Date archive for 4月, 2016

「前文」に反する9条は憲法違反

憲法改正 ここが焦点(1) 静岡県立大特任教授 小川和久氏(上)  今年、日本国憲法は連合国軍占領下の公布から満70年を迎える。既に公布当時とは劇的に変化した内外情勢と憲法条文との乖離(かいり)が多くの弊害を生んでおり、…

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北海道補選、有権者に拒絶された民共路線

 衆院北海道5区の補欠選挙が投開票され、自民党候補が民進党や共産党が推した無所属候補を退けた。今回の補選は第3次安倍内閣発足後、初めての国政選挙で、今夏の参院選の前哨戦とされた。  とりわけ注目されたのは、民進党が共産党…

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高校教科書検定、沖縄の記述でまたも波紋

高校教科書検定、沖縄の記述でまたも波紋

「基地依存」に2大紙など反発  2017年度から高校で使われる教科書の検定結果がこのほど公表された。沖縄に関する記述では、米軍基地に対する経済依存がクローズアップされ、県内では反発の声が上がっている。一方、沖縄戦における…

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被災した子供のケアは? 安心できる居場所作りを

◆ きょういく Q&A ◆  Q 熊本地震では多くのボランティアが活動を始めています。とくに被災した子供たちのための支援はありますか。  A 子供支援の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が益城町の避難所に「こ…

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教科書で教える家族

 昨夏、少子化対策に関する内閣府の有識者検討会が「妊娠・出産等に関する正しい知識を学校教育段階で伝える」「若い世代に対し、結婚生活や家族形成のポジティブな面の情報発信を行う」という提言を行った。こうした教育や情報発信の必…

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確執や勢力図を強調し焦点ぼやけるダイヤモンド誌「日本の神社」特集

◆神社界の実態を紹介  世界を揺るがす国際的な事件や経済事象に宗教が大きく絡んでいるとはよく指摘されることである。現在の中東で起こっているIS(「イスラム国」)問題しかりで、イスラム教の教義や歴史、さらに、それらを前提に…

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国土交通省は、土砂災害などの被害を減らす…

 国土交通省は、土砂災害などの被害を減らすため、小中学校の防災教育の手助けをすることになった。2014年に広島市で起きた土砂災害の教訓による決定だが、直近の熊本地震を見ても時宜を得ている。  事業内容は学校によって異なる…

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比大統領選、ドゥテルテ氏が首位維持

 5月9日のフィリピン大統領選挙まであと2週間となり、大統領候補たちの動向や支持率に注目が集まっている。世論調査ではミンダナオ島ダバオ市の市長であるロドリゴ・ドゥテルテ氏が順調に支持率を上げているが、不謹慎な発言が相次ぎ…

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仏教を利用する中国共産党

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 宗教無視できない現実 チベットの活仏制度に介入  1848年の共産党宣言以来、宗教はアヘンであるという前提の思想が世界中に広がり、宗教が政治の場から排除される傾向が続いた。日本でも…

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精子提供で出産するレズビアンの倫理無視に「NO!」と言わない日経

◆現状容認に傾く論調  同性カップルを「結婚に相当する関係」と認めて証明書を発行する、東京都渋谷区のパートナーシップ条例を施行してから4月で1年になる。これに合わせて、過去1カ月間は、いわゆる「LGBT」(性的少数者)に…

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トキひな誕生、野生定着への大きな一歩

 新潟県佐渡島で、自然界で生まれ育った国の特別天然記念物トキのつがいから、ひなが生まれた。  野生で誕生したトキのペアからのひな誕生は40年ぶり。トキの野生復帰は新たな段階へと進んだ。 40年ぶりの「純野生」  今回のひ…

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「藤棚に雨の暗さのあつまれり」(武藤和子)…

 「藤棚に雨の暗さのあつまれり」(武藤和子)。葉桜になった道では、所々にタンポポやその他名も知らぬ春の花を見掛ける。きれいだなと思うものの、桜ほど感動することはない。  ところが、ある民家の庭の藤棚に出合った時、目が覚め…

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警察は暴力団の弱体化に全力挙げよ

 指定暴力団山口組(神戸市)から分裂した神戸山口組(兵庫県淡路市)について、兵庫県公安委員会は暴力団対策法に基づく指定暴力団とした。  両団体による抗争が全国各地で続いている。警察は弱体化に全力を挙げるべきだ。  神戸山…

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国防総省、極超音速ミサイルにレーザー兵器で対抗 Pentagon to counter hypersonic missiles with lasers

 米国は、中国とロシアの極超音速兵器にレーザー光で対抗しようとしている。国防総省ミサイル防衛局の局長が先週明らかにした。  しかし、ジェームズ・シリング局長(海軍中将)は下院軍事委員会戦略軍小委員会で、予算不足で極超音速…

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熊本地震で約9万人の人々が避難生活を送る…

 熊本地震で約9万人の人々が避難生活を送る重苦しさと、復旧への焦る思いが日本列島を包んでいる。一方でボランティアの活動が本格化し、明るい兆しも見えてきた。そこへ飛び込んできたのが新潟県佐渡でのトキの純野生ひな40年ぶり誕…

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脱北事態は中朝関係変化の序章なのか

韓国紙セゲイルボ  中国にある北朝鮮レストランから従業員ら13人が脱出した。この事件は核実験、ミサイル発射を進める北朝鮮に中国が送った警告メッセージである。  北朝鮮は大きな衝撃を受けたにもかかわらず、中国に対して露骨な…

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処方箋なしで医薬品購入

地球だより  昨年11月、国際陸連(IAAF)がロシア陸連に対し、組織的なドーピング違反が横行していると認定し、暫定的な資格停止処分を科した。処分が解除されない場合、ロシア選手は夏のリオデジャネイロ五輪などの陸上競技に参…

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三菱自動車の隠蔽体質の改善が急務だ

 三菱自動車が、軽自動車「eKワゴン」など4車種、計約62万5000台で、意図的に燃費性能を実際より5~10%程度良く見せる不正を行っていた。  三菱自では2000年と04年にリコール(回収・無償修理)隠しが明らかになっ…

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共産党に破防法答弁書 暴力革命闘争に頬被り

共産党に破防法答弁書 暴力革命闘争に頬被り

警官殺害など流血は史実  日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」3月23日付に、「日本共産党と『破壊活動防止法』に関する質問主意書」(鈴木貴子衆院議員提出)への政府答弁書(3月22日閣議決定)に対する反論が載った。  山下芳…

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アップル・FBI論争 官民に課題残すテロ対策

脆弱性に対峙する米国  米国で昨年末に発生したテロ事件の犯人の1人が持っていたiPhone(アイフォーン)のデータにアクセスできるよう、米連邦捜査局(FBI)がロック解除を求めるという事態が物議を醸している。アップル(A…

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戦後、柳田国男(1962年没)と家永三郎(2002年没)…

 戦後、柳田国男(1962年没)と家永三郎(2002年没)の間で「日本歴史閑談」と題した対談が行われた。歴史を変えるのは「傑出した思想」と考える家永に対し、柳田は「無名の生活人(柳田の用語では「常民」)の集合的な知恵」と…

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プーチン大統領の「国民とのテレビ会見」 高支持率を生み出す演出

賃金未払いや道路整備問題など直訴に即対応  ロシアのプーチン大統領は14日、国民の質問に直接答える恒例のテレビ会見を行った。国際政治から大統領の私生活、賃金未払い問題の解決や道路工事の陳情に至るまで、極めて多様な質問それ…

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逆転の発想でノーベル賞受賞

「敢えて困難な道を選ぶ人生」 北里大学特別栄誉教授 大村 智氏に聞く  罹患すればほとんどの人が失明に至るオンコセルカ症などの画期的な治療薬「イベルメクチン」の開発に貢献し、「10億人以上を病魔から救った」(ノーベル財団…

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