欧州 rss

難民の社会統合促進を

EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く(下) 鍵握る教育へ投資必要  ――難民の分配問題だが、難民には居住国を選ぶ権利があるのか。それとも収容国が難民を選び、有資格者、高等教育修了者の難民を優先的に受け入れ、自…

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難民への懐疑に警告

EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く(中) 問われる加盟国の連帯  ――欧州ではアフガン難民はもはや収容しないという声が高まっている。なぜなら、シリアやイラクとは違い、アフガンでは国民は居住できるからだ。  …

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欧州に今年1年で難民90万人殺到

EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く(上) レバノンより少ない受入れ  2015年は難民が欧州に殺到した年として記憶されるだろう。12月現在、欧州に殺到した難民総数は90万人を超え、大台100万人に迫っている…

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ロシア爆撃機撃墜事件、露・トルコが非難の応酬

 トルコ領空を侵犯したとされるロシア軍の爆撃機が11月24日、トルコ軍の戦闘機に撃墜されたことを受け、ロシアのプーチン大統領は28日、トルコに経済制裁を科す大統領令に署名した。プーチン大統領は、撃墜はトルコが過激派組織「…

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バチカンと「言論の自由」

地球だより  ウィーンに本部を持つ国際新聞編集者協会(IPI)は27日、ローマ・カトリック教会総本山バチカン市国が2人のイタリア人ジャーナリストを起訴したことに対し、「言論の自由」を順守し、裁判を中止するように要請した。…

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「国際テロ」とドイツの関わり方

 「パリ同時テロ」の首謀者アブデルハミド・アバウド容疑者が9月、難民に紛れてギリシャから欧州入りしたという。首謀者を知る証人が語った内容だけに信頼性は高い情報だ。このニュースは「パリ同時テロ」後、治安関係者が常に懸念して…

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独における反イスラム言動

日本大学名誉教授 小林 宏晨 平和的共存を乱す危険 無制限ではない言論の自由  人々は、その意見を自由に表明し、議論する場合にのみ、その政治意思を形成することができる。これこそが民主制の基盤である。しかし、他者を中傷し、…

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テロリストに変貌する若者ら

移民同化政策に限界 欧州の価値観揺さぶるテロ  フランス・パリで13日に起きた同時多発テロは、フランスのみならず、欧州全体に重い難問を突き付けている。テロは折しもシリアからの大量難民受け入れに欧州全体が奮闘している時に起…

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「砂漠の宗教」とテロリスト

 「月の沙漠」という童謡を聞くと、目頭が次第に熱くなるのを感じる。いつもそうだ。まだ見たこともない砂漠の世界が脳裏に浮かび上ってくる。やり切れないほどの静かさの中、月だけが神々しい光を放つ。  ウィーンの自宅の仕事場で疲…

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衝撃的なパリ同時テロ事件

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 通信手段駆使するIS 対策が追いつかぬ治安機関  パリでの同時多発テロは、2001年にアメリカで起きた9・11同時多発テロと同じ深い衝撃と恐怖をもたらした。今…

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「パリ同時テロ」で殉職した警察犬

 パリ同時テロ事件が発生して以来、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)について考えてきた。同時に、犠牲となった人々の運命を考えざるを得なかった。突然、人生を失った人々、その家族、友人、知人たちにとってどれだけ…

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「私はパリ」は戦争宣言だ

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による「同時テロ」事件で少なくとも129人の犠牲者を出したフランス国民は今、そのショックから立ち上がろうとしている。今年1月7日に起きたイスラム過激派テロリストによる仏週刊紙「シ…

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テロと麻薬と「クリスマス市場」

 「パリ同時テロ」事件以後、欧州全土でテロに対する不安を抱く国民が増えてきた。同時に、大規模なイベント、コンサート、サッカー試合などがキャンセルされる一方、欧州へ旅行する観光客が減少してきている。  ウィーンで13日夜、…

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国際テロには「中立」はない

 アルプスの小国オーストリアは中立国であり、冷戦時代は東西両欧州の架け橋的な役割を果たしてきた。同国の首都ウィーンには30を超える国際機関の本部、事務局が存在し、観光の街としても世界から多くの観光客が毎年訪れる。  音楽…

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イスラム系移民の西側「統合」問題

 「パリ同時テロ」事件が国内外のイスラム教過激派が連携して組織的に実行した欧州最初のテロ事件となった。フランス社会では不安が広がる一方、「なぜ国内のイスラム系青年たちが過激テロに走ったのか」といった疑問に対峙し、その答え…

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「パリ同時テロ」は宗教戦争ではない

 13日発生した「パリ同時テロ」事件はイスラム教とキリスト教の宗教戦争ではない。「パリ同時テロ」直後、世界の主要なイスラム教はパリのテロ事件を厳しく批判し、イスラム過激派と一線を引いている。一方、欧州のキリスト教社会では…

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社会へ同化難しいアラブ移民

 フランス・パリで13日に起きた同時多発テロは、死者129人、負傷者300人以上という同国で戦後最大規模のテロ攻撃となった。パリ市内および北郊外の国立競技場など6カ所で同時に起きたテロ攻撃に対して、政府は71年ぶりとなる…

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陰りが見える福祉大国

地球だより  福祉大国フランスでは、家族手当をはじめ、大学まで授業料は無料で失業手当も手厚い。押し寄せる移民たちは、その恩恵を受ける一方で、失業者や最低賃金で働く人が多く、税金を払わず、恩恵にだけ浴している場合が少なくな…

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パリ同時テロ、国際社会はテロ根絶へ連携を

 パリの市内と近郊で起きた同時多発テロで約130人が死亡した。言語道断の卑劣なテロであり、こうした非道な殺人行為を断じて許すことはできない。  私たちは犠牲者への深い哀悼の念を表するとともに、国際社会と連携し、犯行に関わ…

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バチカンに再び魔の手 「第2のバチリークス」発覚

機密文書盗難で2人逮捕  カトリック総本山のバチカン(ローマ法王庁)司法当局は2日、バチカン関係者の2人を機密文書盗難と漏洩(ろうえい)容疑で逮捕したと発表した。バチカン放送独語電子版によれば、1人はスペイン教会神父のル…

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「パリ同時テロ」ともう一人の主人公

 メルケル独首相は14日、パリで前日発生したテロ事件(現段階129人死亡、負傷者352人)について声明を発表し、パリ同時テロに対して厳しく批判する一方、その犠牲となったフランス国民へ連帯を明らかにし、「如何なる支援も惜し…

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トルコ、きょう92回目の建国記念日

G20議長国として責任遂行 トルコ共和国特命全権大使 アフメト・ビュレント・メリチ氏  トルコ共和国はきょう、92回目の建国記念日(ナショナルデー)を迎え、国内外で盛大な祝賀行事が行われる。ヨーロッパ、アジア、アフリカの…

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大根のおいしい季節

地球だより  最近の天気予報はよく当たる。ここ数日、気温は8度から10度前後で、ウィーン市やニーダーエスターライヒ州など東部は雨が降るでしょうと予報していたが、その通りとなった。昨日も午後から雨が降りだした。妻は天気予報…

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