文化 rss

美術の巨匠ミロが日本から受けた本質的な影響

「ミロ展-日本を夢見て」、物の見方や表現技法にも影響  スペインが生んだ20世紀美術の巨匠、ジョアン・ミロと日本との関わりに焦点を置いた「ミロ展ー日本を夢みて」が、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれて…

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植村冒険館、移転しリニューアルオープン

植村冒険館、移転しリニューアルオープン

人となりを掘り下げて紹介、足跡を伝える詳細な年表  東京都板橋区蓮根にあった植村冒険館が、昨年12月、板橋区加賀1丁目の植村記念加賀スポーツセンターに移転してリニューアルオープン。同センターは元、東板橋体育館という名称だ…

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浄土真宗の在俗の篤信者、讃岐の妙好人庄松

香川県東かがわ市小砂説教所で152回忌法要  香川県東かがわ市小砂(こざれ)にある小砂説教所で3月4日、讃岐の妙好人(みょうこうにん)庄松(しょうま)の152回忌法要が営まれた。妙好人とは浄土教、とりわけ浄土真宗の在俗の…

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【フランス美術事情】セザンヌとカンディンスキー

[フランス美術事情]セザンヌとカンディンスキー

美術界に大きな地殻変動、ポストコロナのデジタル芸術鑑賞  近代西洋絵画の幕開けを告げる19世紀生まれの巨匠を2人挙げるとすれば、おそらく具象絵画ではポール・セザンヌ、抽象絵画ではワシリー・カンディンスキーだろう。2人は産…

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永遠の「連隊旗手」、石原慎太郎氏の政治と文学

永遠の「連隊旗手」、石原慎太郎氏の政治と文学

保守論壇 三島由紀夫との対談、真剣勝負で吐露した原点  今月1日亡くなった石原慎太郎氏は、衆院議員や東京都知事など政治家として活躍する間も作家活動を続けた。同じく保守の論客で文壇のスターだった三島由紀夫との対談をまとめた…

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青春を謳歌した幾多郎と仲間たちの姿を紹介

青春を謳歌した幾多郎と仲間たちの姿を紹介

企画展「頂天立地自由人-西田幾多郎の青春時代-」 進歩的な精神で自由奔放に、明治憲法発布の日に撮影  石川県かほく市の県西田幾多郎記念哲学館では、企画展「頂天立地自由人―西田幾多郎の青春時代―」が開かれている。幾多郎自身…

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人々の協力で再生した、樹齢1600年以上の巨樹シンパク

人々の協力で再生した、樹齢1600年以上の巨樹シンパク

香川県小豆島の土庄町にある高野山真言宗宝生院 国指定特別天然記念物、応神天皇のお手植えと伝わる  香川県小豆島の土庄町にある高野山真言宗宝生院には、応神天皇のお手植えと伝わる樹齢1600年以上のシンパクの巨樹があり、国指…

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【フランス美術事情】モードと美術の密接な関係

【フランス美術事情】モードと美術の密接な関係

イヴ・サンローランが収集した美術品の展覧会  歴史に残る芸術家の作品は1枚数百億円の値が付くことがある。一方、モードの世界では2019年に仏女優カトリーヌ・ドヌーヴが個人所有する、故イヴ・サンローランのクチュールコレクシ…

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尊王攘夷の原点、人間と現実が生む思想の物語

尊王攘夷の原点、人間と現実が生む思想の物語

片山杜秀著『尊皇攘夷 水戸学の四百年』を読む  大手出版社が主宰する著名な評論家の名を冠した賞の受賞者と、昨年暮、話す機会があった。  その時その著述家は、今一番注目している書き手として2人を挙げ、その一人が政治思想研究…

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第166回 芥川・直木賞授賞式(左から)米澤穂信さん・今村翔吾さん・砂川文次さん=東京・築地

【上昇気流】賞の選考もまた、人間世界の縮図

 芥川賞・直木賞の最終選考が行われた。芥川賞1名、直木賞2名。いずれも男性だった。特別紛糾した様子はなく、発表も早かった。紛糾しないことがプラスなのかマイナスなのかは分からない  芥川賞・直木賞の選考に長らく実務者として…

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東京都写真美術館で「松江泰治 マキエタCC」展

東京都写真美術館で「松江泰治 マキエタCC」展

独自の視点で世界の地表撮影、遠近法と重力からの解放  東京都写真美術館で「松江泰治 マキエタCC」展が開かれている。松江泰治さんは世界各地の都市や地表を独自の視点から撮影してきた。展示されているのは〈CC〉(2001~)…

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今年は36年に一度の「五黄の寅」

今年は36年に一度の「五黄の寅」

初詣に虎にちなむ寺社訪ねる、朝護孫子寺の「大虎」  今年は36年に一度の「五黄(ごおう)の寅」。九星気学において最強運勢の「五黄土星」と、十二支の中で最も運勢が強い「寅年」が重なった年である。この年生まれの女性は強く、芯…

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真珠湾攻撃の立役者、航空参謀・源田実の証言

真珠湾攻撃の立役者、航空参謀・源田実の証言

日米開戦80年、源田実の回顧録『風鳴り止まず』を読む  今年は日本軍がハワイ真珠湾に奇襲攻撃を掛け、日米が開戦して80年。新聞、テレビでも特集番組が組まれた。日本人捕虜第一号となった元日本兵にスポットを当てるなどして戦争…

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検閲でペンを折った未完の作「路傍の石」 

検閲でペンを折った未完の作「路傍の石」 

山本有三記念館で企画展 「路傍の石」に描かれた少年  東京都三鷹市にある山本有三記念館で、企画展《「路傍の石」に描かれた少年》が開かれている。  この小説は昭和12年1月から6月にかけて「東京・大阪朝日新聞」に発表された…

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特別展「最澄と天台宗のすべて」を見て

伝教大師1200年大遠忌記念、上野・九州・京都を巡回  上野の東京国立博物館で10月12日から11月21日まで、伝教大師1200年大遠忌記念、特別展「最澄と天台宗のすべて」が開かれた。同展は来年2月から九州国立博物館で、…

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【フランス美術事情】収集家が芸術家を支える

ロシア革命前夜の時代、ロシアに渡った仏名画の里帰り  大革命後の産業革命と近代市民社会の形成期にあったフランスには、その自由な雰囲気を求めて世界中から芸術家や収集家がパリに集まっていた。その中にはパリを芸術の憧れとしてい…

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「日本の新進作家」展 記憶は地に沁み、風を越え

「日本の新進作家」展 記憶は地に沁み、風を越え

東京都写真美術館で、可能性に挑戦する創造的精神を支援  東京都写真美術館で、18回目の「日本の新進作家」展として、作家5組6人による「記憶は地に沁み、風を越え」が開催中だ(1月23日まで)。写真・映像の可能性に挑戦する創…

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日本・ウズベク間に固い絆、加藤九祚氏を偲ぶ

日本・ウズベク間に固い絆、加藤九祚氏を偲ぶ

テルメズ近郊の古代仏教遺跡の発掘に余生を捧げる  文化人類学者で国立民族学博物館名誉教授などを務めた加藤九祚(きゅうぞう)氏は、1988年以降ウズベキスタンのアフガニスタン国境の町テルメズ近郊の古代仏教遺跡の発掘に余生を…

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人生を変えたダライ・ラマ14世との出会い

人生を変えたダライ・ラマ14世との出会い

 広島大学准教授の田北冬子さんは、ノーベル平和賞受賞者で、世界的に著名な仏教指導者、ダライ・ラマ14世の通訳がきっかけでチベット仏教徒になり、やがてラージャ・ヨガに魅了され、現在はラージャ・ヨガ瞑想フレンズオブ広島代表の…

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市川市が育んだ俳人 能村登四郎と能村研三展

市川市が育んだ俳人 能村登四郎と能村研三展

句集や色紙、直筆原稿、ペン、写真資料など展示  千葉県市川市の市川市文学ミュージアムでは、能村登四郎の生誕110年、没後20年を記念して「俳人能村登四郎と能村研三展」が通常展示エリアにて開催されている(令和4年1月27日…

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調布飛行場・格納庫のプロペラ機を見学

調布飛行場・格納庫のプロペラ機を見学

飛行機の離着陸を見学できるプロペラ・カフェが人気  東京都調布市にある調布飛行場は、離着陸する飛行機も多くなく、のんびりとした雰囲気の飛行場。隣接する武蔵野の森公園を散歩がてら、プロペラ機を見に来る人も多い。広さは39ヘ…

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西洋モダンアートの影の立役者は日本?

西洋モダンアートの影の立役者は日本?

現代美術の主導権握ったNY、戦禍の弾圧を避け集中  戦後の現代美術の主導権を握ったのはニューヨークだった。フランス発のアンフォルメルも、やがてアメリカの抽象表現主義に取って代わられ、戦時中に戦禍の弾圧を避けるために渡米し…

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