社説 rss

PKO5原則、一層の国際貢献へ見直しを

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊部隊が首都ジュバの状況について昨年7月の日報に「戦闘」と記載していた。  野党の批判に対し、稲田朋美防衛相は「国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為とは評価で…

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建国記念の日、誇るべき神話時代からの連続

 きょうは「建国記念の日」。筑紫(九州)の日向から東征し大和を平定した初代神武天皇が、畝傍(うねび)山の麓、橿原の宮で即位された日である。  国の礎が定まったこの日を祝うとともに、建国の歴史に思いをはせ、日本の現在と未来…

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辺野古工事 「唯一の解決策」を急ぎたい

 政府は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設のため、名護市辺野古沖の海上工事に着手した。辺野古移設は在日米軍の抑止力維持と沖縄の基地負担軽減を両立させる唯一の方法だ。着実に工事を進めなければならない。  政府が海上作業…

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改憲項目整理、国会憲法審査会で原案作りを

 通常国会の会期中に日本国憲法施行70周年の節目を迎えるのを前に、各党は憲法改正の具体的な項目について論議を進めている。時代の変化などで法律が改められるように、憲法も必要に応じて改正しなければならない。各党は衆参両院の憲…

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軍事研究、国家の平和維持に必要だ

 日本学術会議は、大学などの研究機関が軍事目的の技術研究を行うことの是非について議論を行っているが、反対論が強いという。  「学者の国会」と言われる学術会議が、依然として軍事アレルギーが強いようでは、世界の技術開発競争に…

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共謀罪、野党は国民の不安をあおるな

 安倍晋三首相は、共謀罪の構成要件を改め「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案について「国内法を整備し、国際組織犯罪防止条約を締結できなければ、2020年東京五輪・パラリンピックを開けないと言っても過言ではない」…

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米国防長官来日、中朝への抑止効果大きい

 マティス米国防長官が来日した。トランプ政権の閣僚として初の日本訪問である。安倍晋三首相との会談では、米国が「100パーセント」日本を支持すると表明した。トランプ政権によるアジア重視の公式メッセージである。  尖閣に安保…

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対北朝鮮政策、米国は強い姿勢で圧力高めよ

 マティス米国防長官は就任後初の外遊先として韓国を訪れ、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の脅威について、トランプ米政権が「最優先の安保課題」として取り組む方針を表明した。  米国防長官が韓国訪問  北朝鮮はオバマ前米政権下…

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特殊詐欺、根絶に向け一層の官民協力を

 振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額が、2016年は406億3000万円で、前年から75億6800万円(15・7%)減少した。認知件数は1万4151件と6年連続で増加した。  被害額減少は2年連続だが、それでも400億円以…

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米入国禁止、国内外の懸念払拭に努めよ

 トランプ米大統領が、シリア難民の無期限受け入れ停止や中東・アフリカ諸国の出身者の一時的な入国禁止を柱とする大統領令を出した。  大統領令の題名は「外国テロリストの入国からの米国の保護」。これら諸国の出身者や難民にはテロ…

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受動喫煙、対策強化は待ったなしだ

 2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向け、政府は受動喫煙防止対策を盛り込んだ健康増進法改正案を3月上旬に国会に提出する方針だ。  受動喫煙による死者は年1万5000人を超えるとされる。対策強化は待ったなしだ。  …

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敵基地攻撃能力、直ちに保有に踏み出すべきだ

 安倍晋三首相が衆院予算委員会で、敵基地攻撃能力の保有について検討する意向を明らかにした。小野寺五典氏(自民党)の北朝鮮の弾道ミサイル絡みでの質問に答えたものだが、一国の防衛のため、あらゆる局面で不可欠な機能である。  …

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対馬仏像判決、日韓関係悪化招く事態は残念

 長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国に運び込まれた仏像について、韓国の大田地方裁判所は同国・浮石寺の所有権を認める判決を下した。国際常識にそぐわないものであり、日韓関係の一層の冷却化は避けられない。このような事態は残念…

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稀勢の里、強さと品格で範を示す横綱に

 日本人全体が待望した新横綱が誕生した。明治神宮(東京・渋谷)で行われた新横綱の奉納土俵入りには、平成6年の貴乃花の時の2万人に迫る1万8000人が詰め掛けたことからも、日本中の喜びと期待の大きさが分かろう。 日本出身は…

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メキシコ国境の壁、性急な決定が懸念される

 トランプ米大統領は不法移民の流入を防ぐため、メキシコとの国境沿いに壁を建設するよう命じる大統領令に署名した。  壁の建設はトランプ氏の公約である不法移民対策の目玉とも言える。対策強化は理解できるが、メキシコ側とろくに話…

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知事の竹島上陸、日韓関係悪化をあおる行為だ

 日韓両国が領有権を主張している島根県の竹島(韓国名・独島)に、同島を管轄下に置いているとする韓国・慶尚北道の金寛容知事が上陸した。いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行に逆行する釜山日本総領事館前の少女像設置で両…

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沖縄前副知事は不祥事について十分な説明を

 沖縄県の安慶田光男前副知事が、教員採用試験で特定の受験者を合格させるよう県教育委員会に口利きしたとの疑惑をめぐって、県教委は諸見里明前教育長から事実を裏付ける証言があったとして口利きがあったことを認めた。  安慶田氏は…

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文科省天下り、法令軽視の体質改善せよ

 文部科学省が組織的に幹部の天下りをあっせんしていた。教育行政の公正性が疑われかねない事態だ。 組織ぐるみであっせん  天下りに関しては、国家公務員法が2007年に改正され、各省庁の職員による他の職員やOBの再就職のあっ…

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各党代表質問、日本の未来のため切磋琢磨を

 通常国会で安倍晋三首相の施政方針演説などに対する各党代表質問が衆院で始まり、23日は民進党の野田佳彦幹事長、大串博志政調会長、自民党の二階俊博幹事長が質問に立った。  野田氏は内外の情勢に「人類が培ってきた叡智(えいち…

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刑法犯戦後最少、「家族再生」でさらなる減少を

 刑法犯の認知件数が戦後初めて100万件を下回った。犯罪の約7割を占める窃盗が大幅に減ったほか、凶悪犯罪も少なくなった。官民挙げての防犯の取り組みの成果が表れている。だが、課題は残されている。  虐待など親族間の暴行事件…

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トランプ大統領 「米国第一」で繁栄できるか

 ドナルド・トランプ氏が第45代米大統領に就任した。就任演説では「米国を再び強く、豊かにし、誇り高く、安全で偉大な国にする」と述べた。米国の再生を目指すトランプ大統領の強い決意を示す言葉であった。  民主党のオバマ大統領…

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施政方針演説、立党の原点踏まえ未来拓け

 通常国会が召集され、安倍晋三首相が2012年末の政権復帰から5回目となる施政方針演説を行った。  その最大のテーマは「新しい国づくりに挑戦する」ことだ。内閣支持率は高い水準を維持しているが、長期政権による驕(おご)りも…

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北方領土交渉、ロシアの出方を見極めよ

 ロシアのシュワロフ第1副首相は、安倍晋三首相のロシア訪問が4月になるとの見通しを示した。  安倍首相は北方領土問題の解決に強い意欲を見せ、ロシアとの経済協力にも積極的だ。しかし、ロシアは領土問題に関して厳しい姿勢を崩し…

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