Date archive for 12月, 2016
ノーベル文学賞に思う
歴史家 金子 民雄 選考者の好き嫌いで決定 過去に大騒動になった例も 今、思うと年代がはっきりしないのだが、井上靖氏のノーベル文学賞がさっぱり決まらない頃のことだったと思う。噂(うわさ)ばかりは高いのだが、私が得ていた…
北方領土を特集するも「引き分け」論に終始した週刊エコノミスト
◆強かなロシアの外交 政府は8日、ロシアのプーチン大統領が15、16日に来日することを正式に発表した。首脳会談は15日に安倍晋三総理大臣の地元である山口県長門市で、16日には東京に戻って行い、両首脳は会談後に共同記者会…
「戸の隙におでんの湯気の曲り消え」(高浜虚子)…
「戸の隙におでんの湯気の曲り消え」(高浜虚子)。知人からおでんの差し入れがあった。味がよく具に染み込んでいて久しぶりに懐かしい思いをした。 おでんは俳句の冬の季語でもある。稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には「もとは…
ドゥテルテ比大統領の麻薬戦争
「二重基準」との批判高まる フィリピンのドゥテルテ大統領が推進する麻薬戦争で、警官が関与する超法規的殺人疑惑が浮上し大きな波紋を呼んでいる。疑惑への関与で停職処分となった警官をドゥテルテ氏が鶴の一声で復帰させていたこと…
秋篠宮殿下御夫妻御鑑賞 明治神宮で催し
雅楽や武道の魅力紹介 雅楽や武道の魅力を紹介する「和の心~雅楽・武道~」(明治神宮主催)が10日、東京都渋谷区の明治神宮会館で行われた。 2020年の東京五輪に向け、日本の伝統文化を国内外に伝えようと企画され、秋篠宮…
朴大統領弾劾、国政混乱で安保空白つくるな
長年の友人だった崔順実被告による国政介入事件をめぐり退陣圧力を受けていた韓国の朴槿恵大統領に対する国会の弾劾訴追案が可決された。朴大統領は職務停止となり、黄教安首相が権限を代行するが、国政の混乱も憂慮されている。 「慰…
厚木基地訴訟、公共性重視した妥当な判決
米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県)の周辺住民らが、騒音被害を理由に国を訴えた裁判で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は二審で認められた「自衛隊機の飛行差し止め」や「将来の被害への賠償」を認めない判決を言…
戦力投射能力強化で新指針-中国 China upgrades force projection doctrine
国防総省の情報当局者によると、中国は核・通常兵器の大規模な増強の一方で、急速戦力投射に関する指針を作成するなど軍事ドクトリンの向上に取り組んでいる。 人民解放軍(PLA)は最近、新指針を公表し、「急速戦力投射」の実行…
開場50周年を迎えた東京・千代田区の国立劇場で…
開場50周年を迎えた東京・千代田区の国立劇場で、記念の文楽「通し狂言仮名手本忠臣蔵」が上演されている。人形浄瑠璃の名作「仮名手本忠臣蔵」は、人気の六段目「早野勘平腹切の段」など、よく上演される。しかし大序から十一段目ま…
まめな名刺交換が大切
地球だより トランプ次期米大統領が新政権の中枢を担う人材集めを進める報道を見聞きしながら、ワシントンほどこまめな人脈づくりが大事な場所はないと改めて実感する。今まで名刺交換したり、取材・インタビューしてきた人たちが政権…
皇太子妃殿下、53歳に
陛下の放送「厳粛に拝見」 皇太子妃雅子殿下は9日、53歳の誕生日を迎えられた。宮内庁東宮職を通じて感想を文書で御発表。天皇陛下が退位を示唆された8月のビデオメッセージについて、「テレビ放送を厳粛な思いで拝見し、陛下のお…
内憂外患危機の韓国安保戦線に異常なし?
韓国紙セゲイルボ 韓国が直面している国政混乱と米国の政権交代期の状況を北朝鮮が軍事的挑発のチャンスと誤認する可能性がかつてなく高い。 歴史的に北朝鮮は米国の政権交代の時ごとに予想できない核実験や長距離ミサイル発射で新…
国際学力調査、課題克服し一層の向上を
経済協力開発機構(OECD)が2015年に実施した国際学習到達度調査(PISA)で、日本は「科学的応用力」が前回12年の4位から2位に、「数学的応用力」が7位から5位に順位を上げた。 一方、「読解力」は4位から8位に…
ヘリパッド建設反対派、違法行為をやりたい放題
《 沖 縄 時 評 》 有刺鉄線切り山城博治議長逮捕 ◆県道占拠し交通遮断 沖縄本島北部の米軍北部訓練場(東村高江、国頭村安波)のN1ゲート前の県道70号でヘリパッド建設反対派が路上に座り込んでいる(写真上)。 日本…
自衛隊駆け付け警護 「交戦権否認」正す改憲を
南スーダンに第11次隊 ようやく再開された衆参両院の憲法審査会は不毛な論議の繰り返しとなった。民進党らは安保関連法や自民党憲法改正草案を取り上げて政権批判に終始し、徒(いたず)らに時間を空費しただけで憲法改正項目の絞り…
日本の近代文学史上、第一の地位を占めるのは…
日本の近代文学史上、第一の地位を占めるのは夏目漱石だ。森鴎外の存在も大きいが、漱石には及ばない。志賀直哉、芥川龍之介が読まれなくなり、谷崎潤一郎が躍進した事実はあるが、漱石は国民的作家として今でも多くの読者を集めている…
“鮮明性”競争の逸脱
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 『思美人曲』を書いた歌辞文学の大家、松江(ソンガン)・鄭澈(チョンチョル)(松江は号)。政治的には“鮮明性”を強調した西人の領袖だった。宣祖(朝鮮王朝14代の王)の即位後に官職生活…
選挙後も続く反トランプ「偏向報道」
米大統領選では、主要メディアの多くがドナルド・トランプ氏に厳しい批判を浴びせ続けた。一方の候補だけを非難する「不公平な報道」(ワシントン・タイムズ紙)は、トランプ氏が当選してからも毎日のように続いている。ただ、こうした…
ウズベキスタンへの知的支援
慶應義塾大学特別招聘教授 柏木 茂雄 高まる日本への期待 財政金融分野で人材育成 米国のトランプ次期大統領による外交政策は米国とロシアのバランスを変化させ、世界中に地政学的影響を及ぼす可能性がある。特に9月初めにカリモ…
現代の魔女狩りと「ディアスポラ」
韓国紙セゲイルボ 合理的に未来を切り開けるか 最近、韓国社会で頻繁にメディアに登場する言葉がある。「魔女狩り」と「ディアスポラ」だ。二つともユダヤ・キリスト教文化から出た不吉な単語である。 魔女狩りは15世紀前後、中…
国会党首討論、カジノ含む観光戦略の説明を
国会で自民党総裁の安倍晋三首相と民進党の蓮舫代表らが党首討論を行った。初の党首討論に臨んだ蓮舫氏は、カジノを含む統合型リゾート(IR)推進法案や働き方改革を争点としたが、米国でトランプ次期大統領の政権に移行する変動期に…
欧州でのポピュリスト台頭受け影響力失うオバマ氏 Obama becoming increasingly powerless as world allies fall to populist uprisings
イタリアのレンツィ首相が5日、辞任を表明した。オバマ大統領の欧州の重要パートナーが辞任するのは今年に入って3人目。大西洋の両岸を席巻し、米国の伝統的同盟に異を唱えるポピュリズムのうねりに対抗する力を、オバマ氏はますます…
カジノ法案/日本にこれ以上ギャンブル制度が必要なのか問う読売
◆どこもが批判の論調 「人の不幸を踏み台にするのか」―。 いつになく色をなした表現の見出しを掲げて政府の姿勢を批判するのが、読売の社説(2日付)だったので驚いた。そこで各紙をチェックすると、論旨には微妙な違いはあった…