社説 rss

文化の日、混迷の時代の灯火となれ

 きょうは文化の日。日本の置かれた現状、とりわけグローバル化の中での日本文化の意味や使命を考える機会としたい。  グローバル化で価値認識  ここ数年の訪日外国人観光客の増加は、円安やアジア地域を中心とした新興国の経済発展…

続き

第4次安倍内閣、緊張感持続し国難に対処を

 安倍晋三首相は特別国会で第98代首相に指名され、全閣僚を再任して第4次内閣を発足させた。衆院選を受けての今国会は、憲法改正に前向きな勢力が衆参で発議に必要な3分の2を超える状況下にあり、いよいよ改正条項を与野党でどう絞…

続き

民進新代表、批判だけでは理解得られぬ

 民進党は代表を辞任した前原誠司氏の後任に参院議員の大塚耕平元厚生労働副大臣を選出した。大塚氏は「次期衆院選で立憲民主党、希望の党、民進党を中心に政権交代を実現しなければならない」と表明した。だが、この発言には首を傾げざ…

続き

日比首脳会談、対北包囲網強化につなげよ

 安倍晋三首相はフィリピンのドゥテルテ大統領と会談した。両首脳は北朝鮮の核・ミサイル開発について「脅威」との認識を共有。国連安保理決議の厳格な履行など圧力強化へ緊密に連携していくことを確認した。 「脅威」との認識を共有 …

続き

福井中2自殺、生徒追い詰めた責任は重い

 福井県池田町立池田中学校2年の男子生徒が今年3月、校舎3階の窓から飛び降りて自殺した。同町教育委員会が設置した調査委員会は報告書で、自殺の原因を課題提出の遅れなどで担任と副担任から立て続けに強い叱責を受け、精神的なスト…

続き

カタルーニャ、「独立宣言」で混乱招くな

 スペインの北東部に位置するカタルーニャ自治州議会は、同州が「独立した共和国」だと明記した宣言を賛成多数で可決した。これに対し、スペインのラホイ首相は現行憲法下で初の自治権停止を発動し、州政府の独立を阻止するため強い姿勢…

続き

習体制強化、国内外の安定を損なうな

 中国共産党は最高指導部である政治局常務委員らを選出し、習近平総書記(国家主席)の2期目の指導部が発足した。 党規約に名前を記す  新たな党規約には「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」が盛り込まれた。これまで党…

続き

日米韓共同訓練、対北安保は連携が重要だ

 日米韓3カ国は、日韓の周辺海域で北朝鮮による各種弾道ミサイル発射を念頭にミサイル探知・追跡訓練を実施した。同様の訓練は昨年6月に初めて行われ、今回で5回目。訓練を通じて近年高まる北朝鮮のミサイル脅威に万全な迎撃・防衛体…

続き

対北朝鮮政策、首相はさらなる圧力強化を

 衆院選は「安倍1強」体制が維持される結果となった。自民党は定数465のうち、公明党と合わせた与党で3分の2を上回る313議席を獲得した。  数字が示す重要なことは、安倍政権がとりわけ強調した北朝鮮危機への対応に向け強固…

続き

LGBT法制化、家族崩壊に拍車を掛ける

 ほとんど話題にならなかったが、先の衆院選で見過ごせない動きがあった。多くの政党が、いわゆるLGBT(性的少数者)支援を公約に掲げたことだ。  これを受け、活動団体は「人権擁護」を掲げて差別禁止の法整備を求める動きを活発…

続き

衆院選結果、敗北した反安保法制野党共闘

 第48回衆議院選挙の全議席が確定した。定数10減の中で、与党の自民党は公示前と同じ284議席、公明党は5議席を減らす29議席だったが、合わせて衆院3分の2以上の313議席の絶対安定多数を占めた。  一方の野党は、民進党…

続き

総選挙与党勝利、「健全野党」の芽を育てよう

 衆院選で「国難突破」を掲げた安倍晋三政権が信任された。与党が勝利しただけでなく、改憲勢力が議席の3分の2以上を占めた意義は大きい。  今選挙でもう一つ注目したいのは、国家の基盤となる安全保障・外交政策を与党と共有できる…

続き

衆院選投票日、危機克服へ針路の選択を

 第48回衆院選がきょう投開票される。今回は「自民党・公明党」と野党勢力の「希望の党・日本維新の会」「共産党・立憲民主党・社民党」の3極で競う構図となった。消費税増税、憲法改正、安保法制、原発政策などを争点に、安倍晋三首…

続き

キルギスの民主化を地域安定につなげよ

 中央アジアのキルギスでアタムバエフ大統領の任期満了に伴って行われた大統領選の結果、与党・社会民主党候補のジェエンベコフ元首相が勝利した。  ジェエンベコフ氏は「キルギスが民主的な国家であるということを世界に示した」と胸…

続き

習近平氏演説、覇権主義の強まりを懸念

 中国共産党大会が開幕し、習近平総書記(国家主席)は建国から100年を迎える21世紀半ばまでに「社会主義現代化強国」「世界一流の軍隊」の建設を目指す方針を表明した。  共産党一党独裁体制を堅持するとともに、対外的には軍事…

続き

ラッカ制圧、過激思想生まない社会構築を

 過激派組織「イスラム国」(IS)がイラクとシリアでの拠点を次々に喪失し、「カリフ制国家」は事実上崩壊した。しかし、ISの影響力はすでに北アフリカ、東南アジアに拡大、今後も各地で掃討作戦が続くだろう。IS誕生、拡大につな…

続き

衆院選、家族の尊重も選択基準に

 今回の衆議院選挙について、安倍晋三首相は二つの「国難」を突破するためのものだという。北朝鮮の核・ミサイル問題と少子高齢化問題がそれで、多くの候補者も差し迫った課題だと訴えている。だが社会が安定していなければ内外の危機に…

続き

米韓軍事演習、北に挑発思いとどまらせよ

 米韓両国は韓半島周辺海域で北朝鮮による海上での軍事挑発に備えた合同軍事演習を5日間の日程で開始した。北朝鮮の最高指導者・金正恩朝鮮労働党委員長が核・ミサイル開発に邁進(まいしん)し、周辺国への攻撃能力を高めている中、演…

続き

米軍ヘリ事故、原因究明と再発防止の徹底を

 沖縄県の米軍北部訓練場(東村、国頭村)近くの牧草地で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)所属のCH53E大型輸送ヘリコプターが緊急着陸し、炎上、大破した。乗員を含めけが人はなかったものの、近くには集落や小学校もあり、住民が巻…

続き

拉致帰国15年、もう被害者も家族も待てない

 北朝鮮による日本人拉致被害者5人が帰国してきょうで15年になる。  帰国した蓮池薫さんと妻の祐木子さん、地村保志さんと妻の富貴恵さん、曽我ひとみさんはその後、それぞれ子供たちや夫の帰国も実現し、日本で平穏な生活を取り戻…

続き

みちびき4基体制、利用の広がりが楽しみだ

 日本版GPS(全地球測位システム)の実現を目指す測位衛星「みちびき」4号機の打ち上げが成功した。これにより、国内ではGPSより誤差の少ないみちびきの電波を常時受信できるようになる。  政府は来年度中に測位データの提供を…

続き

衆院選3極化、新二大政党に作り直す選挙に

 第48回衆院選の序盤戦が進行している。  自民・公明両党の連立政権に対抗してきた民進党が公認候補を立てず、小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党、共産党と協力する枝野幸男氏らが結党した立憲民主党それぞれから立候補し…

続き

労働党創立記念日、北朝鮮の無謀な核戦略に歯止めを

 北朝鮮は10日に朝鮮労働党の創立72周年を迎え、国威発揚を図る記念行事を盛大に催した。最高指導者として君臨する金正恩党委員長は7日開かれた党中央委員会総会で演説し、改めて核・ミサイル路線を正当化した。無謀な核戦略は北東…

続き