コラム rss

国営銀行の特別な融資 ロシアから

地球だより  先日、あるロシアの大手銀行から手紙が届いた。開けてみると、「特別な融資のご提案です」とある。必要な書類は「パスポート」だけ。「銀行の店舗に一回行くだけで、融資を受けることができます」 そして、次を見て、「目…

続き

みのもんたさんが先月、息子の犯罪による…

 みのもんたさんが先月、息子の犯罪による報道番組降板に関して会見した。成人した息子が起こした事件に、親がどれだけ責任を問われるのかが焦点の一つとなった。が、みのさんという特定の個人が置かれた立場を考えると、通常とはやや違…

続き

貴いキムチ

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  キムチは韓国人の飲食文化の象徴だ。強く引かれる味はないが、食べないとなんとなく寂しい食膳上の“大の親友”だ。海外旅行に出ると、自宅と同じくらい懐かしいのがキムチだ。  「いちいち種…

続き

「いくつになっても童女の心を持っていた…

「いくつになっても童女の心を持っていた越路さんは、パーティーのさなかに私をベッドルームへ引っ張って行き、小さな声で、『私いくつになったの? 本当にいくつ?』と耳元でささやくこともあった」  先日亡くなった作詞家の岩谷時子…

続き

「米軍基地が沖縄に74%」のウソ

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  公益法人日本青年会議所沖縄地区協議会主催の「4政党政治討論会」が27日、那覇市内のホテルで開かれた。自民党副幹事長で元防衛庁長官の中谷元氏、公明党国際局長で元外務大臣政務官の遠山清…

続き

通勤時に通る商店街の街灯に、… 

 通勤時に通る商店街の街灯に、地元の小学生の「リニア」と題した乗り物の絵が釣り下がっている。これを見て、気流子が小学生の時、新幹線「こだま」の絵を夢中で描いたのを思い出した。あこがれの夢の乗り物は今、リニアモーターカーな…

続き

伊豆大島に子供たちの笑顔、台風通過で学校再開

 昨日の夕刊に掲載された登校する通学路や小学校ではしゃぐ子供たちの笑顔の写真に、心が躍った。台風26号の局地的豪雨による土石流で甚大な被害を受け、27号の通過で避難指示が出て休校が続いていた伊豆大島(東京都)で、小、中学…

続き

遠い「観光先進国」

 JR山手線や地下鉄を利用すると、外国人の姿を見掛けることが多くなった。外国人が魅力を感じそうな旅行商品の開発や広報活動などの努力が功を奏していることもあるだろうが、円安の影響力は絶大だ。  そう思っていたら、9月の訪日…

続き

国家主導で起業への追い風

 安倍政権は大胆な規制緩和を進めて新たなベンチャーの起業を支援するという。そのこと自体はいい。だが、わが国の起業、創業活動の歴史を見ると、話は簡単ではない。  1970年代前半と、80年代半ばに「ベンチャーブーム」と言わ…

続き

欧州経済と武器輸出

濱口和久  航空自衛隊OBで、現在は軍事ジャーナリストとして活躍中の鍛冶俊樹氏が監修をつとめている『現代のミサイル(ミサイルの基礎知識から世界の核ミサイル危機まで)』(綜合図書)が発売された。  私が一番興味を持ったのは…

続き

特定秘密保護法案 与野党の激しい議論を期待

 永田町は日本政治の中心地だ。政府与党をはじめとして与野党の情報が乱れ飛んでいる。終日ここに坐っていても退屈することはない。  しかし永田町は怖いところだ。情報を弄んでいると、逆に弄ばれることがある。その被害は個人にとど…

続き

国民的歌手と未成年の交際 フィリピンから

地球だより  日本でもヒット曲「ANAK(息子)」で知られるフィリピン人歌手のフレディー・アギラさん(60)が、未成年の少女(16)と交際していることが明るみとなり、恋愛の自由と社会的モラルをめぐる議論が世間を騒がせてい…

続き

本と旅する 本を旅する、きょうから読書週間

 「辞書閉ぢて音の重さや秋灯下」(水本みつ子)。きょうから11月9日まで第67回読書週間。標語は「本と旅する 本を旅する」。旅行に本を持参し、そして本の中で知的な旅を、ということだろう。いかにも読書週間にふさわしいが、ふ…

続き

東京・神田で、恒例の「神田古本祭り」始まる

 東京・神田の古書店街は、世界一の規模を誇る。ここで恒例の「神田古本祭り」がきょうから始まる。今や東京の秋の名物となったこの催し、掘り出し物を求めて全国から本好きが集まってくる。  東京には神田の他に、本郷と早稲田にまと…

続き

温室効果ガス削減顕著な台湾行政院環境保護署長 沈世宏

UNFCCCへ実質的な参加を  「気候変動」は各国の持続可能な発展と人類の種の存続に関わる重要なテーマであり、今、国際社会が直面する緊急の課題ともなっている。台湾が国際政治に置かれている環境は特殊であるが、台湾の政府は地…

続き

来年のNHK大河ドラマは「軍師官兵衛」。…

 来年のNHK大河ドラマは「軍師官兵衛」。豊臣秀吉の側近、黒田官兵衛を描く。ドラマを当て込んだ本も多く出版されている。この種の「当て込み本」は、昔はあまりなかったが、最近はよく見られるようになった。  官兵衛は伝説の多い…

続き

参戦兵士の「名誉の飛行」 米国から

地球だより 第二次世界大戦を戦った退役軍人12人を乗せた6機の小型飛行機が、米中西部オハイオ州から首都ワシントンに向けて飛び立ったのは、2005年5月のことだった。  ワシントンに第二次世界大戦記念碑が完成したのは、終戦…

続き

歴史上の人物にはさまざまな謎がある。…

 歴史上の人物にはさまざまな謎がある。それを解こうと歴史家たちは資料の森に分け入る。しかしそれでも謎が残る。そのようなところで作家は想像力の羽を広げるのだ。  「侘び茶」の完成者、千利休は秀吉から切腹を命じられて自刃した…

続き

隗より始めよ 韓国から

地球だより 先日、一時帰国してビックリしたのは、日本人の韓国に対する認識がひどく厳しかったことだった。実家の近くに住む兄の家に寄ったら、義理の姉が「パク・クネは歴史を知らな過ぎる!」と珍しく鼻息を荒くしていたし、旧友に会…

続き

那覇大綱挽、なぜ「挽く」のか

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  那覇市最大のイベント、那覇大綱挽が13日、那覇市の国道で開催された。1995年に「世界一のわら綱」としてギネスブックに認定された。今年は、30分に及ぶ長期戦の結果、東側が勝利した。…

続き

近年、世界各地で締結されている自由貿易協定は、…

 近年、世界各地で締結されている自由貿易協定(FTA)は、同一の経済秩序の下での“有志連合”を形成する2国間以上の国際協定だ。  先日、欧州連合(EU)とカナダのFTA交渉が大筋合意に達した。EUが主要先進国と締結するの…

続き

多発する未成年ルーマニア人の犯罪 フランスから

地球だより  パリに観光に訪れたことのある人なら、地下鉄などでフランス人とは思えない少年少女らがスリやひったくりをしている光景を見掛けた人もいるだろう。いや、実際に彼らの被害に遭った日本人観光客も少なくない。  彼らは数…

続き

「レッドスキンズ」は差別語か

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 大切なのは良識と善意 時間とともに変化する言葉  ワシントン・レッドスキンズについて。  微妙な人種問題に関してスポーツキャスターの講義を受けさせらせるのはごめんだ。チーム名の…

続き