コラム
アドルフ・アイヒマンの恩赦請願
「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」 (International Holocaust Remembrance Day)の1月27日、イスラエルは元ナチス幹部アドルフ・アイヒマン(Adolf Eichmann)の恩…
テレビ中継の画面には、フィリピン・ルソン島…
テレビ中継の画面には、フィリピン・ルソン島中部カリラヤに建立された「比島戦没者の碑」の前で、天皇、皇后両陛下の御到着を待つ約150人の元日本兵や遺族の姿が映し出されていた。小雨が降っているようで、ビニールのカッパや傘も…
潘基文事務総長の「任期末症候群」
イスラエルのネタニヤフ首相は26日、潘基文国連事務総長の発言にかみついた。事務総長がイスラエルの占領政策に対しパレスチナ人は不満を持っていると同意を表明したことに対し、ネタニヤフ首相は、「国連事務総長はテロリストを支援し…
日本中を巻き込んだSMAP騒動は、どうやら…
日本中を巻き込んだSMAP騒動は、どうやら存続の方向で収まりそうだ。一方、この騒ぎの中で見えてきたのは、芸能事務所の巨大な権力だ。 発端となったSMAPの女性マネージャーの名前と写真は、インターネットやスポーツ紙、週…
目減りする「母親資本」
地球だより 経済の後退感が否めない新年のロシア。欧米の経済制裁が続き、原油価格の下落も止まらない。原油輸出から得られる税収を基盤としたロシアの準備基金も、いよいよ枯渇するのとの予測もある。 昨年ロシア政府は準備基金を…
“本物”論争
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 1849年、朝鮮24代王の憲宗は後嗣を残さず他界した。朝廷は後を継ぐ血縁者を捜し、江華島に流されていた李元範(哲宗)が選ばれた。曾祖父が思悼世子(21代英祖の世継ぎだったが父の命で…
毎年10月末から11月初旬にかけて、名古屋国際…
毎年10月末から11月初旬にかけて、名古屋国際会議場センチュリーホールで行われるのが全日本吹奏楽コンクール。中学校から一般まである部門の中で、高校だけが「吹奏楽の甲子園」と呼ばれている。 昨年は1555校が参加した。…
天皇・皇后両陛下のフィリピン御訪問
「心と心」の絆を大事にしよう 天皇、皇后両陛下がフィリピンを訪問され、両国の戦没者160万人を慰霊されている。 大戦の海外最激戦地だったこの国は、戦後しばらく、最も激しい反日国だった。だが、その間に、キリノ大統領によ…
沖縄本島に降雪、観測史上初
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄気象台によると、沖縄本島北部の名護市で、24日午後10時半前ごろ、みぞれが観測された。鹿児島県の奄美大島でも24日、1901年2月12日以来、115年ぶりに初雪を観測した。沖縄…
国連世界食糧計画(WFP)は、南部アフリカ…
国連世界食糧計画(WFP)は、南部アフリカ諸国で干ばつが発生し、1400万人が飢餓に瀕していると発表した。そのうちモザンビークでは17万人が栄養失調に陥っていると小紙の宝山晶子・ベイラ(モザンビーク)通信員が22日付で…
非難かわすための囚人交換
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 核合意受け制裁を解除 イランが中東の覇権国家に 【ワシントン】オバマ氏は有能な大統領だ。イラン核合意はひどい合意だが、全体を見るとよくできている。ほぼ同時に実施された囚人交換…
永遠の敵はいない?
地球だより 韓国に数ある博物館の中でソウルの「戦争記念館」は見応えがある。韓国動乱(1950~53年)にまつわる展示物の多さは圧巻で、戦争勃発の歴史的背景に始まり戦況の変化や休戦協定をめぐる攻防、当時の庶民の生活に至る…
中国が“中東”外交に目覚める時
中国の習近平国家主席は今月19日から23日までサウジアラビア、エジプト、そしてイランの中東主要3カ国を公式訪問し、24日、北京に帰国した。習近平主席の中東3カ国訪問は初めて。 中国は米国と並ぶ大国を自負しているが、世…
優勝回数の多い順に白鵬、朝青龍、日馬富士、…
優勝回数の多い順に白鵬、朝青龍、日馬富士、鶴竜、旭天鵬、照ノ富士とモンゴル出身力士が並ぶ。これに琴欧洲(ブルガリア)と把瑠都(エストニア)で、平成18年初場所の栃東の次から先場所まで10年間、外国生まれの力士が賜杯を占…
子どもから大人まで、誰でも楽しめるけん玉
きょうは、練馬区の小学校で、けん玉授業を行ってきた。 プログラムは、以下の通りである。 ①簡単に自己紹介 ②けん玉ルックの指導 ③大皿に挑戦、持ち方からの指導 ④大皿ジャンプに挑戦・歌に合わせてけん玉コラボ …
中華プラグマティズム
地球だより 台北のビジネス街を歩く女性を見て、なるほどと思うことがあった。 ハイヒール履きのOLは皆無に等しく、履いていてもローヒール。ほとんどはスニーカーか、平底の革靴だ。 しかも度派手な赤や黄色といった色でもな…
三方良しのお寺婚活
浜松市に龍雲寺という寺がある。数年前からお寺婚活「吉縁会」を開いている。「成人の日」の翌日、昨今の婚活事情をルポしたテレビ番組で「吉縁会」を紹介していた。会員4600人、臨済宗系の寺を中心に東海や関東など全国に広がって…
亡命先のロンドンで2006年、元ロシア情報機関員…
亡命先のロンドンで2006年、元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏(当時43)が毒殺された事件は大きな衝撃を与えた。 事件を調査していた英公聴会の報告書が公表された。「入手可能なあらゆる証拠や分析を総合す…
「筆耕の机の塵や日脚伸ぶ」(野崎方道)…
「筆耕の机の塵や日脚伸ぶ」(野崎方道)。冬の日差しが、やわらかく感じるこの頃。季語の中では、冒頭に挙げた句の「日脚伸ぶ」が、それにふさわしい。 稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』によれば「冬至のころは、昼が最も短く、夜…
二宮尊徳翁から学ぶ ~天地と我とは一体~
無為自然 ★生い立ち 二宮尊徳は天明7年(1787年)、相州小田原郊外の豊かな農家に生まれた。しかし13歳で父を、16歳で母を亡くし、耕地も洪水で失い、生家が没落するという不幸に見舞われた。尊徳は伯父の家で苦難の青年時…
イラン核問題は本当に解決したか
イランが昨年7月の核合意内容を完全に履行したとして、米英仏独露中の6か国は16日、対イラン制裁の解除を決定した。国際原子力機関(IAEA)の天野事務局長は同日、「核合意に基づく措置の履行が完了した」と発表した。具体的に…
『新史太閤記』などで豊臣秀吉を描いた…
『新史太閤記』などで豊臣秀吉を描いた作家・司馬遼太郎氏は、秀吉を「戦争を土木工事に変えた」と評した。墨俣の一夜城、高松城の水攻めで12日間で築いた長大な堤防、それらの集大成としての大坂城の築城。 その秀吉が、子飼いの…
パラグアイ川船上の環境論議
地球だより パラグアイ北東部(アルトパラグアイ県)では、恐ろしいほどの勢いで森林破壊が進んでいる。極僻地にまで開発の手を伸ばす人間の飽くなき欲望をまざまざと見せつけられた。 一方で、先住民をはじめとする多くの住民は、…