国際
諸文明が融合した中国文明
哲学者 小林 道憲 大きい北方遊牧民の影響 西方・南方からも異文化流入 中国文明は、四千年来の一貫した歴史を持ったオリジナルな文明だと思われているが、必ずしもそうではない。中国文明も、その長い変遷の過程で、常に外部から…
米前政権の融和策で中国「増長」
南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島海域で、中国海軍の駆逐艦が米駆逐艦に異常接近するなど、海域での中国の活動が活発化している。米海軍元高官は、オバマ前政権時に厳しい対応を取らなかったことが中国の「増長」を招いたと指…
中国との貿易戦争で武器を手に入れた米国 U.S. gains ammo in trade war with China
トランプ米大統領は北米自由貿易協定(NAFTA)のパートナーであるメキシコ、カナダと新協定を結ぶことに何とか成功した。このことは、ホワイトハウスがエスカレートする中国との貿易戦争で強硬路線を取る上で追い風になると、政権…
共和党幹部「疑惑の証拠なし」
米最高裁判事承認 6日にも上院で採決 米連邦最高裁判事に指名されたブレット・カバノー氏の性的暴行疑惑をめぐり、共和党幹部は4日、連邦捜査局(FBI)による追加の調査結果について、疑惑の証拠はなかったと主張。6日午後にも…
右派と左派の一騎打ち 7日、ブラジル大統領選
南米全体に大きな影響 ブラジルで7日、現職テメル大統領の任期満了に伴う大統領選挙が実施される。過半数の票を獲得する候補がいない場合、28日に上位2候補による決選投票が行われる。支持率で首位を走る右派ジャイル・ボルソナロ…
迫りくる米中間選挙、現・前大統領が異例の舌戦
トランプ批判、共和党に逆風 筑波学院大学名誉教授 浅川 公紀 米中間選挙の投票日が、11月6日に迫っている。11月の中間選挙の結果は、これまでになく米国の今後に大きな影響を及ぼす。トランプ大統領もオバマ前大統領も、この…
米専門家提言、日本は同盟での役割拡大を
米国のアーミテージ元国務副長官やナイ・ハーバード大教授ら超党派の外交・安全保障専門家グループは、米政府の対日政策や日本政府の取り組みに関する提言「21世紀における日米同盟の刷新」を発表した。 防衛支出拡大に言及 知…
ウォーレン氏、サンダース氏との戦いへイメージ一新 Warren refurbishes image for battle with Sanders
エリザベス・ウォーレン上院議員は2020年大統領選出馬への「真剣な検討」の姿勢を示しており、バーナード・サンダース上院議員と同じ土俵で戦うことになりそうだ。 ウォーレン氏はサンダース氏と同様、リベラルな政策を持ってい…
ブタは中華圏で縁起物
地球だより 2年前、台湾の総統選挙を取材した折、台北の蔡英文氏選挙事務所を訪問した。そこは人気女優のショールームのようでもあり、多くの支持者が訪問しては壁に激励の一文を書いたり、蔡英文氏をかたどった小物グッズを購入して…
ウズベキスタンの政治・経済改革
ウズベキスタンが、経済の自由化や政治の民主化など改革に向け大鉈(なた)を振るい始めている。同国では前カリモフ大統領の急逝を受け、シャフカト・ミルジヨエフ元首相が2016年12月の選挙を経て大統領に就任して、間もなく2年…
公共機関の地方移転非婚少子化へ配慮を
韓国紙セゲイルボ 公企業に務めるある知人は会社が2015年に地方に移転する際、退職するかどうか悩んだ。未婚の彼は恋愛と結婚の心配が先だったが切実に望んだ職場だったので、「なんとかなるだろう」と生活の場を移した。周辺の勧…
シリア反政府勢力、国境地域から撤退
イスラエル、人道支援を終了 内戦が続くシリアで、昨年6月からの同国軍による攻撃を受けて、イスラエル国境付近の地域を拠点としていた反体制勢力が撤退、国境地域はシリア政府の支配下に入った。これを受けてイスラエル軍は9月13…
「ブラジル版トランプ」誕生か
大統領選へ右派候補が優勢 今月7日に大統領選挙を控えているブラジルで2日、最新の世論調査結果が発表され、選挙戦の終盤で「ブラジル版トランプ」とも言われる右派の元軍人ジャイル・ボルソナロ候補(63)の支持が伸びていること…
「老人の日」に思う
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 かつては儒教の教えに従い、孝に根を置く敬老思想を社会倫理の根幹に据えた。 『朝鮮王朝実録』には(第4代王の)世宗が「老人を敬うことは国家の美しいこと」だと述べつつ、「昨年、初めて…
解明進まぬ露親子襲撃事件
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 容疑者2人は関与否定 被害者の退院後の足跡も不明 英国南西部の都市ソールズベリーで今年3月初めに、ロシア人2重スパイの元軍参謀本部情報局(GRU)機関員(元大佐)セルゲイ・スクリパリ(…
北の“サラミ”戦術受け入れた韓国
韓国紙セゲイルボ 非核化交渉「南北対米国」へ 非核化交渉は3者ゲームだ。ここでは中間子の役割が重要で、中間子がどちらか一方と連係すれば、他方は孤立する。韓国が米国側に立てば北朝鮮が、その反対は米国が孤立するのだ。 こ…
米国務長官、7日訪朝
米朝再会談調整、非核化進展が焦点 米国務省は2日、ポンぺオ長官が7日に北朝鮮を訪問し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談すると発表した。非核化問題について協議し、2度目の米朝首脳会談に向けた調整を行う。ポンぺオ氏は、…
イスラエルとパレスチナ 育て、融和の心の種と芽
米主導の圧力の結果、朝鮮半島の南北融和は急進展。だがパレスチナは、国連パレスチナ難民救済事業機関への拠出停止その他の米国の圧力に強く反発、対イスラエル融和どころか第3次インティファーダ(民衆蜂起)の懸念すら出ている。 …
太平洋への夢叶わず、国際司法裁がボリビアの訴え棄却
内陸国ボリビアが、太平洋岸に通じる領土の獲得をめぐって隣国チリに領土交渉に応じるように求めていた裁判で、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は1日、ボリビアの訴えを棄却し、チリが交渉に応じる義務はないとの最終判断…
個々の国に対する尊厳を The majesty of the individual
預言者ダニエル(注)はライオンの洞窟に入った。こう言っても、誰も、トランプ大統領のことを聖書の英雄だとは思っていない。しかし、彼も、また、疑心に満ちた「世界の指導者たち」の群れの中に踏み込んで行き、彼らのばかにしたよう…
文在寅・金正恩の「平壌共同宣言」を読み解く【PTV RADIO:034】
今年に入り3度目の南北首脳会談で「平壌共同宣言」が署名された。非核化の具体的進展はないが、軍事的緊張緩和だけは大きく進んだ。北朝鮮の意図、韓国側の姿勢など、プレスセンターで取材した上田勇実特派員に聞いた。 (対談の音声…
老朽化した橋に不安広がる
地球だより イタリア・ジェノバのモランディ高架橋が8月14日に崩落し、39人が犠牲となった事故以来、フランスも対岸の火事ではないと不安が広がっている。というのも、築100年近い大小の橋が多数点在し、その老朽化が指摘され…
カトリック教会性的虐待問題、フランシスコ・ローマ法王窮地に
大司教時代から隠蔽か 「汝、嘘を言うなかれ」と独誌特集 全世界に13億人の信者を抱える最大のキリスト教会、ローマ・カトリック教会は今、次々と明らかになる聖職者による未成年者への性的虐待問題に直面し、その対応に苦慮してい…