堀本 和博 rss

桐生9秒98、<日本に黄金時代来る予感>ぐらい言ってよいのでは

◆地味な印象を拭えず  湯川秀樹博士が昭和24(1949)年に日本人最初のノーベル賞受賞者となったのと同等の快挙ぐらいに讃(たた)えて評価されてもいいのではないかと思った。受賞者のほとんどが欧米人で占められていた中に分け…

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民進代表選、基本政策なければ「受け皿」は他に、と引導渡した日経

◆ピントのズレた両者  「最大の焦点は、党の基本路線を左右する、共産党との衆院選協力のあり方である」(読売・社説22日付)  民進党は明日の臨時党大会で、新しい代表を選出する。この21日から始まった前原誠司・元外相と枝野…

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日本ファースト、二大政党制の行き詰まり打破から意義論じた小紙

◆同志を糾合する素地  「国会議員1人の政治団体の設立が、これほど注目されるのは異例だ。既成政党が国民の期待に応え切れていないことの裏返しと言えよう」(読売・社説10日付)  先の東京都議会選挙前に自民党を離党した若狭勝…

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北のミサイル発射/中・露の事実上の国連決議破りを追及した産経

◆現実味を帯びる脅威  北朝鮮が先月4日に続いて28日深夜に、中国国境近くの舞坪里から発射した大陸間弾道ミサイル(ICBМ)について、米国や韓国の国防・研究機関などの分析・評価がまとまってきた。通常より高い高度のロフテッ…

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深海探究のロマンから海の魅力を啓発される東京の「海の日」の社説

 夏本番に入った暑い日には、つい口ずさみたくなる懐かしの童謡や文部省唱歌がある。♪われは海の子 白浪の…。あるいは♪海はひろいな大きいな 月がのぼるし…。  この17日は祝日法が定める22回目の「海の日」であった。<海の…

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都議選で自民大敗、ここを先途とばかりに政権批判畳み掛ける朝日

◆本音が覗く各紙社説  「小池系が過半数 自民惨敗」(日経)  自民党は過去最低だった38議席をさらに下回る23議席という歴史的惨敗。代わって小池百合子都知事率いる地域政党「都民ファーストの会」が49議席を獲得して都議会…

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アジア投資銀行、「恣意的運用の恐れ」から参加慎重論を説いた小紙

◆1年半の成果乏しい  鳴り物入りで昨年1月に開業してから1年半、韓国・済州島で開かれた中国主導の国際金融機関・アジアインフラ投資銀行(AIIB、金立群総裁)の第2回年次総会が、この17日に2日間の主要日程を終えた。総会…

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パリ協定/米国離脱でのさばる中国を懸念し原発活用示唆する産経

◆各紙がほぼ総スカン  朝日(3日付、以下小紙を除き同)が「『米国第一』の身勝手な振る舞いに、怒りを禁じ得ない」と怒れば、産経は「米国が地球環境問題で示す2度目の不誠実である。身勝手に過ぎる振る舞いだ」となじる。以下、「…

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TPP11、早期発効の頓挫で中国の台頭を招くことを警戒する産経

◆水面下の説得が奏功  離脱した米国を除く環太平洋連携協定(TPP)署名11カ国が、この21日にハノイ(ベトナム)で開いた担当閣僚会合で、協定の早期発効を目指すことで合意した声明を発表した。声明は各国の交渉官に、具体的な…

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憲法70年/経年劣化認めぬ頑迷な朝日にこそ必要な「頭の切りかえ」

◆読売も「70年」を評価  「今まずやらなければいけないことは自衛隊についてで、残念ながら憲法学者の多くが違憲と言っている。そういう状況を変えるのは私たちの世代の責任だ」  安倍晋三首相(自民党総裁)は9日の参院予算委員…

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「退位」最終報告、「天皇陛下」表記で合意点を探る努力を求めた読売

◆「二重性」回避を評価  「天皇陛下の退位問題は、詰めの段階に入ったと言えよう」(読売・社説22日付)。  天皇陛下の退位を実現する特例法案の最終骨子案が24日に固まった。政府・自民党が、3月に衆参両院議長らが与野党協議…

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米中首脳会談、「互いに利用し合う様相」などとは言えない半島情勢

◆否定的な評価の各紙  「初の首脳会談の成果が上がったとはとても言えまい」(読売9日、以下各紙も同)。「米中首脳の会談は、期待はずれに終わったといっていい」(朝日)、「具体的な成果も乏しかった」(毎日)。  この7日まで…

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香港行政長官選、国際公約に立ち戻り、自由な直接投票を求めた産経

◆中国の露骨な後押し  「私の第一の仕事は亀裂を修復し、社会の団結を図ることだ」。  この26日に投開票された香港行政長官選挙は前政務官(閣僚)の林鄭月娥氏(59)が、前財務官(同)の曽俊華氏(65)ら2人を破って当選し…

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民進党大会、唐突な「脱原発」の下心を見破る毎、「無責任」と難じた読

◆チグハグな印象漂う  蓮舫代表を中央に役員らがこぶしを突き上げ、力強く「ガンパロー」を三唱する勇ましい一枚の写真を入れる一方で、「蓮舫氏、崖っぷち党大会」(朝日13日付)の見出しを掲げて党大会の開催を報じた新聞から漂う…

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トランプ氏のメディア敵視たしなめる産、感情過多で説得力欠く毎

◆他人事ではない軋轢  何も今に始まったことではないが、米国でトランプ政権とメディアの対立が激化し、両者の溝は深まる一方の事態を憂慮する声が上がり始めている。最近では先月24日のホワイトハウスの定例記者会見が記者懇談会に…

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日米首脳会談/安全保障面の合意を高く評価した産経、読売、小紙

◆先行き警戒する朝毎  ハグ・握手19秒、大統領専用機「エアフォースワン」に同乗、別荘中庭の円卓での夕食会――。トランプ米大統領が安倍首相を異例の厚遇で迎え、行われた11日(米国時間10日)の日米首脳会談は、安全保障で日…

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「朴教授無罪」など2つの判決で、韓国の法治に疑問符を付けた産経

◆日韓間に寒風が吹く  日本と韓国の間は今、激しい寒風が吹き荒れている。両国の関係は平成27(2015)年末のいわゆる慰安婦問題をめぐる日韓合意以前に逆戻りしたかのように冷え込み、先行きが憂慮されるのである。  何より韓…

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訪日2400万人超を論じる中で異彩放つ日経「旅館を成長産業に」

◆観光立国への通過点  昨年の訪日外国人旅行者数が2000万人寸前だった前年より22%増え、2403万人となった。政府が「ビジット・ジャパン・キャンペーン」をスタートした15年前は500万人強。1036万人と初めて100…

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洞察乏しい元旦社説/行き過ぎた資本主義の規制を識者が説く読売

◆不安の年明け告げる  「一年の計は元旦にあり」ということわざがあるが、ものごとは最初が肝心である。その伝でいくと新聞の元日社説が何を論ずるのか、かつての影響力は衰えたとはいえ、新聞社説から新年の世界と日本を展望する人も…

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「実力組織にしか担えない任務がある」と駆けつけ警護を肯定の毎日

◆国連の課題を論じる  「60年前の12月18日、日本は国連への加盟を果たしました。その日に日本国民が感じた大きな喜びと感謝に、改めて思いをはせたいと思います」  「日本は現在、加盟国中最多の11回目の安保理非常任理事国…

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カジノ法案/日本にこれ以上ギャンブル制度が必要なのか問う読売

◆どこもが批判の論調  「人の不幸を踏み台にするのか」―。  いつになく色をなした表現の見出しを掲げて政府の姿勢を批判するのが、読売の社説(2日付)だったので驚いた。そこで各紙をチェックすると、論旨には微妙な違いはあった…

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日露会談/空気が微妙に変化したロシアへの慎重な対応求めた毎日

◆二つの顔見せた首相  12月中旬にロシアのプーチン大統領が来日して行われる日露首脳会談を前に、安倍晋三首相は19日夕(日本時間20日朝)、訪問先のペルーの首都リマでプーチン氏と会談した。予定時間の倍の70分間に及んだ首…

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電通強制捜査/他の上場企業ならこの程度の社説で済まさないはず

◆意外な実態との落差  マイナビ大学生の就職企業人気ランキング(文系)で8位(2017年卒生)、6位(16年卒生)とベスト10を誇る広告業界のガリバー企業・電通の就労実態が実は、従業員を酷使する悪質な“ブラック”企業だっ…

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