Date archive for 12月, 2016

「海をはるか沖へ出ますと、水は一番美しい…

 「海をはるか沖へ出ますと、水は一番美しいヤグルマソウの花びらのように青く、このうえなくすんだガラスのようにすんでいます」。アンデルセンの童話「人魚姫」の冒頭で、海の中の美しさ、にぎやかさ、楽しさが描写されていく。  罪…

続き

米国の後退でロシアが台頭

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 一国平和主義は幻想 冷戦後秩序に対抗する中国  25年前の1991年12月、共産主義は死んだ。冷戦は終結し、ソ連は消えた。現代史の中で最大の帝国崩壊であり、銃弾は一発も発射され…

続き

両陛下、福祉工場を御訪問

 12月の障害者週間に合わせ、天皇、皇后両陛下は6日、障害者の就労支援を行っている東京都葛飾福祉工場(葛飾区)を訪問された。  同工場は都が1972年に開設した国内初の身体障害者福祉工場で、現在は民間の社会福祉法人が運営…

続き

膨れ上がるデモ、「民主主義の成熟」に疑問符

どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層(下)  先月、韓国主要大学の一つ、中央大学のメディアコミュニケーション学科で「世論と大衆媒体」という授業が行われた。担当教授が国政介入事件と関連し次のような話をしたという。  「…

続き

ストーカー、法改正を被害防止につなげよ

 インターネット交流サイト(SNS)への投稿を規制対象に加えることを柱とした改正ストーカー規制法が成立した。  これまでのストーカー事件では、警察の不手際で最悪の事態となったケースが少なくない。法改正を被害防止につなげな…

続き

暴君の死 The death of a tyrant

 私たちの大抵の者が母親の膝元で学ぶように、死人のことを悪く言うことは良い事ではない。しかし、例外はある。フィデル・カストロは、単に亡くなったからと言って、良く思われる資格はない。彼は独裁者であり、暴君であり、絞首刑執行…

続き

スマートフォンやパソコンを用いた「遠隔診療」…

 スマートフォンやパソコンを用いた「遠隔診療」。昨年8月に厚生労働省の通達で「離島、へき地」のみでなく、全国に拡大するようになった。一見すると、医療行為としてはどうか?と疑問視されかねないが、さまざまな可能性を秘めている…

続き

ロヒンギャの惨劇、スー・チー政権最大の試練に

 ミャンマー西部のラカイン州。イスラム教徒のロヒンギャ族の村を強襲した国軍部隊は、家々に火を放ち、村民を殺害し、略奪し、レイプした。国境の川を渡って逃げた者も何人か射殺された。小舟で渡った集団は、バングラデシュ側から追い…

続き

変化をもたらす指導者

地球だより  フランスは来春の大統領選挙に向け、政治への関心が高まっている。英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めた今、フランスは今後どうするべきなのか、否が応にも政治への関心が高まらざるを得ない状況だ。  大手不動産開…

続き

TPP復活は「熟柿戦略」で

東洋学園大学教授 櫻田 淳 トランプ氏の翻意待て 「偉大な米国」の再現に寄与  ドナルド・トランプ(実業家、米国次期大統領)は、大統領就任即時の環太平洋連携協定(TPP)脱退を表明した。これを受けて、「TPPは頓挫した」…

続き

朴槿恵談話のトリック、政治的駆け引きに利用

どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層(中)  「どうやら朴槿恵大統領はトリックを仕掛けたようだ。自分の退陣スケジュールを国会に任せたが、国会が話し合いでそれを決める能力がないことをお見通しだ。できる限り時間稼ぎして秩…

続き

次期米大統領、南シナ海問題で中国批判

軍事拠点化に反対表明 トランプ次期米大統領は4日、ツイッターに「南シナ海で大規模な軍事施設を建設してもいいと、中国がわれわれに尋ねたのか。私はそう思わない」と書き込み、中国が南シナ海で進める軍事拠点化を強く批判した。  …

続き

鳥インフル、今後も十分な警戒が必要だ

 新潟県の二つの養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの感染が確認され、計55万羽が殺処分された。青森市のアヒル農場2カ所でも多数のアヒルが殺処分された。  国内の養鶏場などで飼育されている鳥の感染は、2015年に佐賀県有田町…

続き

ロシア選挙介入の情報公開要請を検討-米政府 Obama heeds Senate Democrats, will look at suspected Russian meddling in election

 ホワイトハウスは1日、民主党員らによる上院情報特別委員会に対する、大統領選へのロシアの介入を示す新情報公開の要請を検討することを明らかにした。しかし、ドナルド・トランプ氏の勝利は不正によるものではないという政府の見解は…

続き

「立憲主義」を叫ぶも憲法の非民主主義的な制定過程は問わない朝日

◆占領下の制定を是認  1年5カ月ぶりに論議が再開した衆院憲法審査会で、「押しつけ憲法論」がまるで理にかなっていないかのように批判されている。これにはいささか違和感を覚える。  国会論議で民進党の武正公一氏は「憲法の制定…

続き

先月の全国の交通事故死者は350人で、昨年より…

 先月の全国の交通事故死者は350人で、昨年より29人の減少となった。1日当たりで13人弱だったのが12人弱と1人減らしたことになる。これで今年の11月までの合計も、昨年より191人減の3484人。  師走の今月は1年で…

続き

片倉小十郎と真田幸村のえにし

大坂夏の陣で両軍が激突 旧仙台藩家老白石片倉氏第16代当主、青葉神社宮司 片倉重信氏に聞く  伊達政宗を祀(まつ)る仙台・青葉神社の片倉重信宮司は片倉家第16代当主。第2代の片倉小十郎重長は大坂夏の陣で真田幸村(信繁)ら…

続き

スイス国民投票で否決、「脱原発」予想外の減速

 スイスで11月27日、脱原発時期を早める提案の是非を問う国民投票が実施され、反対54・2%で否決された。今回は野党「緑の党」などが原発設備の老朽化による事故を防止するため運転期間を一律45年とするように提案した。同案は…

続き

日本に必要な国家ビジョン

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 信頼と尊敬受ける国に 対中政策での指導力を期待  日本のマスメディアは毎日のようにトランプ次期米大統領の報道でにぎわっている。トランプ氏の勝利についていろいろな分析が行われているら…

続き

豊洲市場の盛り土問題、地下空間でも対策十分

特報’16  豊洲市場(東京・江東区)の主要建物下で土壌汚染対策の盛り土が行われず、地下空間が設けられていた問題。小池百合子・東京都知事は、地下水モニタリング調査結果の公表と、専門家会議や市場問題プロジェクトチーム(PT…

続き

地政学と孫子の兵法

 最近、書店に行くと、「地政学」という言葉をタイトルに使用した書籍が平積みになっている。  歴史上で最初に地政学的な考え方を書いたものとしては、古代インドの名宰相とうたわれたカウティリアの著書『実利論』である。彼はこのな…

続き

偽物銀行支店

地球だより  ベトナムではローカルマーケットや路上などで多くのコピー商品が売られている。時には本物と変わらない値段で販売されていたり、安いからと押し付けられるがまま買ってしまったりすることも少なくない。  最近は、観光客…

続き

国政介入事件の深層、たわいない確執が発端

どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層(上) 暴露はこうして始まった  前代未聞の国政介入事件で韓国が混迷を深めている。どうやって疑惑は暴かれたのか、前倒し実施の可能性が出てきた次期大統領選挙や国政混乱で懸念される日韓…

続き