皇太子妃殿下、53歳に


陛下の放送「厳粛に拝見」

 皇太子妃雅子殿下は9日、53歳の誕生日を迎えられた。宮内庁東宮職を通じて感想を文書で御発表。天皇陛下が退位を示唆された8月のビデオメッセージについて、「テレビ放送を厳粛な思いで拝見し、陛下のお気持ちを重く受け止めております」とつづられた。

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皇太子妃雅子殿下は53歳の誕生日を迎えられた。皇太子殿下、長女愛子殿下と=4日午後、東宮御所(宮内庁提供)

 適応障害による療養はなお続いているが、公務などで都内や地方を訪れられた回数は昨年の50件から57件に増え、2010年以降では最多となった。長野、岩手など4県での地方公務に加え、神武天皇陵参拝などのため奈良、京都も御訪問。「多くの方々に笑顔で温かく迎えていただいたことは、私にとりまして大きな励みになりました」と振り返られた。

 体調不良で約1カ月半、中学校を欠席された長女愛子殿下(15)については、「大変ご心配をおかけ致しました。現在は体調もかなり回復し、残り少ない中学校生活の日々を大切に送りながら、勉強に取り組んでいるように思います」と記された。

 障害者や子供、高齢者が犠牲になる出来事が国内で目立つのが気に掛かるとし、世界でも貧困やテロ、難民問題など課題が山積していると御指摘。「人々が、広い心を持ってお互いの違いを乗り越え、共に手を携えて英知を結集し、様々な問題の解決に向け一致して取り組むこと」が大切との考えを示された。