コラム rss

スコピエでの菜園談義

地球だより  マケドニアの首都スコピエに住むビジネスマンと雑談した折、趣味の一致で盛り上がった。どちらも菜園を楽しんでいる。  とりわけ共感したのは、野菜作りの醍醐味が、その匂いと味にあることだ。  匂いというのは、野菜…

続き

夏の全国高校野球は終わったが、優勝の行方…

 夏の全国高校野球は終わったが、優勝の行方とは直接関係のないガッツポーズが話題になった。過度なガッツポーズをしたということで、1選手が審判から注意された一件だ。  ガッツポーズ(和製英語)は「喜びの雄叫(おたけ)び」とも…

続き

ユダヤにも「食べ合わせ」

地球だより  イスラエルの国民の8割はユダヤ人、つまりユダヤ教徒である。その中でユダヤ教の戒律を厳格に守る者は約2割、ある程度戒律を守っている者は約6割、ほとんど戒律を気にしない者は約2割いるとされる。  ユダヤ教の戒律…

続き

犬肉論争に決着か

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  茶山・丁若鏞はよく知られた犬肉の愛好家だった。彼は(全羅南道新安郡にある)黒山島に島流しにされた兄、丁若銓に送った手紙において犬肉の優秀性を高く評価しながら、調理法を詳しく書き送っ…

続き

写真家の山崎博さんは光の不思議な豊かさと…

 写真家の山崎博さんは光の不思議な豊かさと時間の変化をエッセンスとして作品を作り続けてきた。カメラの機能を熟知した上で、肉眼とは異なる、写真にしかできない光景を捉える。  その代表作が〈HELIOGRAPHY〉の連作だ。…

続き

スポーツ支援も含めて 東京五輪の真価が決まる

 今月千葉で行われた世界女子ソフトボール選手権の予選で、アフリカ代表のボツワナは全7試合コールド負けした。総失点97、得点1。そのチームに日本人コーチ、中村藍子さんがいた。元選手で昨年初めから現地で指導している。  ボツ…

続き

我喜屋監督の興南、雪辱は来年

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  沖縄の夏は、終戦記念日とともに終わってしまった。甲子園の話だが、多くの沖縄県民の感情だ。  2試合目の15日、記念式典が開かれる時刻に登場した興南は東千葉代表の木更津総合に0-7で…

続き

踊る阿呆(あほう)に見る阿呆……。全国に…

 踊る阿呆(あほう)に見る阿呆……。全国に知られる徳島の阿波おどり。ところが今年、4億円を超える累積赤字の処理をめぐり、市と主催者の一つである市観光協会が対立し、祭りは開かれたが、両者の角逐が最後まで尾を引いた。  フィ…

続き

「世界一住みやすい」ウィーン

 「ウィーンは世界で最も住みやすい都市」。英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が毎年発表している「世界で最も住みやすい都市ランキング」で、オーストリアの首都ウィーンが「2018…

続き

非核化へ手詰まりの北朝鮮

 北朝鮮の非核化をめぐり楽観的な見方と悲観的な見方が交錯している。  6月12日、金正恩国務委員長がクーデターと暗殺の危険を覚悟してシンガポールに行った目的は、命の保全と体制保証だった。結果的に、彼は命を保全し、戦争勃発…

続き

夏休み終盤、2学期が近づくこの時期は子供…

 夏休み終盤、2学期が近づくこの時期は子供たちが不安定になりやすい。家庭や学校は子供に異変はないか、異変を見逃してはいないか、いつも以上に強い関心を持って接し、見守ってもらいたい。  2学期が始まる前後に、子供の自殺が多…

続き

学歴より学習歴の時代

 IT技術を教育に応用するさまざまな試みが始まっている。文部科学省が6月に発表した「Society5・0に向けた人材育成」では、スタディー・ログ等を蓄積した学びのポートフォリオの活用を取り上げている。  どういうことかと…

続き

群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が山中に…

 群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が山中に墜落し、乗員9人全員が死亡した事故。機長(57)は飛行時間約5000時間のベテランで、民間の東邦航空から4月、群馬県の防災航空隊に派遣されていた。  当日の航路や気象状況から、…

続き

「雲間より稲妻の尾の現れぬ」(高浜虚子)…

 「雲間より稲妻の尾の現れぬ」(高浜虚子)。最近、突然の豪雨に遭遇したことがある。強風を伴う雷雨となって光と音のシンフォニーが爆発し、辺り一面を占領する。傘もほとんど役に立たないほどの勢いである。  落雷による火事や事故…

続き

山口県周防大島町で行方不明になっていた…

 山口県周防大島町で行方不明になっていた2歳男児が3日ぶりに無事保護された。お盆で帰省していた藤本理稀ちゃんが曽祖父の家の近くで行方不明になったというニュースは、子供連れで帰省中の親たちには人ごととは思えなかっただろう。…

続き

デジタル性犯罪

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  弘益大(美術学部絵画科)で行われた人体ヌードクロッキーの授業で、男性モデルの裸体写真を撮影して流布した容疑で起訴された女性モデルの安某被告に対し、昨日、1審判決で懲役10月の実刑が…

続き

「誤解を恐れずにいえば、戦争は、人類と…

 「誤解を恐れずにいえば、戦争は、人類という種の展開にとって、深部において常に重大な役割を果たしてきた」と文芸批評家の三浦雅士氏が書いている(『孤独の発明』講談社・2018年6月)。  「誤解を恐れずにいえば」というのは…

続き

「すき家」も悪くない

地球だより  南米ブラジルは、100万人以上という世界最大の日系人人口を抱えるだけに、日本食レストランが多く、メニューも豊富だ。最大都市サンパウロでは、近年始まったラーメンブームが続いており、人気店では行列が絶えないほど…

続き

群馬県の西南端にある上野村は県内で最も…

 群馬県の西南端にある上野村は県内で最も人口の少ない自治体。「四季のうつろいが鮮やかな山々の豊かな自然とともに、平成の名水百選に選ばれた神流川源流が村の中心を流れ、貴重な動植物を育む環境を残した、すばらしい山村です」と黒…

続き

ゆいレール15年、延伸に期待

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  「ゆいレール」の愛称で親しまれている沖縄都市モノレール(美里義雅社長)が今月10日、開業15周年を迎えた。総乗客数は開業翌年度から1・5倍以上に増え、昨年、乗客数2億人を達成した。…

続き

73回目の終戦の日を迎えた。戦争は始めるより…

 73回目の終戦の日を迎えた。戦争は始めるより終わらせる方が難しいという。陸軍などがなお本土決戦を唱える中、昭和天皇の御聖断によってポツダム宣言受諾が決せられ、日本は破滅から逃れることができた。  1945年8月10日午…

続き

100歳画家の憂い

地球だより  先日、こちらの新聞をめくっていたら御年102歳になる韓国人画家、金秉騏氏に関する記事が目に留まった。日本統治下、現在の北朝鮮・平壌で生まれ、画家だった父親の影響を受けて東京の学校で絵の勉強をし、解放後は長く…

続き

米中露、極超音速兵器で開発競争

中国試験発射に成功で、先行  中国の宇宙開発事業を担う国営企業、航天科技集団公司が極超音速滑空飛翔体の試験発射に成功したことが明らかになった。核を搭載でき、既存のミサイル防衛網を突破することが可能とされている。ロシアも同…

続き