中国は台湾に手を出すな!


8民族・団体の出身者が参加
「世界人権デー」で訴え行進

アジアの人権尊重を訴えるデモの参加者ら 11日午後、東京・渋谷区(竹澤安李紗撮影)

 国連が定めた12月10日の「世界人権デー」に合わせ、「アジアの人権を尊重してくださいピースマーチ」(主催=同実行委員会)が11日、東京都内で行われた。中国共産党や、アジア各国で独裁政権の弾圧を受けている諸民族の出身者が130人以上参加し、人権尊重を訴えた。

 行進には、チベットをはじめ、ウイグル、南モンゴル(内モンゴル自治区)、香港、台湾、ミャンマー、カンボジア、タイなどの民主化を求めるアジア諸国の出身者らが参加。渋谷区の表参道駅付近からJR渋谷駅前まで行進し、「中国は台湾に手を出すな!」「中国はウイグルの虐殺をやめろ!」などのシュプレヒコールを上げた。参加者は国旗、民族・団体旗のほか、ミャンマー民主化運動の象徴であるアウンサンスーチー氏の写真なども掲げた。

 これに先立ち、連帯のための集会が行われた。各団体の代表者のスピーチでは、中国の冬季五輪の開催を非難する声や、人権問題担当の首相補佐官に中谷元・元防衛相を起用したことに感謝する声などが上がった。このほか、同委員会は「人類普遍の権利である自由と民主を求める同志として、共に戦い、一刻も早く悲惨な歴史を終わらせることを誓う」という声明文を発表し、さらなる国際社会からの支援を求めた。

 同委員会によると、今年からミャンマー、カンボジア、タイの団体が新たに加わったという。