池永 達夫
習近平VS王岐山 無二の親友が政敵に?
《 記 者 の 視 点 》 中国共産党は今月2日、王岐山国家副主席の側近だった董宏・前組長(66)を「重大な党規違反」の疑いで摘発した。標的は王副主席とされる。 無二の親友とされた習近平国家主席と王副主席の間に、なぜ…
日米同盟強化で対中関係安定化を
平成国際大学教授 浅野 和生 「意思疎通は可能」な状況に 日本に協力求めざるを得ぬ中国 中国共産党機関紙・人民日報のニュースサイト「人民網」日本語版は、9月16日、菅義偉首相の対中政策に対して、中国国際問題研究院国際戦…
中国公船、インドネシアEEZに進入
インドネシア海上保安機構は、中国海警局の公船が12日、南シナ海の南部にあるインドネシアの排他的経済水域(EEZ)内に進入したため退去を要求したが、中国公船は「『九段線』のパトロールだ」と主張し、その後もインドネシアのE…
東南アジア、中国高速鉄道事業が中断
タイ、ミャンマー、インドネシアなど 中国版新幹線・高速鉄道の東南アジア拡張プロジェクトが滞り始めている。その穴を埋める形で中国は、約70兆円規模の資金を投入し、国内高速鉄道のインフラ拡張に踏み出す。採算無視の同プロジェ…
長江流域大洪水は人災 湖干拓で水量調節できず
《 記 者 の 視 点 》 中国一の大河である長江(揚子江)や淮河(わいが)の洪水がひどいことになっている。被災者の数は、当局発表で5000万人以上となり異例の規模だ。長江や淮河流域には、中国の人口14億人の40%以上…
長期戦を見据える習政権
ポンペオ演説の衝撃 新局面に入った米中対決(3) ポンペオ米国務長官が演説した先月23日は、中国共産党が1921年に第1回党大会を開いた記念日だった。共産党設立100周年を迎える来年、大々的に祝おうとしている習近平政権…
中国共産党内に亀裂
特報 習主席の「大国外交」に反旗 李首相との権力闘争激化 中国の強硬路線が顕著だ。だが、これが党内で軋(きし)みを生み出し、内部の権力闘争が激しくなってきている。とりわけ習近平国家主席と李克強首相の権力闘争が顕著だ。(…
反中感情増すインド、米に傾斜
国境紛争で中国に辟易 米GAFAが積極投資に動く 新型コロナ禍で苦しむインドは、それにつけ込む形で北部国境に侵攻してきた中国に辟易(へきえき)し、対中関係のスタンスを変えようとしている。 かつては21世紀のIT(情報…
豪で大規模サイバー攻撃
オーストラリアと中国の関係が悪化している。豪州は4月、新型コロナウイルスの発生源調査を世界に呼び掛けた。これに中国は猛反発、豪州産農産物輸入や自国民の豪州旅行を制限する露骨な「制裁措置」に踏み切った。 一方、豪州は中…
空白のカシミール 火事場泥棒の中国人民解放軍
《 記 者 の 視 点 》 力の空白地帯が生じると自制力に乏しい強者が弱者を駆逐する。帝国主義時代を彷彿(ほうふつ)させるような現実が、まだ地球上には現存している。 その距離、3500キロという世界有数の長さを誇る中…
ベトナム、EUとFTA批准へ
ベトナム国会は今月末にも欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)を承認し、正式にEUベトナムFTAが批准される。EUが東南アジアの国でFTAを結ぶのはシンガポールに次いで2カ国目。2年前に発効した環太平洋経済連携協定…
世界に先駆けコロナ制圧 台湾 2期目の蔡英文政権
1月の台湾総統選挙で地滑り的勝利を果たした蔡英文氏は20日、2期目の民進党政権をスタートさせる。世界を震撼(しんかん)させている新型コロナウイルス感染対策では、世界に先駆けほぼ制圧を果たし、求心力を高めた。2期目の課題…
尺八 民族違えば音色も変わる
海上保安大学校名誉教授 日當 博喜氏に聞く 広島県呉市の海上保安大学校で長年、教鞭(きょうべん)を執ってきた日當博喜氏は巡視船の汽笛の音だけでなく、もう一つの音と人生を共にしてきた。その音とは、尺八の音(ね)。幼少時か…
コロナ混乱に便乗、挑発行動目立つ中国軍
空母展開、新行政区設置も 南シナ海 新型コロナ大感染の世界的混乱に乗じる格好で、中国の艦船などによる挑発行動が顕著となっている。とりわけ懸念されるのが、中国が実効支配強化に動き始めた南シナ海だ。(池永達夫) 中国海軍…
警戒要する中国「マスク外交」
NEWSクローズアップ 一帯一路の関係国中心に支援 新型コロナウイルスが世界中に拡散する中、発生源となった中国は感染拡大国へマスクや医療器具を送るなど支援外交に動いている。しかし、過去の歴史から見ても善意から困窮国に支…
新型コロナ無症状感染者数 現実反映せぬ中国の発表
《 記 者 の 視 点 》 中国の国家衛生健康委員会は3月31日、当局が把握している新型コロナウイルスの無症状感染者が「30日までに1541人を数え、うち205人が外国からの入国者だ」と明らかにした。だが、この数は現実…
新型コロナの“中国収束”に疑惑、無症状陽性はノーカウント
世界が新型コロナウイルスの脅威にさらされている中、共産党政権の中国は感染を“収束”させ危機脱出に成功しつつあると宣伝し、“ウイルスとの戦いを指揮してきた”習近平国家主席の記録映像などをゴールデンタイムに合わせ放送し始め…
信用できない中国の統計データ
新型コロナウイルスによるイタリアの死者は23日、5476人、感染者は5万9138人になった。一方、中国の死者は3261人、感染者は8万1093人となった。死者数でイタリアが中国を上回ったことで、多くのメディアはイタリア…
カンボジアが仮想通貨バコンを試験導入
カンボジア中央銀行は今春にも、P2P(ピアツーピア)取引を可能にする仮想通貨バコンを導入する。東南アジアでIT先進国のシンガポールやマレーシアではなく、IT後進国のはずなカンボジアが、なぜ金融版パンドラの箱をこじ開けよ…
米中メディアの軋轢 米は「公器」、中国では「紅旗」
《 記 者 の 視 点 》 米国務省は18日、国営新華社通信など中国メディア5社について、「外国の宣伝機関」と認定すると明らかにした。認定対象となったのは新華社のほか、中国国営の外国語放送「CGTN」、ラジオ局の中国国…
尖閣は本当に守れるのか
中国に隙見せるな 海上保安大学校名誉教授 日當 博喜氏に聞く 中国が近年、尖閣周辺への公船派遣を急増させている。接続水域で確認された中国公船は昨年1年間で延べ1097隻で過去最高を記録。領海侵入も延べ126隻で、一昨年…
新型肺炎でWHO緊急委から台湾排除
世界の防疫ネットワークに穴 肺炎で死をもたらす新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受け中国は23日、武漢市や近隣2都市の移動制限を発令した。800人以上の死者を出した17年前の重症急性呼吸器症候群(SARS)大流行以来…
台湾総統選 警戒要す中国の巻き返し
台湾総統選 吹いた蔡旋風(下) 台湾の呉釗燮・外交部長(外相)は総統選投開票日前の9日、海外メディアと記者会見し、今回の総統選に向け、「フェイクニュースやネットメディアなどさまざまな方法で中国が介入している」と「紅(あ…