社説 rss

露呈した中華帝国主義の野心

 中国の習近平国家主席は上海で開催したアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)首脳会議で「アジアの安全はアジアの国民によって守られなければならない」と強調し、中華帝国主義による「地域覇権」への野心をむき出しにした。  ロシ…

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ナイジェリアでの拉致解決に向け支援強化を

 アフリカ西部のナイジェリアで、200人以上の女子生徒がイスラム過激組織「ボコ・ハラム」に拉致された事件は、発生から1カ月以上が経過した今も解決の兆しが見えない。国際社会はナイジェリア政府への支援を強化し、女子生徒救出に…

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インド政権交代、宗教対立の克服を目指せ

 インド総選挙で右派野党インド人民党(BJP)が単独で過半数を制し、BJPのナレンドラ・モディ氏が首相に就任することとなった。  州首相として高い経済成長を実現した政治手腕に期待が高まる一方、ヒンズー至上主義組織と密接な…

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覚醒剤逮捕、芸能界に蔓延の体質ないか

 「またか」と、思わずつぶやいた読者が少なくないのではないか。人気男性デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者=本名・宮崎重明=らが覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件のことだ。本人は容疑を否認し…

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ウクライナ大統領選に向け混乱収拾を

 大統領選挙を6日後に控えたウクライナであるが、状況は依然混沌としている。暫定政権は選挙の準備を着々と進めているものの、親露派が多数の東部ドネツク、ルガンスク両州は、自治権拡大賛成が9割に達した住民投票を終えたあと、選挙…

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GDP大幅増、反動減を最小限に抑えよ

 今年1~3月期の国内総生産(GDP)は実質で前期比1・5%増、年率換算では5・9%増と、大方の予想を上回る高い伸び率になった。6期連続のプラス成長である。  消費増税前の駆け込み需要が大きかったからだが、4~6月期はそ…

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集団的自衛権の国会承認は行使後にすべきだ

 安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が、集団的自衛権行使の容認とともに集団安全保障行動への積極的参加を求めた報告書を提出した。55年体制下での国会対策の観点から打ち出され…

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人口1億人維持、子育て支援と地方活性化を

 出産・子育てへの支援を倍増し、50年後も1億人程度の人口を維持する――。政府の経済財政諮問会議が設置した専門調査会「選択する未来」委員会は、日本の人口急減と超高齢化に対応するための提言をまとめた。  画期的な数値目標設…

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若田さんISSから帰還、貴重な経験を生かしたい

 日本人で初めて国際宇宙ステーション(ISS)船長を務めた若田光一さんが、ロシア宇宙船ソユーズで地球に帰還した。大役を果たし、無事に戻ってきたことを喜びたい。  日本人初のISS船長  帰還を前に、若田さんは短文投稿サイ…

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ASEAN声明、対中結束を一層強化せよ

 東南アジア諸国連合(ASEAN)がミャンマーで開いた外相会合で、南シナ海情勢について「深刻な懸念」を表明。首脳会議でも「緊張をさらに高める行動を慎むよう求める」とする宣言を採択した。  南シナ海をめぐっては、ベトナム艦…

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企業好決算、自律的成長へ積極投資を

 緩やかな景気回復を背景に好決算の企業が相次いでいる。円安や消費増税前の駆け込み需要が追い風になったようだ。  今期も増益予想の企業が少なくないが、伸びは小幅にとどまる。為替要因がなくなり、反動減がマイナスに働くからだ。…

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家族重視で少子化克服目指せ

 日本の人口は減り続けている。このまま少子化に手をこまねいていれば、2060年には約8600万人となり国民生活が大きな影響を受ける。まさに国家存亡の危機だ。  こうした予測を受け政府の有識者会議は人口維持策を練っている。…

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南シナ海緊張、身勝手極まりない中国の行動

 豊富な海洋資源が埋蔵され、海上交通の要衝でもある南シナ海で、領有権をめぐって中国とベトナム、フィリピンとの間で緊張が高まっている。  パラセル(中国名・西沙)諸島付近では中国の艦船とベトナム艦船が衝突する事件が発生。ま…

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漫画と原発、風評被害が生じかねない

 小学館の週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」に掲載された漫画「美味(おい)しんぼ」で、東京電力福島第1原子力発電所を訪れた主人公が鼻血を出す場面などが描かれたことが問題となっている。  こうした表現は、微量の放射線の影響…

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欧州との連携強化を進めよ

 安倍晋三首相は北大西洋条約機構(NATO)本部で演説し「中国の対外姿勢、軍事動向は日本を含む国際社会の懸念事項だ」と名指しで批判した。また、首相が意欲を示す集団的自衛権の行使容認について「世界の平和と安定のために日本が…

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夏の電力の安定供給への取り組み強化を

 原発再稼働の見通しが立たない中、特に原発依存度の高い関西電力や九州電力で、今夏の電力需給が綱渡りの状態になりそうだ。  一昨年、昨年もほとんどの原発が停止していたが、夏を乗り切ることができた。だが、老朽化した火力発電所…

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捜査の可視化、「自白」の意義も忘れるな

 警察と検察の取り調べの可視化を進め、時代に合った捜査手法を導入する―。法制審議会の部会は、新たな刑事司法制度の試案を示した。冤罪(えんざい)を防ぎ、犯罪の多様・複雑化に対応するために不可欠な改革だ。だが、可視化の副作用…

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こどもの日、子供には未来の全てがある

 きょうは「こどもの日」である。大人が子供たちの健やかな成長と幸せを願う気持ちは、いつの時代も変わらない。  しかし、いま日本では子供がどんどん少なくなっている。これは、国の未来が先細ることを意味している。  15歳未満…

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増税から1ヵ月経過、反動減へ予断なき対応を

 消費税率が5%から8%へ引き上げられてから1カ月が経過した。予想通り、駆け込み需要の反動減が幅広い品目で顕著に表れている。  政府内ばかりでなく企業経営者にも、反動減は「想定内」との見方があるが、不穏な海外情勢もあり、…

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憲法記念日、現状追認から改憲に着手せよ

 憲法記念日を迎えた。施行後67年間の我が国の歩みを振り返るとともに未来を展望し、憲法について考える一日としたい。 改正国民投票法が成立へ  開会中の通常国会では、憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案が成立する見込みだ…

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混合診療拡大は患者の立場で検討進めよ

 政府は公的医療保険が適用される保険診療と保険外の自由診療を併用する「混合診療」の拡大に向け検討を進めている。  適正な拡大は必要だが、行き過ぎれば患者の利益を損なうことにもなりかねない。患者の立場に立った検討が求められ…

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米比新軍事協定締結、同盟国との信頼強化を歓迎

 米国とフィリピンが新たな軍事協定を締結した。協定は有効期限が10年で、軍事力を背景に南シナ海への海洋進出を強める中国を念頭に、米比軍事協力の大幅強化が可能になり、米軍のフィリピン国内基地へのアクセスが段階的に拡大するこ…

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衆院鹿児島補選、勝って驕らず懸案に対処せよ

 衆院鹿児島2区補欠選挙で、自民党新人で公明党推薦の候補が勝利した。消費税率が8%に引き上げられてから初の国政選挙だっただけに注目されたが、安倍晋三首相は勝利を自ら進める経済政策への信任と受け止め、引き続き景気回復に最優…

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