編集局 rss

<初暦知らぬ月日は美しく>吉屋信子。…

 <初暦知らぬ月日は美しく>吉屋信子。明けましておめでとうございます。荘厳に響き渡る108の鐘の音に煩悩が消し取られ、真っ白な気持ちで迎える新年、新春。  今年は天皇陛下が退位される4月末で平成が幕を下ろし、5月1日に皇…

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米海軍、北極海で「航行の自由」実施へ

 米海軍は、南シナ海で実施している「航行の自由」作戦を北極海でも実施しようとしている。近年の氷解によって航路が開かれるとともに、海底資源の探索が可能になるため、ロシアなどが海域での支配力強化をもくろみ、覇権争いが起きる可…

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18年の日本 「気象の狂暴化」に対策が急務

 前例のない広域集中豪雨による甚大な被害。地震が襲い、台風も暴れたこの1年は、気象・自然災害から身を守る大切さへの認識を新たにさせられた。日本漢字能力検定協会が公募した「今年の漢字」に選ばれたのは2004年に続き「災」で…

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「コンドルが飛んでいないロッキー山脈なんて…

 「コンドルが飛んでいないロッキー山脈なんて私には考えられない」――自然環境悪化で「種の絶滅」が進むことについて、以前話を聞いた元日本動物園水族館協会顧問の故正田陽一氏の感慨だ。  その半面、正田氏は「今でも、寿命を終え…

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18年の世界、米は中国への対抗姿勢強めよ

 米国では為政者の時宜を得た演説が、長きにわたり政策として実施されると「モンロー・ドクトリン」「トルーマン・ドクトリン」のように演説者の名前と共に呼ばれてきた。 「ペンス・ドクトリン」  ペンス米副大統領は10月、ワシン…

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トランプ支持者にようやく国防総省の門戸が開かれる Trump supporters finally see open door to Pentagon

 ワシントンでジェームズ・マティス国防長官の辞任を残念に思わないグループがある。トランプ大統領の支持者たちだ。彼らは国防総省のポストから排除されていたと感じている。  内部関係者によると、マティス氏の首席補佐官、ケヴィン…

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「老一人いつまで煤の始末かな」(高浜虚子)…

 「老一人いつまで煤の始末かな」(高浜虚子)。新年を迎えるための大掃除も終わり、あすは大みそかだが、気分はまだ落ち着かない。  振り返ってみれば、今年は知人の訃報を聞くことが多かった。年を取るということは、さまざまな面で…

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今年もあと3日。澄んだ冬空を背に黄金色に…

 今年もあと3日。澄んだ冬空を背に黄金色に輝いていたイチョウの木もすっかり葉を落とし、冬支度を完了させた。冬来たりなば春遠からじ。落ち葉もゆくゆくは腐葉土となって、新しい芽吹きのための養分となる。  毎年繰り返されている…

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大江・岩波裁判の誤算、訴えるべきは『鉄の暴風』

歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実上原 正稔 (36)  集団自決訴訟「大江・岩波」裁判は『鉄の暴風』と沖縄タイムスも被告として訴えるべきだったが、原告側の不手際で「大江・岩波」の勝利に終わった。  裁判の…

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パイロット飲酒、ルール厳格化で防止せよ

 旅客機のパイロットが飲酒の影響で乗務できず、遅延が発生するなどした問題で、国土交通省は日本航空に飲酒対策の再構築などを求める事業改善命令を出した。 日航副操縦士に禁錮10月  日航の副操縦士だった男性は10月、英国の空…

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NASA、月に帰還へ NASA puts return to moon in crosshairs with ambitious timetable

 米航空宇宙局(NASA)ではこのところ、月への帰還という新たなミッションの話が盛り上がりを見せている。  NASAは、月を周回する宇宙ステーション「ゲートウェー」を2024年までに設置し、2026年以降にステーションか…

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日韓友好の道 若者の未来を拓く交流を

檀国大学校理事長 張 忠植氏に聞く  11月15日、東京・国立市で開かれた第15回くにたちふれあいコンサート「日韓親善友好の音楽の調べ」に韓国・檀国大学校の音楽教授らと参加、自身も伸びやかな声で「この道」など披露した張忠…

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露、極超音速ミサイルを試射

米との兵器開発競争に拍車  ロシアのプーチン大統領は26日、核搭載極超音速ミサイルを間もなく配備すると発表した。既存のミサイル防衛網では迎撃できず、激化する米国とのハイテク兵器開発競争にさらに拍車が掛かる可能性がある。 …

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中国のウイグル人、民族浄化の危機に直面

 中国政府は10月、イスラム教徒の少数民族、ウイグル族の事実上の収容施設に法的根拠を与えた。過激主義の影響を受けた人々に職業訓練や思想教育を行う再教育施設としているが、収容所内での虐待・拷問などの証言が相次ぎ、国際社会か…

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“韓半島の春”の春らしくない理由

韓国紙セゲイルボ 北の変化なければ危機は高潮  11月の朝米高官級会談が失敗に終わった後、金正恩朝鮮労働党委員長のソウル訪問と第2回朝米首脳会談に集まった韓国の関心と期待は“希望拷問”(できないと分かっているのに希望を持…

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商業捕鯨再開、持続的な資源利用の範示せ

 政府は国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し、来年7月に約30年ぶりに商業捕鯨を再開すると発表した。当面は日本の領海と排他的経済水域(EEZ)に限られるが、将来の海域拡大も視野に入れている。 IWCでは見通し立たず  194…

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明治25(1892)年ごろのある日、小説家・…

 明治25(1892)年ごろのある日、小説家・劇作家の坪内逍遥(33歳前後)は、東京・文京区の小説家、森鴎外(30歳前後)邸を訪ねた。原稿の催促のためだった。その後に予定があったので、あくまでもついでの訪問だ。用件が終わ…

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シリアから米軍撤収、イランの勢力拡大に懸念

 トランプ米大統領は19日、シリアにおけるイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)への掃討作戦が完了したとして、駐留する米兵約2000人を撤収すると発表した。シリアからの米軍撤収は、トランプ大統領の長年の公約とはいえ、イ…

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厳戒の教会でクリスマス

地球だより  エジプトではキリスト教徒が人口の10分の1を占めるとされ、総人口が約1億人に達しようとしている現在、1000万人ものキリスト教徒がいることになる。  しかし、エジプトのキリスト教であるコプト教徒は、東方教会…

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混乱する米の韓半島政策、トランプ氏の関心低下も

韓国紙セゲイルボ  韓国の立場からすれば、ワシントンは1年前よりさらに混乱して見えた。北朝鮮と共にワシントンが“韓半島危機論”を煽(あお)り立てたからだ。「在韓米軍の家族撤収」から「鼻血戦略」(制限的先制打撃)の稼働まで…

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ユーチューブ政治

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  ドナルド・トランプ米大統領はマスコミを敵対勢力と見なしている。彼に不利な報道を「フェイクニュース」と決めつける。新しい政治コミュニケーションが試される米国において、それが効果を挙げ…

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外国人就労方針、悪質ブローカー排除の徹底を

 外国人労働者受け入れ拡大のため、出入国管理法が臨時国会で改正されたことを受け、政府は外国人就労の基本方針、分野別運用方針、総合的対応策を発表した。  新たな在留資格である特定技能1号・2号の受け入れは来年4月から始まる…

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「現代になって、人は表現する対象を失って…

 「現代になって、人は表現する対象を失ってしまった。自然への畏怖や神の姿、いや、美そのものが陳腐化してしまった」。これは美術史学者の河合正朝さんが、2年前に東京都写真美術館で開かれた「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展に寄…

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