日本中を巻き込んだSMAP騒動は、どうやら…


 日本中を巻き込んだSMAP騒動は、どうやら存続の方向で収まりそうだ。一方、この騒ぎの中で見えてきたのは、芸能事務所の巨大な権力だ。

 発端となったSMAPの女性マネージャーの名前と写真は、インターネットやスポーツ紙、週刊誌などでは明らかにされている。だが、テレビや一般紙ではいまだに匿名扱い。

 特にテレビの側に、言及しにくい事情がありそうだ。テレビ局にとって芸能事務所は、取材対象以上に取引先として極めて重要だ。あらゆる分野に切り込むはずのテレビ局が、この件に限ってはひどく及び腰になっているのはそのためだろう。

 ある大物芸能人は「芸能事務所は我々に何も知らせてくれない」とテレビで語っていた。大物タレントに対しても強大な権力を持っているようだ。

 「タレントを育てたのは我々」というのが芸能事務所のいつもの言い分だ。しかし、一般の会社だって社員は育てている。芸能事務所だけが特別なわけではないのだが、なぜかそんな言い分が通ってしまうのは、出雲の阿国(1600年ごろ活躍した女優)以来の芸能の歴史とも深い関わりがあるためだろう。

 それでも、有力芸能事務所とテレビ局が全面衝突すれば、最後はテレビ局が勝つと言われている。昔、そういう事実もあったようだ。「芸能事務所は闇」とまでは言わないが、テレビ局と事務所の関係が極めて不透明であることだけは確かだ。