新型コロナウイルス禍と台湾


浅野 和生

平成国際大学教授 浅野 和生

 台湾の新型コロナウイルス対策は、迅速にスタートし、早くから徹底的に行われた。日本ではまだ新聞紙上に第一報すら出ていなかった1月2日、衛生福利部(厚生労働省に相当)が専門家会合を開いて、検疫や医療機関からの通報を強化した。そして蔡英文政権は、26日から、中国人の新たな入国許可申請を受理しないこととし、2月6日には香港、マカオを除く中国人を全面入国禁止とした。また、中国に出ていた台湾人には、帰国後14日間の外出禁止措置をとった。

迅速に対応した蔡政権


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ