Date archive for 4月, 2017

「木蓮に漆のごとき夜空かな」(三宅清三郎)…

 「木蓮に漆のごとき夜空かな」(三宅清三郎)。公園でモクレンの花が咲いているのを見掛けた。そのムラサキが光り輝くようだった。白い花を付けるモクレンもある。  「翳る白輝く白の辛夷見ゆ」(千原叡子)。近くにモクレンに似た白…

続き

シリア化学兵器攻撃で露が情報操作

 米政府は今週、シリアに対する巡航ミサイル攻撃の引き金となった化学兵器攻撃に関する電子・画像情報をもとに新たな情報を公開した。数十人の死者を出した化学兵器攻撃についての記者へのブリーフィングで政府高官は、ロシア政府は、同…

続き

ナイジェリアの少女たちの悲劇

テロとの闘いに本腰を  米国のシリア攻撃、北朝鮮抑止、米露対立など国際安全保障情勢が激しく動く一方、西欧、ロシア、エジプトなど各地からテロのニュースも相次ぐ。  ウィキペディアによれば、今年1月~4月上旬の100日間に、…

続き

天皇陛下が種もみまき

 天皇陛下は14日午後、皇居内にある生物学研究所脇の苗代で、恒例の稲の種もみまきをされた。  陛下はベージュ色のジャンパー姿で地面に片膝を突き、ざるに入ったうるち米のニホンマサリともち米のマンゲツモチの種もみを丁寧にまか…

続き

人口減少、若者の結婚を後押ししたい

 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が公表した推計によれば、2015年に1億2709万人だった日本の総人口は、53年に1億人を割る見通しで、65年には8808万人に減少する。  出生率の上昇によって1億人割れの時期…

続き

左派の大学・学界占領を批判

ソウル大に掲げられた壁新聞  韓国で朴槿恵(パククネ)大統領弾劾審理が続けられていた時、ソウル大に「大字報」が掲げられた。大字報とは壁新聞のことである。全国で「朴槿恵退陣せよ」との“ろうそくデモ”が繰り広げられていた中で…

続き

朴槿恵弾劾が突き付けた課題 二極化深化させた進歩政権

強大な大統領権限の見直し必要  韓国で大統領が民衆デモの圧力で弾劾され罷免された。もちろん国会が弾劾し、司法が判断したものだが、ソウルの中心部を埋めて毎週末行われた大規模な抗議集会やデモがこれらの判断に影響を及ぼさなかっ…

続き

北朝鮮めぐるサイバー戦 エスカレートする報復

米のサイバー破壊工作  北朝鮮の核武装の脅威で日米韓が揺れている。  韓国内に米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備を決定し、トランプ大統領は4月2日付の英紙でのインタビューで、「中国が北朝鮮に圧力を掛け…

続き

ロシア、米軍との連絡ライン再開へ Russia to reopen vital communication link with U.S. forces in Syria

 ロシアのプーチン大統領は、シリア内のロシア、米両国軍の戦場で安全のために欠くことのできない通信網を再開することを検討している。この通信網は、米軍によるシリア軍への攻撃を受けて先週、閉鎖されていた。  ロシアのラブロフ外…

続き

少し古い話になるが、気流子が特派員として…

 少し古い話になるが、気流子が特派員として英国滞在中、現地の小学校に通う子供の送迎が家族にとって結構負担だった。10歳以下の児童の登下校には保護者の付き添いが義務付けられていたためだ。  それが日本に帰国して、子供が1人…

続き

空港入管職員の乱

地球だより  世界最悪から脱したマニラ国際空港が、また評判を落とすような大きな問題に直面している。入出国の手続きを担う入管職員が一斉に離職して人員不足に陥り、混雑が悪化してるのだ。  離職の原因は今年1月に、これまで残業…

続き

世界に類ない大村の布教史

歴史教育でふるさとづくり 長崎県大村市議会議員 中瀬昭隆氏に聞く  昨年は遠藤周作の名作『沈黙』の刊行50周年。1988年に『沈黙』に出合ったアカデミー賞監督のマーティン・スコセッシ氏は、自身の信仰課題と同じテーマを見つ…

続き

北朝鮮への軍事行動恐れる中国

 米国が空母打撃群を韓半島近海に派遣、北朝鮮が新たに地下核実験を行う兆候が出ていることを受けて、北東アジアでの緊張が高まっている。  空母カール・ビンソンの派遣に先立ち、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が先週、フロ…

続き

次期大統領に適任かどうかは側近を見よ

韓国紙セゲイルボ  19代大統領選挙が迫っている。候補者がほぼ出揃ったが、40%に近い有権者はまだ気持ちを決められずにいる。誰が大統領適任者なのか、未来を託せる人なのかを知るのは簡単なことではない。  われわれは朴槿恵(…

続き

空前の人気 草間彌生展

地球だより  毎年、3月後半から4月前半にかけてワシントンで開催される桜祭りの時期には、桜祭りの公式行事以外でも日本に関係した各種イベントが行われる。中でも、空前の人気を博しているのが、日本の前衛芸術家である草間彌生氏の…

続き

熊本地震1年、教訓風化させず復興果たそう

 熊本地震の発生から1年が経過した。建物倒壊などによる直接死は50人に上り、震災関連死は222人(13日時点)に及んだ。復興への歩みは進んでいるが、熊本本来の姿を取り戻せるよう復興を加速させたい。 震度7を2回連続し観測…

続き

最近文庫として刊行された岡田睦(ぼく)著…

 最近文庫として刊行された岡田睦(ぼく)著『明日なき身』(講談社文芸文庫)という小説作品集に「ないものはない」という言葉が出てくる。昔から不思議な言葉と言われているのは、これがまるで正反対の二つの意味を持つからだ。  ①…

続き

NAFTA再交渉求めるトランプ政権

メキシコ、農産物で巻き返しへ  米トランプ大統領の保護貿易主義的な過激な発言は、各国の懸念を高める一方で、槍玉(やりだま)に挙げられた企業の対応を促す要因となっている。批判の矛先が向けられているメキシコは、南米諸国を巻き…

続き

飲酒運転の後遺症

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  数年前、飲酒運転事故を起こすと飲んだ爆弾酒(通常、ウイスキーや焼酎をビールに混ぜたものを指す)1杯の値段が600万ウォン(約60万円)になるという資料が発表されたことがある。焼酎と…

続き

少産多死社会を迎える日本

名寄市立大学教授 加藤 隆 多層的死生観の回復を 「生きる力の育成」が可能に  多面的なデータの分析によって、これからの社会の在りようが予測できる時代になった。たとえば、国立人口問題研究所の統計によると、日本の出生数は1…

続き

韓半島めぐる外交安保の地殻変動

韓国紙セゲイルボ 新戦略構築が最優先課題に  韓半島をめぐる外交安保の地殻はひどく揺れている。これまでの小さな変化が一つ一つ積み重なって、未知の風景を作っている。韓国民の関心がすべて大統領弾劾と次期大統領選に注がれている…

続き

今なぜ「敵基地攻撃」か? 小野寺五典氏

インタビューfocus 反撃能力が北の攻撃抑止 自民党政調会長代理・元防衛相 小野寺五典氏  核・ミサイル開発に血眼の北朝鮮に対し、トランプ米大統領は軍事力の行使をも示唆、日本を取り巻く安全保障環境は一気に緊張の度を増し…

続き

G7外相会合、シリア問題で対露外交強化を

 イタリアで開かれた先進7カ国(G7)外相会合が、シリア情勢などについて共同声明を発表して閉幕した。  声明では、シリアでの化学兵器使用に対する米国のミサイル攻撃に理解を示すとともに、ロシアには内戦終結に向けてアサド政権…

続き