編集局
「比のトランプ」が勝利確実、不安抱える米国 ’Filipino Donald Trump’ Rodrigo Duterte poised for victory as U.S. watches anxiously
フィリピンの次期大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏は、地方市長としてよく知られ、挑発的でぶっつけ本番の選挙キャンペーンから「フィリピンのドナルド・トランプ」と呼ばれている。国防総省はこの島国フィリピンを、南シナ海への中国の進…
「五月の空の沾やかな頃、青葉は茂く、影涼しく…
「五月の空の沾やかな頃、青葉は茂く、影涼しく、躑躅は既に散り果てて杜鵑花に名残を留むる頃、余のをだまきは首を低れ最もしなやかに咲き初むるのである」と内村鑑三は「余の好む花」で記している。 花が好きだった内村は、花にた…
羽田耐震工事、許せぬ安全脅かすデータ改竄
羽田空港滑走路の耐震強化のための地盤改良工事で、東証1部上場の東亜建設工業(東京都新宿区)がデータを改竄(かいざん)し、仕様書通り施工できたかのように国土交通省に虚偽報告していた。メーカーやインフラ事業所の不祥事が相次…
熊本地震への対応と訪米
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 熊本県や大分県など九州地方を襲った地震を受けて沖縄県は先月18日、支援対策本部を設置。平成7年に締結された九州・山口9県災害時応援協定に基づき、県職員16人を熊本県庁と熊本県宇土市…
太平洋におけるオバマの遺産 Obama’s legacy in the Pacific
第2次世界大戦の終結、そして、アジアにおける冷戦の勃発までを時代区分とする現代の米国の信頼すべき同盟国の中で、日本ほど信頼の置ける同盟国はほとんどなかった。日本と米国の友好関係は、地域の平和と安定のための米国の戦略にと…
白亜の宮殿「迎賓館」(東京都)など、政府は…
白亜の宮殿「迎賓館」(東京都)など、政府は公的施設を国民、訪日外国人旅行者に積極的に公開し始めている。建物類が多いが、その中で「首都圏外郭放水路」は変わり種の一つ。6月から見学日程や定員枠が拡大される。 埼玉県春日部…
大学内に保守的思想が必要、学者らが指摘 Conservative ideas needed on campus as counterweight to progressive orthodoxy, scholars say
今年度は大学内で「セーフ・スペース」という言葉が当たり前のように使われるようになった。高等教育の改革を訴えるグループは、新年度もこのような「アナス・ホリブラス(ひどい年)」にならないことを求めている学校に対し、保守的な…
北朝鮮党大会、「核保有」は容認できない
北朝鮮で第7回労働党大会が開かれた。金正恩氏は、北朝鮮が「責任ある核保有国」であると強調したが、到底容認できるものではない。 金正恩氏が委員長に 党大会は1980年以来、36年ぶりに開かれた。当時は正恩氏の祖父であ…
ついこの前まで、公園や堤や道端などの桜や…
ついこの前まで、公園や堤や道端などの桜や花水木、ツツジなど春の花に目を奪われてきた。一昨日の母の日は、花屋の店先を埋め尽くした真っ赤なカーネーションが母親への感謝を奏でるとともに、初夏の訪れを告げた。 季節は、同じ桜…
企業は「陰徳文化」を培え
企業の危機管理 企業リスク研究所代表 白木大五郎氏に聞く 日立製作所や関連企業でリスク管理の担当役員として活躍した企業リスク研究所代表の白木大五郎氏が新著「川柳・標語で学ぶ経営倫理とリスクマネジメント」(企業リスク研究…
注目集めるマクロン氏、次期仏大統領選の行方
オランド氏再選厳しく フランスは次期大統領選の第1回投票まで1年を切った。長期支持率低迷が続く左派のオランド仏大統領、中道右派ではサルコジ前仏大統領を筆頭に数人が意欲を見せている。一方、左派にこだわらないマクロン現仏経…
熊本地震の教訓、耐震化と地域力を高めよう
熊本地震の余震がまだ続いている。震度6強以上が4回に上り、有感地震が1300回を超えた。予想を超える規模で、直下型地震の恐ろしさを改めて見せつけている。 家屋倒壊で被害拡大 直下型地震を引き起こす活断層は、全国で20…
学校図書館の役割は? 本好き増やし学力を育む
◆ きょういく Q&A ◆ Q どの学校にも学校図書館はあるのです。 A 学校図書館法で、学校には、学校図書館を設けなければならないと決まっています。「図書室」など、実際の名称はさまざまです。 Q 学校図書館には、…
戦後教育の優等生
「憲法記念日」の3日、都内で「新しい憲法をつくる国民大会」を取材した。講師たちの興味深い話が続く中で、特に自民党の秋元司衆院議員の話が記憶に残った。 団塊ジュニア世代の秋元氏は、小中学校で日教組の教師から、日本は憲法…
2年半ほど前に熊本県を訪問された皇后陛下は…
2年半ほど前に熊本県を訪問された皇后陛下は、県のマスコットキャラクター・くまモンを前に、蒲島郁夫知事に「くまモンさんはおひとりなの?」と質問されたという。当のくまモンもさぞ恐縮したろう。 そのくまモン、地震後の活動自…
徴兵入隊
地球だより 徴兵制度のあるタイで5月は新兵入隊の季節だ。 4月下旬ともなると、今年度入隊する新兵が5月1日の正式入隊を前に所属部隊に続々と出頭し、ロッカーやベッドを割り当てられ、軍服を支給される。 そして次に待って…
退任直前の馬台湾総統、親日新政権に揺さぶり
沖ノ鳥島へ軍艦派遣 対中融和へ傾斜してきた台湾の馬英九総統は20日に蔡英文次期総統が新総統に就任するのを前に、4月27日、日本最南端の沖ノ鳥島(東京都小笠原村)について中国や韓国と同様、「島ではなく岩礁」とし、日本は排…
「小諸はや塗りつぶされし初夏の景」…
「小諸はや塗りつぶされし初夏の景」(星野立子)。このところ気温が上がり、初夏というのにふさわしい日々が続く。ゴールデンウイークもほぼ晴天で、各地では潮干狩りなどの光景も見られた。 初夏というと「入梅の前の、からりとし…
日露首脳会談、領土交渉前進に全力尽くせ
安倍晋三首相はロシア南部の保養地ソチでプーチン大統領と会談し、停滞する北方領土交渉を前に進めるため、8項目の経済協力プランを提示した。ウクライナ問題を受けた欧米の対露経済制裁に足並みを揃(そろ)える中での苦渋の選択と言…
テロ対策、情報収集力の向上が不可欠だ
過激派組織「イスラム国」(IS)などの台頭で、テロの脅威が世界的に高まっている。テロ封じ込めに向け国際連携を強化するとともに、日本では情報収集力の向上が欠かせない。 核物質使用の可能性も 今月下旬の主要国首脳会議(伊…
東欧での米・NATOの動きにロシアが対抗 Russia counters U.S.-NATO moves in Eastern Europe with its own extra military divisions
ロシアは、南方と西方の国境を守るため3個師団を創設する計画を発表した。米国と北大西洋条約機構(NATO)の軍指導者らが、ロシアの侵攻に備えて東欧に4200人の部隊設置の計画を公表してから数日後のことだ。 新師団は総勢…
米大統領選の共和党候補指名争いでは不動産王の…
米大統領選の共和党候補指名争いでは不動産王のドナルド・トランプ氏の指名獲得が確実となった。勢いはなお、衰えそうにない。 背景には、過激な言葉で、既成政治に不満な共和党支持者に訴える戦術が奏功したこともあるだろう。しか…
増える無神論の若者
地球だより 先日、あるエジプト人女性が緊急のメールを送ってよこした。あるイスラム指導者に脅されたという。嫌悪感を覚え、悔しさのあまり両親に泣きつき、過激主義者の一面を見たとして怒り心頭に発しているのだ。 そのイスラム…