年末年始、日曜もただの平日 ーネパールから


 西暦では2022年の新年を迎えようとしているが、ネパールでは、基本的に「ビクラム暦」を使用していることから、西暦での1月1日は、休日でも何でもない。基本的に西暦に57を足すとビクラム歴に換算でき、今年はビクラム歴2078年。ビクラム歴では毎年、西暦の4月中旬に新年となる。


 
 このビクラム暦によるネパールの1週間は、土日休日ではなく、土曜日が休日で、日曜日は平日扱いである。ネパールに来た当初は、この過ごし方に馴染(なじ)めなかった。

 日本にいる家族との連絡は日曜日の方が取りやすい。が、日中に連絡を取ろうとしても、周りは仕事をしているから夕方まで待つ。そして夕食を食べた後に連絡を取ろうとするものの、時差を思い出し断念するということもしばしばであった。午後8時に電話をしたとすると、日本時間では午後11時15分であり、子供たちは既に夢の中の時間である。

 いずれにしても、ネパール人の同僚と多くの時間を過ごすにつれ慣れるようになったが、日本に戻ってきた時にも、この習慣で過ごしてしまい、日曜日も家で仕事をしている姿を見て、妻から「あなたの奥さんは仕事ですか?」と言われてしまい、習慣とは恐ろしいものだと苦笑してしまった経験がある。

 習慣は習慣として、その国その国に合った習慣を取り入れながら、円滑な人間関係を結びたい。