[地球だより]
トラの字を冠するも…ー韓国から
地球だより こちらでは1月1日からちょうど一月遅れで「ソルラル(旧正月)」を迎え、名実ともに年が明けた。今年の干支(えと)は「寅(虎)」。この字を見ると思い出す大先輩の韓国人記者がいる。愛称は「タイガー李」。眉毛が吊(…
投票転じて福島産食品解禁ー台湾から
地球だより 昨年12月、原発建設再開など4テーマで公民投票が行われたが、日本の関心は「米国産ラクトパミン使用豚肉の禁輸に同意するか」という議案だった。 ラクトパミンは、牛や豚などの成長促進を目的に使われるもので、赤身…
再び春節イベントを禁止 ーフィリピンから
意外に思うかもしれないがアジアのラテン国家と呼ばれるフィリピンには、チャイニーズニューイヤー(春節)を祝う文化が根付いていて、普通の正月に匹敵するほどのお祝いをする地域もある。 マニラ市には東南アジア最古と言われ…
エルサレムに雪ーイスラエルから
地球だより イスラエルといえば、砂漠と灼熱(しゃくねつ)の太陽を思い浮かべる人がほとんどだろう。しかし、イスラエルにも冬はある。乾期である5月から10月にかけては、ほとんど雨が降らないが、11月から雨期に入り、所によっ…
日本食フード革命 ーオーストリアから
豆腐、納豆、シイタケ、酒、ワサビ、日本食の代表的な食品や食材がオーストリアで買えるようになる日がくるとは考えもしなかった。しかも日本からの輸入品ではなく、「オーストリア人のオーストリア人によるオーストリア人のため」に国…
甘いだけがデザートじゃない ータイから
タイのデザートは結構、バリエーションに富む。広大な大地と太陽の恵みをいっぱいに受け、豊かな作物に恵まれているからかもしれない。 まずデザートの素材が実に多様。卵に緑豆、米粉、蓮(はす)の実、キャッサバの根、それにタ…
カシューアップルの美味しさに触れるーブラジルから
地球だより 先日、郊外に農園を持つ日系人の知人から大量の「カシューアップル」を頂いた。カシューアップルは、カシューナッツに当たる種とリンゴのような色と形をした実の部分でできている。原産はブラジル、現在は中南米やインドな…
日韓版「けがの功名」 韓国から
地球だより 「近くて遠い」といわれる日本と韓国だが、日韓のカップルは割とよく見掛ける。これは最近あったカップル誕生の話。 都内の大学に通う男子学生がサークルのバスケで足を骨折し、ギプスをはめて通学していた。ある日、最…
中国の脅しに屈しないリトアニア人ーフランスから
地球だより パリ南西郊外イシ=レ=ムリノーに住んでいた頃に知り合った同じアパートの住人のリトアニア人夫婦は、すでに10年来の付き合いがある。彼らは2004年にリトアニアが欧州連合(EU)に加盟した後、パリに出稼ぎに来て…
ロシアとの関係で難しい舵取り ーフィンランドから
ウクライナ情勢をめぐってロシアと欧米との緊張関係が続く中、ロシアと隣接するフィンランドは特に自国の安全保障に対し一抹の不安を抱いている。 ニーニスト大統領は年頭のあいさつで、フィンランドが北大西洋条約機構(NATO)加…
不審なテキストメッセージにご用心ー米国から
地球だより ある日、「あなたはスティーブンさんですか。友人のエミリーから紹介されました」という人違いのテキストメッセージがスマホに届いた。無視しようかとも思ったが、間違いを知らせた方がよいだろうと思い、「私はスティーブ…
巣ごもり通販が全盛ー韓国から
地球だより コロナとの闘いも3年目に突入したが、日本と同様に韓国でも巣ごもり需要が増えている。その流れに乗って売上げを堅調に伸ばしているのが、テレビなどによる通販だ。各家庭のテレビでは地上波に加え、ケーブルテレビ局のチ…
ワクチン未接種者は外出禁止 ーフィリピンから
新型コロナウイルス感染が静まり、フィリピンでは昨年10月ごろに大幅な規制緩和が実施され解放感に包まれたが、年末からオミクロン株によるとみられる感染急増に見舞われ、政府は再び規制強化に舵(かじ)を切った。 特に感染が爆発…
ロシア系移民、新年は西暦ーイスラエルから
地球だより 西暦1月1日は、イスラエルでは平日だが、今年はユダヤ教の安息日「シャバット」と重なったので、静かな元旦を迎えることができた。ユダヤ暦にのっとっているイスラエルの新年は9月か10月になるが、ロシア系ユダヤ人の…
ネコとネズミが同居した1年
地球だより 今年も残りあとわずか。とはいえ、韓国の場合は旧暦の正月を盛大に祝うため、日本のように一斉に仕事納めをして年末年始をゆっくり家で過ごすことはほとんどない。こちらに住んでいると、いつの間にか新年を迎えていたとい…
駅閉鎖延期に見る政治風土 ータイから
タイのサクサヤーム運輸相はこのほど、タイ国鉄(SRT)のフワラムポーン駅閉鎖を延期するよう指示した。当初、政府はバンコク中央駅を新設したばかりのバンスー中央駅へ23日に移し、フワラムポーン駅を閉鎖する予定だった。しかし…
保存食にもなるクリスマスケーキ ーブラジルから
地球だより 南半球のブラジルは、真夏の太陽の下でクリスマスシーズン真っ只中(ただなか)だ。ショッピングセンターや商店街は、プレゼントを買い求める人々であふれており、マスク姿さえなければ新型コロナウイルスの流行を忘れてし…
徹底できないコロナ対策ーフランスから
地球だより クリスマス休暇をロンドンで過ごすため、一流ホテルの宿泊を2週間予約していた友人の建築家ポワリエ夫妻は旅行を断念した。英国で新型コロナウイルスの1日の新規感染者が9万人に迫る勢いを受け、フランス政府が仏英の往…
年末年始、日曜もただの平日 ーネパールから
西暦では2022年の新年を迎えようとしているが、ネパールでは、基本的に「ビクラム暦」を使用していることから、西暦での1月1日は、休日でも何でもない。基本的に西暦に57を足すとビクラム歴に換算でき、今年はビクラム歴207…
紅海のほとりで「美の競演」ーイスラエルから
地球だより イスラエルの最南端、紅海に面したリゾート都市エイラートで第70回ミス・ユニバース世界大会が開催された。なんでも、イスラエルが今年、ワクチン接種でいち早く実績を挙げた国だったので、初めて開催国に選ばれたという…
サラメシの光景が一変 ー韓国から
地球だより サラリーマンやOLにとって昼ご飯は待ちに待った楽しいひととき。ソウルの中心街では11時半にもなると会社員たちが三々五々、近くの飲食店に向かって歩き始める。大企業なら自前の食堂があり、従業員たちが順番待ちの列…
「暗い日々」の始まりーフィンランドから
地球だより フィンランドで一年のうち最も日照時間が短くなる時期が始まった。先日、朝8時に外へ出てみると、太陽ではなく月が明るく輝いており、まるで夜中のような感覚だった。 日照時間が最も短くなる今月21日の冬至には、首…
学生に流行っているドラマ ー台湾から
ある食事会で台湾大学の学生たちと同席したときのこと。最近流行(はや)っているものに話題が及ぶと「国際橋牌社というドラマが学生たちの間で大流行しているのを知っていますか」という。「国際橋牌社」とは台湾で制作された政治ドラ…