジナル絵本を作成した。第1弾は伝統的な「金澤町家」を舞台に、家に住み着く妖怪たちが登…
金沢発祥の伝統集団演技「若い力」を全国に配信
石川県金沢市では、市内の小学校で70年以上受け継がれている集団演技「若い力」をネット配信し、「コロナ禍を乗り越える元気を全国に届けよう」というプロジェクトを起こした。映像には、ご当地アイドルグループを起用し、彼女たちの…
テーマは“青春” 「和菓子甲子園」が10月に開催
石川県の女子高生が考案した「幸せの菓子『恋つゝみ』」に“栄冠” 今年10月に開かれた「第11回全国和菓子甲子園」(主催・全国菓子工業組合連合会青年部、東京)で、石川県白山市の県立翠星(すいせい)高校の女子生徒が考案した…
石川県小松市の「八町こども歌舞伎」が上演
子供役者たちの熱演に客席から惜しみない拍手が送られる 子供歌舞伎の盛んな石川県小松市で、今月4日、「八町こども歌舞伎」が上演された。会場の県こまつ芸術劇場うららには、顔に隈(くま)取りをして、華やかな衣装に身を包んだ5…
全国でも珍しい養蚕授業で“命の大切さ”を学ぶ
石川県津幡町の県立津幡高校では、全国でも珍しい養蚕の授業が行われている。学んでいるのは総合学科園芸系列の2年生約30人で、今月初めにスタートした。生まれたばかりの蚕(かいこ)の幼虫に桑の葉を与えて、餌やりなどの飼育方法…
テーマは「オリジナル幾多郎ノートをつくろう」
石川県西田幾多郎記念哲学館でモノづくりワークショップ 今年、生誕150周年を記念して、石川県西田幾多郎記念哲学館では、「オリジナル幾多郎ノートをつくろう」をテーマに、ワークショップが開かれた。開催中の企画展「発見!!幾…
「九谷焼絵皿イラストコンクール作品展」開催
石川県加賀市の石川県九谷焼美術館で、来月8日から 古九谷の名品や現代作家の作品を収集・展示している石川県九谷焼美術館では、夏休み企画として恒例の「九谷焼絵皿イラストコンクール作品展」が、来月8日から開かれる。今年で17…
石川県出身の文芸家・加賀大介の秘めた想い
夏の高校野球で、甲子園球場に流れる大会歌の「栄冠は君に輝く」は、球児たちを奮い立たせ、高校野球ファンの胸も熱くする。作曲は、現在放送中の朝ドラ「エール」の主人公・古関裕而(1909~89)、作詞は文芸家の加賀大介(19…