森田 清策 rss

故永六輔氏のテレビ批判「日本人を恥知らずにした」

ラジオからの功罪見直し提案  リオ五輪が終わったら、テレビをほとんどつけなくなったという人が多いのではないか。それだけ日本のテレビは見るに値しない番組を垂れ流している。唯一、ワクワクしながら見るのはスポーツ中継ぐらいか。…

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原発事故から5年半の現実、深まる福島への差別

事実が軽視され、風評被害続く  東京電力福島第1原発事故からもうすぐ5年半が経(た)つというのに、福島の住民はいまだに風評被害に苦しんでいる。福島の食材を忌避する消費者は少なくないし、現地でのボランティア活動への誹謗(ひ…

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障害者殺人事件の“狂気”と社会の偏見を考えさせたNHK「日曜討論」

◆底流にある差別意識  7月31日放送のNHK「日曜討論」を複雑な思いで見た。テーマは「障害者殺傷事件 深層は」。相模原市の知的障害者施設で起きた大量殺人事件について、精神科医や犯罪研究者ら識者が討論したが、事件の背景に…

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「生殖補助」の進歩 「命の操作」にブレーキ必要

人格形成で困難に直面する子供  米国では、大統領選挙になると、毎回、人工妊娠中絶の是非をめぐる論議が活発となる。「プロライフ」(生命尊重派)と「プロチョイス」(女性の選択権派)による長年の論争が4年に1度、さらに精鋭化す…

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皆保険制度の破綻を材料に高齢者の延命治療の意義を問うたNHK「クロ現」

◆高価な新薬次々登場  老老介護で心身共に疲弊したことが理由と思われる殺人事件のニュースが流れるたびに、「長生きも考えものだ」と思っている読者は少なくないのではないか。そういう筆者もその一人だが、13日放送のNHK「クロ…

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来年度から使用の高校家庭科、「LGBT」初めて登場

来年度から使用の高校家庭科、「LGBT」初めて登場

伝統的家族観の否定度強める  今年春に検定結果が公表された新しい高校教科書は、来年度から使用される。その採択作業が8月までの決定に向け進む。領土教育の充実を求めた国の指針を受け、尖閣諸島や竹島などに関する記述量が増えて、…

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朝日新聞の「押し紙」、「経営の根本粉飾する」

 「Hanada」における長谷川★(=黒の里を臣己に)と永栄潔の対談では、朝日新聞の「押し紙」問題も話題になった。押し紙とは、新聞社が発行部数を多く見せるために、販売店に買い取らせる新聞のことで、読者に配られることなく、…

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テレビの政治報道 国民冷めて影響力失う!?

公平に判断材料提供する義務  参院選が公示された。「自公」VS「民共」という対決構造が明確なこともあって、メディアの選挙報道がいつになく熱を帯びているが、選挙報道が過熱すればするほど、その公正性をどう保つのかという課題は…

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LGBT概念広めたNHK、今度はその「枠を超えて」とマッチポンプ

◆当事者間で不協和音  5月20日放送のNHKの特報首都圏のテーマは「あなたの中の“男と女”-LGBTの枠を超えてー」だった。「性的少数者」の意味で使われるLGBTは、今では頻繁にメディアに登場するようになったが、それを…

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医療不信時代のがん対策、「食生活の改善」に説得力

予防・治療に不可欠なデータ 標準治療以外にも目を向ける  国民2人に1人が罹患(りかん)し、3人に1人の死因になるがんは、まさに「国民病」である。目覚ましい医療技術の進歩、豊富な新薬の開発で、検査・治療の選択肢が、かなり…

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支援の“負”に目を向けて

支援の“負”に目を向けて、懸念される過剰診断・投薬

市民の人権擁護の会 日本支部 代表世話役 米田倫康さんに聞く  注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症、アスペルガー症候群などの発達障害者支援法の施行(2005年)から11年が経過した。今国会では、地域の支援体制強化など…

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「LGBT差別禁止」の大義名分の危うさ考えさせたプライムニュース

◆人種と同列に扱えず  人権意識が高まった今日、「差別禁止」の大義名分に対して真っ向から反対する人はいないだろう。しかし、差別解消の具体論になると単純には結論は出ない。その典型は、いわゆる「LGBT」(性的少数者)問題だ…

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検定中教科書の外部閲覧・謝礼問題

新たな自主ルールに制裁措置、検定中教科書の外部閲覧・謝礼問題

信頼回復へ業界のモラル向上  教科書会社が検定中の教科書を教師らに見せて意見を聞き、謝礼を渡していた問題で、業界団体が再発防止のため、新たな自主ルール案をまとめ、文部科学省に提出した。現行ルールを厳しくし違反した会社への…

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下重暁子VS金美齢 すべての家族断罪する独善

「病」とするより良い方向目指す  NHKの人気アナウンサーだった下重暁子の「家族という病」が60万部を突破するベストセラーになったが、最近、書店をのぞいたら、「家族という病2」が積んであった。その少し前には、評論家の金美…

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TBSVS「視聴者の会」 「朝日」も加わるも劣勢の局

放送法「違反」に具体的反論せず  保守系の月刊誌「WiLL」の花田紀凱編集長をはじめとした編集部がそれまでのワック出版からそっくり飛鳥新社に移籍して創刊した「Hanada」を手にして驚いた。赤を基調にした表紙のデザインが…

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精子提供で出産するレズビアンの倫理無視に「NO!」と言わない日経

◆現状容認に傾く論調  同性カップルを「結婚に相当する関係」と認めて証明書を発行する、東京都渋谷区のパートナーシップ条例を施行してから4月で1年になる。これに合わせて、過去1カ月間は、いわゆる「LGBT」(性的少数者)に…

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放射線の低線量被曝、健康被害なく除染ムダ

恐怖煽ったメディアに反省なし、強制的な避難にも疑問符  東日本大震災からまる5年を迎える時期と重なったことから、月刊誌4月号は「3・11」特集企画が多かった。「被災地が映し出す日本の歪み」(「中央公論」)、「東日本大震災…

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レズビアンがどう妊娠したのか説明を避けたNHKのLGBT特集

◆子の成長に疑問あり  最近のNHKを見ていると、「同性婚」の法制化に前のめりになっていると強く感じるが、その印象をますます強める番組があった。今月4日放送の「ニュース シブ5時」だ。  「“家族”をつくりたいLGBTの…

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婚姻制度の意義

個人・自由優先は家庭崩壊招く  特集「家族の『逆襲』」を組んだ月刊「正論」3月号に、麗澤大学教授の八木秀次の「家族解体政策の流れを断ち切る『夫婦別姓・再婚禁止期間』最高裁判決」と、長崎大学准教授の池谷和子の「個人の自由を…

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元記者の朝日検証、思潮は「マルクス主義」

「パブロフの犬」で反日記事  朝日新聞社がいわゆる慰安婦に関する吉田清治(故人)の虚偽証言を報じ続けた問題を検証した第三者委員会が2014年12月、報告書を発表した。その報告書には、過剰なキャンペーン体質や運動体と一緒に…

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「朝日」で憲法に触れず法律つくれば「同性婚」できるとAKBに説く学者

◆若者層をターゲット  今年夏の参院選から選挙権年齢が「18歳以上」になることから、憲法や政治についての若者向け入門書の出版が相次いでいる。中には、アイドルグループ「AKB48」のメンバーと政治家や専門家を対談させて発売…

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世界を汚染する薬物乱用

対策のカギは「正しい知識」 フランスの専門家ロベール・ガリベールさんに聞く  元プロ野球選手の清原和博容疑者の薬物事件が社会に波紋を広げている。有名人だけに青少年に与える影響も大きく、防止教育の重要性が改めて浮上する。こ…

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LGBT問題の本質 「性」の嗜好に尽きる

人権ではなく私生活の問題  前出の論考で、秦郁彦は夫婦別姓論者がふりかざす「偽善的麗句」として「性差別はだめ」「少数者の人権を守れ」がある、と指摘した。そこで気づいたのは最近、メディアが頻繁に取り上げる「LGBT(性的少…

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