社説
拉致問題、圧力強化で被害者帰国実現を
北朝鮮を訪問した小泉純一郎首相(当時)との首脳会談で、金正日総書記(同)が日本人拉致を認めてから、きょうで15年が経過した。 北朝鮮による6回目の核実験を受け、国連安全保障理事会では北への原油・石油精製品輸出に上限を…
北ミサイル、日本上空通過の常態化警戒を
北朝鮮が再び日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した。米国を威嚇する狙いだろうが、日本上空通過の常態化を警戒する必要がある。 グアムを射程に収める 今回のミサイルは北海道上空を通過し、襟裳岬東方沖約2200㌔付近に落…
北の対日恫喝、核保有を何としても阻止せよ
北朝鮮は国連安全保障理事会の対北制裁決議に関し、日本が米国に便乗したとして「日本列島4島を核爆弾で海に沈めなければならない」と威嚇した。 あまりにも乱暴で身勝手な発言だ。日米をはじめとする国際社会は北朝鮮への圧力強化…
対北制裁決議、厳格な履行で圧力強化を
北朝鮮による6回目の核実験を受け、国連安全保障理事会は北への原油輸出に上限を設けるなどの制裁決議を採択した。北朝鮮の後ろ盾で制裁強化に慎重な中国、ロシアも賛成し、全会一致だった。北朝鮮への制裁決議は9回目だ。 原油輸…
安倍首相訪印、連携強化で地域安定に努めよ
安倍晋三首相はきょうからインドを訪問する。 核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮や海洋進出を強化する中国の脅威が高まる中、「アジアの2大民主主義国」である日印両国が連携を強め、地域の安定に努めるべきだ。 中印両軍がにら…
核ミサイル危機、防災を「民間防衛」に高めよ
戦後、日本は外国からの武力攻撃の危険にさらされたことがない。それが今、北朝鮮による核ミサイル攻撃の脅威に直面している。 こうした攻撃からどう身を守るのか、その手立てを国民保護法は定めているが、いざという時、うまく避難…
尖閣国有化5年、日本は実効支配を強化せよ
沖縄県・尖閣諸島の国有化から、あすで5年を迎える。現在のわが国においては、北朝鮮の核・ミサイル開発の脅威への対処が喫緊の課題だが、一方的に領有権を主張し、尖閣周辺で領海侵入を繰り返す中国への対応にも手を抜くことはできな…
日露首脳会談、ロシアの対北姿勢は無責任だ
安倍晋三首相はロシア極東ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。会談では、核実験を強行した北朝鮮に対し、日露が緊密に連携していくことで一致。プーチン氏は対話による解決を強調し、制裁強化には慎重な考えを示した。 制裁…
米核兵器国内配備、対北抑止力強化のため検討を
石破茂元地方創生担当相がテレビ番組で、北朝鮮の核・ミサイル開発に絡んで、米国の核抑止力を確実なものにするため核兵器の日本への持ち込みに言及した。「持たず、つくらず、持ち込ませず」とした「非核三原則」に反するとして反対す…
国連対北制裁、核実験への制裁は重く厳しく
北朝鮮が行った核実験をめぐって国連安全保障理事会緊急会合が開かれた。北朝鮮から核ミサイル攻撃の脅しを受けている米国のヘイリー国連大使は、トランプ政権による北朝鮮と取引をしている諸国への経済制裁強化の考えを支持し、かつて…
違法臍帯血投与、安全管理の仕組み整えよ
他人の臍帯血を無届けで患者に投与したことで、臍帯血の販売業者や医師らが逮捕された事件は、民間臍帯血バンクに対する法規制の不備を浮き彫りにした。政府は安全管理の仕組みを整えるべきだ。 民間バンクから流出 臍帯血は、へ…
眞子殿下御婚約内定、心からお慶び申し上げます
秋篠宮家の長女眞子内親王殿下と大学時代の同級生で法律事務所勤務の小室圭さんの御婚約が内定した。眞子殿下は天皇、皇后両陛下の初孫で、4人のお孫さまの中で御婚約内定は初めて。心からお慶(よろこ)び申し上げたい。 お相手は大…
北6回目核実験、「核保有国」は絶対認められぬ
北朝鮮が6回目の核実験を強行した。今回は大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水素爆弾の実験で「完全に成功した」と主張した。どうやら国際社会に米国への核攻撃能力を備えたと印象付け、「核保有国」として体制保証や経済制裁解…
太平洋クロマグロ、資源回復への本気度を問う
韓国・釜山で開かれていた「中部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」の小委員会で、太平洋クロマグロの資源量の回復に応じて漁獲枠を増減させる新ルール導入が合意された。日本の提案におおむね沿った内容と、水産庁や漁業団体関係者…
前原新代表、「民共路線」と決別して出直せ
民進党の新代表に前原誠司元外相が選ばれた。 前原氏は「新たな選択肢を示し、国民に対する使命を果たす」と決意を表明した。そうであれば「民共路線」と決別し、解党的出直しを図る必要がある。 信頼を失った蓮舫氏 旧民主党…
防災の日、避難に自助努力が必要だ
きょうは「防災の日」。全国各地で行われる避難訓練に積極的に参加したい。 わが国で雨量が多いのは梅雨と台風の時期で、豪雨災害もその期間に集中している。今年7月には、九州北部豪雨で多くの犠牲者が出た。日本列島は豊かな自然…
北への制裁、核・ミサイルの資金源遮断を
北朝鮮が日本上空を通過する中距離弾道ミサイルを発射したことを受け、日本政府は国連安全保障理事会緊急会合で制裁決議の早期採択を要請した。 安保理では7月の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射後、制裁を大幅に強化する決議を…
北ミサイル通過、避難と迎撃に万全を期せ
北朝鮮が、首都・平壌に近い順安から弾道ミサイル1発を北東に向け発射し、数分後に北海道の上空を通過した後、襟裳岬東方1180㌔の太平洋上に落下した。航空機や船舶への被害は報告されておらず、幸い日本への落下物もなかったよう…
アフガン増派、国際的なテロ抑止につなげよ
トランプ米大統領がアフガニスタンへの米軍増派を承認した。増派は4000人規模とみられ、現在駐留中の8400人に追加される。トランプ氏は「早期撤退」を強調してきた過去があるが、増派は対アフガン戦略の転換を意味する。 攻勢…
福島原発凍土壁、汚染水発生を着実に抑えよ
福島第1原発1~4号機の周囲の土壌を凍らせて地下水の流入量を減らす「凍土遮水壁」の未凍結区間での作業が行われている。 完成すれば、以前は1日平均400㌧流入していた地下水は、100㌧未満まで減少する見通しだ。放射能汚…
北ミサイル、引き続き挑発への警戒を
北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射した。米軍は日本海に向け約250㌔飛行したと分析している。現在行われている米韓合同軍事演習に対抗したものだが、米領グアム沖へのミサイル発射など米国を極度に刺激することは避けたようだ。 …
南海トラフ地震、事前避難を被害軽減に生かせ
中央防災会議の作業部会が、南海トラフ巨大地震について「確度の高い予測はできない」として、地震予知を前提とした現在の対策を見直すよう求める報告書案をまとめた。 正確な予知は困難と指摘 南海トラフ巨大地震は、静岡県から宮…
北方領土、経済協力で4島は戻るのか
ロシアのメドベージェフ首相が北方領土をロシアの経済特区「先行発展地域」に指定した。 特区指定はロシアの制度が適用されることを意味する。不法占拠を正当化するものであり、到底容認できない。 ロシアが特区に指定 ロシア…