すでにスタグフレーション
編集局 2014/7/22 経済|Viewpoint [会員向け]
国土強靭化へ舵を切れ
日本金融財政研究所所長 菊池 英博
4月から消費税が8%に引き上げられた。全国紙や証券関係者などには、実体経済への影響は想定内でマイナスの影響は少ないと伝える情報が多い。しかし、現実には円安と消費税増税で物価が上昇しても、新規の雇用を生み出す投資(有効需要)は増加して来ない。正規雇用が減る一方、非正規雇用だけが増加するので賃金は下がる。物価上昇が実質賃金を低下させるので実質消費も減少する。つまり、不況が継続するなかで、物価が上昇するという状況になってきている。これがスタグフレーションという現象である。
なぜこうした事態になってきたのであろうか。
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