社説 rss

東海第2原発、運転延長へ効率的な審査を

 日本原子力発電は来年11月に40年の運転期限を迎える東海第2原発(茨城県東海村)について、20年の期間延長を原子力規制委員会に申請した。 認可の期限まで残り1年  原子炉等規制法は原発の運転期間を原則40年と規定。規制…

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シリア問題、アサド政権存続は容認し難い

 シリア和平を仲介するロシア、トルコ、イラン3カ国の首脳会談がロシア南部のソチで行われ、ロシアが提案した「シリア国民対話会議」を開催する方針で一致した。  影響力確保を狙う露  国民対話会議は、シリアのアサド政権と反体制…

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テロ支援国再指定、北朝鮮への圧力強めていけ

 トランプ米大統領が北朝鮮をテロ支援国家に再指定した。2008年に当時のブッシュ政権が指定を解除して以来、9年ぶりのことだ。北朝鮮が国際社会の批判や自制を求める声を無視して核・ミサイルの脅威を高め、テロ行為を繰り返してき…

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米議会報告、中国による影響力排除を懸念

 米議会の超党派諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は中国の動向に関する年次報告書を公表した。  報告書は、中国がシルクロード経済圏構想「一帯一路」などを通じて周辺諸国の取り込みを図り、アジアでの米国の影響力を低下させ…

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地球温暖化、各国の協力で歯止め掛けよ

 ドイツのボンで開かれた国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)は、2020年以降の温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の運用ルールについて、18年の合意を目指して協議を加速させることを盛り込んだ宣言を採択し…

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各党代表質問、不安残す立憲の安保政策

 衆院本会議で安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党代表質問が始まり、立憲民主党の枝野幸男代表、自民党の岸田文雄政調会長、希望の党の玉木雄一郎代表が質問に立った。衆院選、第4次安倍内閣の発足を受けての新たな与野党の枠組み…

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犯罪白書、家族と地域の「絆」で再犯防げ

 わが国での犯罪は着実に減っており、官民挙げての「治安神話の復活」の取り組みが奏功している。その一方で検挙者のうちほぼ半数が再犯者で、とりわけ高齢者の犯罪が増加し再犯率も高い――。法務省が昨年の犯罪件数などをまとめた「犯…

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7~9月期GDP、生産性革命で実効ある政策を

 7~9月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、16年ぶりの7四半期連続プラスになった。ただ、伸び率は低く、しかも外需主導の成長で内需は減速が顕著。個人消費や設備投資の伸びに力強さを欠く日本経済の課題を浮き彫りにした。 …

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首相所信表明、もっと積極的に改憲訴えよ

 安倍晋三首相が国会で所信表明演説を行った。先の衆院選では、自民、公明の与党で憲法改正の発議に必要な3分の2を超える313議席を獲得したが、改憲への言及はわずかだった。  自民党では改憲案の検討が進んでいる。首相はもっと…

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改憲論議「前進を確信」 首相所信表明演説

北朝鮮、少子化に力点  安倍晋三首相は17日午後の衆参両院本会議で、衆院選後初の所信表明演説を行った。首相はこの中で、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の問題と、急速に進展する少子高齢化を「国難」と位置付け、対応に万全を尽く…

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「加計」獣医学部認可、本質的な大学の在り方議論を

 林芳正文部科学相は学校法人「加計学園」(岡山市)の岡山理科大学獣医学部(愛媛県今治市に新設)を認可したことについて、15日の衆院文部科学委員会で「国家戦略特区のプロセスに基づいて関係省庁の合意の下で適切に進められてきた…

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インド太平洋戦略、日米豪印の連携で推進を

 トランプ米大統領は初のアジア歴訪開始に当たって、米軍横田基地(東京都)で「同盟国と協力を模索し、自由で開かれたインド洋・太平洋地域を推進する」と述べた。安倍晋三首相との会談でも「インド太平洋戦略」を進めることで一致した…

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めぐみさん拉致40年、全員帰国へ働き掛け続けよ

 1977年11月15日、新潟市内で中学校の部活を終え、帰宅途中だった横田めぐみさん(当時13歳)が忽然と姿を消した。その後、めぐみさんは北朝鮮の工作員によって拉致され、北朝鮮に連れていかれたことが分かった。その日からき…

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SNS対策、社会全体で被害防ぐ知恵絞れ

 インターネット上の交流サイト(SNS)を通して、事件やトラブルに巻き込まれるケースが後を絶たない。神奈川県座間市で男女9人の遺体が発見された事件を受け、政府はツイッターの規制などを含む再発防止策を検討する。直ちに実施で…

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玉木希望代表、政策優先の執行部人事を

 希望の党は国会議員団を率いる初代の共同代表に玉木雄一郎衆院議員を選出した。共同代表の小池百合子氏と良好な関係を維持しつつ、対戦した大串博志氏をどう処遇し挙党態勢を構築していくかが当面の最大の課題だ。政策マンとしての玉木…

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米中首脳会談、北の核放棄が対話の前提だ

 アジア歴訪中のトランプ米大統領は、8日から10日まで中国に滞在し、習近平国家主席による異例の接遇を受けながら9日に米中首脳会談が行われた。北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐる外交は、圧力の強化を主張するトランプ氏と対話を唱…

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糖尿病1000万人、生活習慣改善へ啓発強化を

 糖尿病が強く疑われる成人の患者が、2016年に推計1000万人に上ったことが、厚生労働省の国民健康・栄養調査で分かった。  高齢化の影響などとみられるが、国民の生活習慣改善に向けた啓発などの取り組みを一層強化する必要が…

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米韓首脳会談、対北結束が融和より重要だ

 アジア歴訪中のトランプ米大統領は日本に次いで2番目の訪問国となった韓国で文在寅大統領と首脳会談を行った。両首脳は最大の議題と位置付けられた北朝鮮問題について制裁と圧力を強めていくことを確認したが、一方で文大統領は韓半島…

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ロシア革命100年、今も「思想」が平和を脅かす

 ロシア革命から7日で100年を迎えた。1917年11月7日、革命家ウラジーミル・レーニンの率いるボリシェヴィキ(後のロシア共産党)がモスクワで武装蜂起し、やがてソビエト連邦という国家を樹立した。 惨禍招いた弾圧や粛清 …

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日米首脳会談、強固な同盟を北への圧力に

 安倍晋三首相は初来日したトランプ米大統領との首脳会談を行い、緊迫する北朝鮮問題などの懸案について突っ込んだ話し合いを行った。トランプ政権のアジア太平洋地域への積極的関与を担保するとともに、その中心となる「日米同盟の揺る…

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COP23開催、脱炭素社会へ日本が先導を

 南太平洋の島国フィジーが初めてホスト国を担う国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)がきょうから17日までドイツのボンで開かれる。今回の会議は、昨年発効したパリ協定(批准は169カ国)を2020年以降実施…

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トランプ氏来日、日米は中朝の脅威に備えよ

 トランプ米大統領がきょう、来日する。安倍晋三首相はトランプ氏と共に日米同盟強化を確認し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮や強引な海洋進出を進める中国など共通の脅威に備える必要がある。 アジア5カ国を歴訪  トランプ氏…

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バルフォア宣言100年、誇れぬパレスチナの現状

 パレスチナにユダヤ人国家を建設することを支持した英国の「バルフォア宣言」から2日で100年を迎えた。英国のメイ首相は「誇りと敬意を持って宣言100周年を記念する」と述べたが、この宣言が契機となってイスラエルが建国され、…

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