次期大統領に適任かどうかは側近を見よ
韓国紙セゲイルボ
19代大統領選挙が迫っている。候補者がほぼ出揃ったが、40%に近い有権者はまだ気持ちを決められずにいる。誰が大統領適任者なのか、未来を託せる人なのかを知るのは簡単なことではない。
われわれは朴槿恵(パククネ)氏が当選者の時、幸福感に満たされていた。隣国も羨む女性大統領が誕生したためだ。しかし、それはあっという間に消えてしまった。いま、われわれは騙(だま)されたという思いに傷ついている。次の大統領には騙されないと誰が断言できるだろうか。
振り返れば、朴槿恵氏は在任中、側近に騙されたという考えを消せないようだ。大統領府では側近スタッフを布陣し、国会では親朴実力者らが紅衛兵のように囲んでいた。彼らが朴前大統領に事態の展開についてありのまま“諌言(かんげん)”したのだろうかが疑問だ。元大統領府官僚は、「我が強い朴前大統領に諌言することは馬の耳に念仏を唱えるようなもの」と言った。そうだったとしても真剣な諌言ぐらいは分かっただろう。
しかし、朴前大統領を補佐した輩は厚顔無恥な人々だった。社会最上層部の既得権層だ。個人の栄達や組織の利益を守るのに血眼になった者たちだ。既得権を手放すのが難しい彼らは大統領の目を塞(ふさ)いで状況を糊塗(こと)したのだ。
大統領候補者たちの側近をよく見なければならない。公約や演説では違いは出ないが、補佐する参謀らを見れば候補者の人品が分かるものだ。
(丁勝旭(チョンスンウク)先任記者、4月5日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。