Date archive for 1月, 2019
性的少数者と少子化
恋愛苦手な若者が増える LGBT問題を取り上げる上で、重要だと思われるのは少子化との関連だ。前述の論考で、田中和生は「最近の大学生を相手にしていて話題にしにくいのは、恋愛の話である」「恋愛は苦手だと口にする学生が増えて…
人間の区分けと「差別」 性別表示を避ける大学
個人の性的問題の政治化 自己の性自認と生物学的な性別に違いのある性同一性障害者が戸籍上の性別を変更する場合、性別適合手術を要求している法律の規定について、最高裁はこのほど「合憲」との判断を示した。 妥当な判断だが、一…
人類の進歩妨げる知財窃盗
米中新冷戦 第3部 識者インタビュー (17) 米ヘリテージ財団特別客員研究員 スティーブン・ムーア氏 トランプ米大統領の中国貿易問題への対応をどう見る。 米国は長年、中国を途上国として扱い、米国の市場を開放して、経済…
中国軍が衛星破壊ミサイルを配備
中国軍が衛星攻撃兵器(ASAT)を複数の部隊に配備、訓練を行っていることが、国防総省・国家航空宇宙情報センター(NASIC)の報告書「宇宙での競争」から明らかになった。米国の人工衛星を破壊できる兵器であり、宇宙での米国…
シリア撤退と「新・米国の覇権」
2018年12月19日に突如としてトランプ米大統領がシリアからの米軍2000人を撤退させると発表した。そしてトランプ大統領はアフガンからも1万4000人の米兵のうち7000人を撤退させる方針だという。 これはトランプ…
勤労統計不正、全容解明へさらなる調査を
厚生労働省による毎月勤労統計の不正問題で、弁護士らでつくる特別監察委員会が根本匠厚労相に調査報告書を提出した。 厚労省職員22人を処分 勤労統計は、従業員500人以上の事業所を全て調査対象としている。だが、東京都分は…
南部国境のテロリスト ‘Terrorism’ at the southern border
ザビウラー・ヘマットは、2016年度に南西部国境で拘束された41万5816人の不法移民とは違い、国境警備隊員が昨年、拘束したアフガニスタンからの移民84人の範疇(はんちゅう)にも入らない。 ヘマットに米当局が特に関心…
安倍晋三首相とプーチン・ロシア大統領の…
安倍晋三首相とプーチン・ロシア大統領の25回目となる会談が開かれたが、北方領土問題での進展は見られなかった。むしろロシア側の主張は、ますます強硬になっている。ラブロフ外相など北方領土が第2次大戦で合法的にソ連領になった…
歌で日韓の懸け橋に
歌人生 歌手 半田 浩二氏に聞く 『済州エアポート』で歌手デビュー(1988年)を果たした半田浩二(はんだこうじ)氏は、韓国からも出演オファーがきた。当時は韓国で日本の曲を日本語で歌うことは許されていなかった。だが結局…
選挙中、ニセの検問に注意
地球だより フィリピンでは5月の中間選挙に向け、徐々に緊張を帯びてきた。日本でも選挙に演説合戦などは付き物だが、フィリピンでは銃弾や手榴弾(りゅうだん)が飛び交う選挙戦が繰り広げられるため、地域によっては治安が著しく悪…
ポル・ポト政権崩壊40年 カンボジア、民主主義の危機
カンボジアは昨年、国連カンボジア暫定機構(UNTAC)による総選挙が行われてから25周年を迎えた。その四半世紀を経て、カンボジアの民主主義は危機を迎えている。(池永達夫) フン・セン首相、開発独裁へ総仕上げ シハモニ…
ベネズエラの国会議長が暫定大統領に
マドゥロ政権は米と断交 反米左派のマドゥロ大統領による強権政治が続いている南米ベネズエラで23日、野党指導者のフアン・グアイド国会議長(35)が暫定大統領就任を宣言した。支援者が集まった首都カラカスの集会で行ったもので…
岐路に立つ韓国経済、既存政策に拘る文政権
韓国紙セゲイルボ 最近、米国と中国は貿易戦争を交渉で解決しようとする動きを見せている。だがこれは両国が自国の被害を防ぐための一時的な収拾にすぎず、先端技術と経済覇権をめぐる貿易戦争を終わらせるものではない。 構造的に…
驚くべき海軍増強ペース
米中新冷戦 第3部 識者インタビュー (16) 米戦略予算評価センター上級研究員 トシ・ヨシハラ氏(下) 中国は米国に代わる世界の超大国の座を目指しているのか。 少なくとも中国は米国をアジアから排除しようとしていること…
ベラルーシ吸収、ロシアの孤立が深まるだけだ
旧ソ連解体で離別したロシアとベラルーシが、実質的な連邦国家の創設に動きだすのではないかとの噂(うわさ)が昨年末以来、広まっている。 それもウクライナ南部クリミア半島併合と同じパターンで、人口数や国土面積などで断然優位…
小林秀雄(文芸評論家)、大岡昇平(作家)…
小林秀雄(文芸評論家)、大岡昇平(作家)、江藤淳(文芸評論家)の3者の間には、戦後文学史上の多くの問題点を含む不思議な因縁がある。大岡は江藤に、小林論の執筆を勧めた。資料の提供も惜しまなかった。『小林秀雄』と題された江…
イスラエル、シリアのイラン武器庫を空爆
軍事プレゼンス確立を懸念 シリアでのイランの軍事プレゼンス確立を懸念するイスラエルは、シリアのイラン関連施設を攻撃したと発表した。トランプ米政権がシリアに駐留する米軍部隊約2000人の撤収を開始したとされる中、イランに…
北の非核化問題で外交力失う韓国
韓国紙セゲイルボ 希望論に安住、共感得られず 第2回朝米首脳会談のための高位級会談が差し迫ってきた。会合自体に意味があり、原則と方向の確認に終わった第1回会談の時とは全く違う雰囲気だ。北朝鮮の非核化と制裁緩和の本論を扱…
車の運転は危険がいっぱい
地球だより アラブ音楽を学びに定期的にやって来る邦人ミュージシャンの一人が先日、「エジプトで運転しているなんて、尊敬しちゃいます」と褒めてくれた。 確かにエジプトの交通事情は日本からは考えられないほど危険に満ちている…
御代替わりの年に思う
哲学者 小林 道憲 国民の営み映し出す天皇 日本の共通意志を代表し統合 今年は、天皇の退位と即位のある記念すべき年である。やがて新元号も公布され、平成も終わりを告げる。 思えば、波乱の多い平成であった。特に、わが国は…
日立英原発事業凍結で原子力の人材・技術維持に強い危機感の保守系紙
◆輸出案件ゼロの公算 日立製作所が、英国で進めてきた原子力発電所の建設計画の凍結を決めた。安全対策などで事業費が想定を上回る3兆円規模になり、同社が事業継続の条件とする出資集めのめどが立たなくなったためで、同事業の売却…
貿易戦争は戦略的ツール
米中新冷戦 第3部 識者インタビュー (15) 米戦略予算評価センター上級研究員 トシ・ヨシハラ氏(上) 米国の対中政策は、トランプ政権下でどう変化したか。 対中政策の基本的な前提が劇的に変わった。ニクソン政権以来、対…
梅だよりは立春のころから聞かれるのだが…
梅だよりは立春のころから聞かれるのだが、今年は暖冬で、茨城・水戸市の偕楽園では今週に入り、白難波や八重寒紅など、早咲きの花が70本以上開花したという。静岡県の熱海梅園では1月5日から梅まつりが始まっている。 熱海は冬…