梅澤隊長は軍命出さず、母の嘘の証言を娘が覆す


照屋昇雄さん

歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実
上原 正稔 (11)

 『母の遺言』はこう締めくくる。

 <1980年、母は梅澤元隊長と那覇市内で再会した。本土の週刊誌に梅澤隊長が自決を命令したという記事が出て以来、彼の戦後の生活が惨さんたるものであるということを、島を訪れた元日本兵から聞かされていた母は、せめて自分が生きているうちに、ほんとのことを伝えたいと思っていたからである。


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