連載
5Gで迫られる「陣営選択」
ポンペオ演説の衝撃 新局面に入った米中対決(2) 潮目が変わった――。 ポンペオ米国務長官ら国務省幹部が最近、盛んに使う言葉だ。トランプ政権が対中強硬路線に転じたことで、国際社会の中国に対する態度も硬化してきた、との…
「自由」対「共産」焦点に
ポンペオ演説の衝撃 新局面に入った米中対決(1) 対ソ「X論文」の現代版 ポンぺオ米国務長官は先月下旬、カリフォルニア州で演説し、自由世界に対する中国共産党政権の脅威を指摘、民主国家の団結を呼び掛けた。米中関係は、「自…
「令和元年東日本台風」被災から9カ月―千曲市長 岡田昭雄氏に聞く
インタビュー 千曲市長 岡田昭雄氏 2019年10月12日の台風19号による千曲市の被害は千曲市の歴史にとって忘れ難い爪痕を残した。あれから9カ月。復旧と併せて水害防止への取り組みについて、岡田昭雄・千曲市長に聞いた。…
洋上風力で経済活性化へ 新潟県胎内市
シビック・プライド 新潟県胎内市長 井畑 明彦氏に聞く 新潟県胎内市は山・川・海という美しい自然に恵まれた人口約3万人の市である。井畑明彦市長に、コロナ対策や、地域おこしの起爆剤として取り組んでいる洋上風力発電への思い…
隠された政治目標 白人に贖罪意識植え付け
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(5) 米国は奴隷制維持のために建国されたと断罪するニューヨーク・タイムズ紙(NYT)の「1619プロジェクト」は、もはやジャーナリズムではなく、政治的主張との批…
抗議デモの過激化 逆に黒人社会を苦しめる
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(4) 米ミネソタ州ミネアポリスで発生した白人警官による黒人男性暴行死事件をきっかけに、全米で激しい抗議デモが巻き起こった。デモを主導する「ブラック・ライブズ・マ…
黒人からも批判 若者の未来奪う危険思想
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(3) 米国の黒人活動家ロバート・ウッドソン氏は、1981年に非営利団体「ウッドソンセンター」を設立し、貧困や犯罪など黒人社会が直面する課題に長年取り組んできた。…
正反対の史実 独立が奴隷廃止運動生む
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(2) 米国に黒人奴隷が初めて到着した1619年を建国の年と見なすニューヨーク・タイムズ紙(NYT)の「1619プロジェクト」には、批判が相次いでいるが、反発して…
「奴隷制が米国の原点」
1776 vs 1619 黒人差別めぐる米国の「歴史戦」(1) 米国で黒人男性の暴行死を受けて抗議デモが広がったが、背景にあるのは「米国は差別国家」という認識の広がりだ。米国民が国家への不信感を強める大きな要因として指…
経済復活に賭けるトランプ氏
米大統領選 コロナ禍での本格再開(上) 感染対応、人種問題で逆風 11月の米大統領選で再選を目指す共和党のトランプ大統領(74)は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中断していた選挙集会を再開し、民主党のバイデン…
“戦後”の安住やめ未来に備えよ
緊急事態と憲法 私の提言(下) 拓殖大学桂太郎塾名誉フェロー 田村重信氏 日本国憲法の最大の欠陥は、有事や非常事態に関する規定がないことだ。戦争になった場合、あるいは今回のような新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)する…
歴史と経験に学び責務果たせ
緊急事態と憲法 私の提言(中) 政治評論家 髙橋利行 人類の歴史は感染症との闘いの歴史だ。14世紀にはペストで死者が1億人出て、これがきっかけで中世が終わっている。1918年にはスペイン風邪。死者5000万人で、第1次…
コロナ踏まえ「私権制限」議論を
緊急事態と憲法 私の提言(上) 大和大学准教授 岩田 温氏 新型コロナウイルス感染拡大により日本が戦後築いてきた法律や制度が緊急事態に十分対応できないことが明らかになった。その根底にある憲法の問題にまでさかのぼり、今後…
「並外れた」中国礼賛、「蜜月」のルーツに毛沢東思想
WHOトップ解剖 テドロス氏とは何者か(下) 「中国政府は感染拡大阻止に並外れた措置を取った」――。 新型コロナウイルスの感染拡大は、発生源である中国の初動の遅れと情報隠しに大きな原因があったことは疑いの余地がない。…
WHOトップ解剖、人命より政治的利益優先
WHOトップ解剖 テドロス氏とは何者か(上) 過去にコレラ流行を隠蔽 新型コロナウイルスへの対応をめぐり、「中国寄り」との非難を浴びる世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長(55)。中国共産…
「富士山型のまちづくり」推進 静岡県
静岡県牧之原市長 杉本基久雄氏 一年を通してサーファーが訪れる静波海岸や相良サンビーチを有し、江戸時代の老中・田沼意次ゆかりの地としても知られる牧之原市。郷土の偉人を用いたまちおこしと、沿岸部と高台を開発する「富士山型…
沖縄本島北部地域の基幹病院の整備実現を 名護市
任期1期目の折り返し点迎えた 渡具知武豊・名護市長に聞く 名護市辺野古では、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の代替施設建設のための埋め立て工事が進んでいる一方、過度な反対運動に地元住民は悩まされている。また、県立北部病院(…
台湾総統選 警戒要す中国の巻き返し
台湾総統選 吹いた蔡旋風(下) 台湾の呉釗燮・外交部長(外相)は総統選投開票日前の9日、海外メディアと記者会見し、今回の総統選に向け、「フェイクニュースやネットメディアなどさまざまな方法で中国が介入している」と「紅(あ…
台湾総統選 大陸も照らす民主の灯台
台湾総統選 吹いた蔡旋風(上) 台湾総統選は現職の蔡英文総統が、過去最高の817万票を獲得し再選を果たした。しかも投票率は75%という高さだ。台湾の民主主義の結実でもある今回の総統選の結果は、台湾併合を狙う中国への牽制…
白人労働者票がトランプ氏再選のカギ
アメリカの選択 展望2020大統領選(7) バージニア大学政治センター カイル・コンディック氏 2020年米大統領選の見通しについて、選挙分析に定評があるバージニア大学政治センター政治アナリストのカイル・コンディック氏…
対イラン政策が争点化も
アメリカの選択 展望2020大統領選(6) 「イランは(さらなる攻撃を)抑制しているようだ。これは関係者全員や世界にとって非常に良いことだ」 ペンス副大統領やエスパー国防長官、米軍幹部が立ち並ぶ厳粛な雰囲気の中、ホワ…
黒人票を狙うトランプ氏
アメリカの選択 展望2020大統領選(5) 米国でも「ブレグジット」が進行中――。こんな議論が米国内で出ている。 ブレグジットとは英国の欧州連合(EU)離脱のことを指すが、米国で起きているのは「ブラック・エグジット」…
米国では世代間で国家観に隔たり
米非営利組織「共産主義犠牲者追悼財団」は、米国民に社会主義・共産主義への見解を尋ねる世論調査を行っているが、昨年9月に実施した調査では、以下のような興味深い質問を設けた。 「米国の独立宣言と共産党宣言、どちらが自由・…