セルビアで増す中国人の存在感、町を歩けば「ニーハオ」
池永 達夫 2018/8/24 写真|中国「一帯一路」最前線 バルカンに吹く風|アジア・オセアニア [会員向け]
中国「一帯一路」最前線 バルカンに吹く風 (5)
セルビアの首都ベオグラードの官庁街の一角にある旧ユーゴスラビア軍司令部(国防省)ビルは、今なお崩れかかった無残な姿を晒(さら)している。セルビア政府は、破壊された同ビルを「歴史の証人」として、そのまま残すことにしたのだ。これらは1990年代、米軍が加わる北大西洋条約機構(NATO)がコソボ紛争で、セルビアを空爆した時のものだ。
べオグラードから高速鉄道建設現場まで運んでくれたセルビア人タクシー運転手は、「ロシアはファシスト」と毛嫌いすると同時に「アメリカはマフィア」と米国への露骨な嫌悪感を表した。
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