ワシントン発 ビル・ガーツの眼
中国、米民生技術を軍事転用
フォード米国務次官補(国際安全保障・不拡散担当)はニューメキシコ州ロスアラモス国立研究所で行った講演で、中国企業との事業協力によって米企業が提供した民生用技術が、中国軍や同国の核兵器開発計画の強化に利用される可能性があ…
新兵器開発も実戦経験なし、米国防長官が中国軍を牽制
マティス米国防長官は兵士、学者として長期にわたり米軍に深く関わり、イラク、アフガニスタンでも戦闘経験がある。先月、中国・北京を訪問し、中国軍幹部、習近平国家主席と会談、その間、記者らと公開、非公開の会合を何度か開いたが…
中国、先進技術の獲得狙い 米大手航空機メーカーの株式取得
中国の軍事行動やスパイ活動への関与が指摘される国営航空機・ミサイルメーカー「中国航空工業集団(AVIC)」が、先進技術の獲得のために、ボーイングなど米国の大手航空機メーカーの株式の取得を進めていることを米政府当局者が明…
マティス米国防長官搭乗機、通信機器持ち込み禁止
中国サイバー攻撃を警戒 記者(ビル・ガーツ)は6月下旬、マティス米国防長官の訪中に同行、搭乗機では、スマホ、ノートパソコンなど通信機能のある電子機器の機内持ち込みは禁じられ、中国国内に持ち込んだ機器の持ち帰りも禁止され…
米、迎撃ミサイルをアラスカに追加配備へ
北朝鮮を依然強く警戒 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談で両国の緊張は緩和に向かっているとみられているが、アラスカ州に配備された迎撃ミサイルは依然、高度な即応体制を取っている。 マティス国防長官…
先端技術を盗み出す中国
中国政府は、米国に対する経済的攻勢の一環として、さまざまな手法で米国の先進技術を盗み出している。ホワイトハウスは19日、報告書「中国の経済的攻撃が米国と世界の技術・知的財産にいかに脅威となっているか」を公表、中国への技…
露、海底通信ケーブルを監視
米財務省は11日、ロシア連邦保安局(FSB)と協力して大西洋の海底通信ケーブルへの監視活動を行っているとしてロシアの水中設備企業ダイブテクノサービスに経済制裁を科すことを発表した。監視活動は将来の有事の際に、ケーブルを…
核搭載可能の新型ICBM 中国、配備間近か
中国が5月27日に新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)DF41の試験発射を実施したことが明らかになった。昨年11月に続く試射は10回目となり、核搭載可能で大型のDF41の完成は間近とみられている。 米国防当局者によると…
中国通信大手への制裁緩和 政府、議会から懸念の声
トランプ米大統領が、中国政府系の通信機器大手、中興通訊(ZTE)への制裁緩和を商務省に指示したことが、安全保障への懸念から波紋を呼んでいる。トランプ氏は13日、ツイッターで制裁緩和の意向を表明。中国政府からは解除へ圧力…
宇宙戦に備え米下院小委 新組織の創設を要請
米下院軍事委員会戦略軍小委員会は先月下旬、国防総省に、宇宙戦のための新たな組織を発足させ、宇宙戦に備える作戦を作成することを求める文言を2019年度米国防権限法案に盛り込んだ。 空軍には、宇宙戦要員の数を増やし、質を…
中国、留学生使い米でスパイ活動
大学の先端技術盗み出す 米政府の国家防諜(ぼうちょう)セキュリティーセンターのビル・エバニナ長官は今月中旬、アスペン研究所での会合で、中国が教育機関や留学生を使って、米国の政府、民間部門から極秘情報を盗み出していると強…
拡大する中露ミサイルの脅威、極超音速兵器の開発進む
米国防総省と軍の高官が、中国、ロシアなどからの極超音速兵器などのミサイルの脅威が高まっていると警鐘を鳴らした。 ルード政策担当国防次官は、下院軍事委員会の戦略軍に関する小委員会の公聴会で、新型ミサイルによる脅威が高ま…
中国軍、米石油企業システムに侵入
USTRが大物ハッカー名指し 米通商代表部(USTR)は中国政府の不公正な貿易慣行に関する最新の報告で、人民解放軍(PLA)の将官が、米石油・ガス企業などに対するサイバースパイ活動を指揮していたことを初めて明らかにした…
台湾旅行法 米、台湾との関係強化へ
米国で、台湾との高官往来の法的裏付けとなる台湾旅行法が成立した。「一つの中国」を掲げる中国は強く反発、報復の可能性を示唆しているが、米国の中国問題専門家らは、民主主義体制の台湾を共産党一党支配体制に取り込もうとしている…
中国が空中発射弾道ミサイル開発
国防情報局長官が証言 中国は、車載式、サイロ固定式ミサイルに加えて、爆撃機に搭載する核弾道ミサイルの開発を進めている。国防情報局(DIA)のアシュリー長官が6日、上院軍事委員会で中国の空中発射ミサイルに関して異例の証言…
高まる宇宙戦争の脅威
中国が衛星攻撃ミサイル試射 中国は2月初め、新型の人工衛星攻撃ミサイル「DN3」の4回目の試験発射を行った。中国は防衛のための迎撃ミサイルと主張してきたが、米国は人工衛星に直接体当たりさせる直接上昇方式の衛星攻撃ミサイ…
FBIが「孔子学院」を調査、中国のスパイ活動など加担か
米連邦捜査局(FBI)は、米国内でスパイ活動、宣伝活動に関わっているとみて、全米の中国政府系教育機関「孔子学院」数十校の調査を進めている。FBIのレイ長官が12日、上院情報委員会の公聴会で明らかにした。 学院は主に米…
米資金がテロ組織に
イラン支援のヒズボラなど、前政権が懐柔策で支払い 米政府は、オバマ政権時にイランに支払われた17億㌦の一部が、イランが支援するテロ組織の手に渡っていたことを突き止めた。情報筋によると、イランはこの資金を、レバノンを拠点…
新「ミサイル防衛見直し」は不十分
極超音速ミサイルなど未対応 米軍の「ミサイル防衛見直し」(MDR)が間もなく完成するが、国防筋によると、MDR草案に国防総省高官らは、不満を抱いているという、 MDRは、現行システムの追加導入を求めている。迎撃システ…
新NPR、核戦力を強化へ
オバマ政権の核政策を非難 最新の米中長期核戦略「核態勢の見直し」(NPR)の草案がリークされ、トランプ大統領が、新たな兵器を開発し、古い兵器と運搬手段を近代化して、核戦力を強化しようとしていることが明らかになった。 …
北へミサイルなど供与計画、中国共産党内部文書から発覚
中国共産党は昨年9月、北朝鮮が核実験を凍結すれば、北朝鮮への支援、新型ミサイルを含む軍事援助を強化することを極秘に計画していたことが、党の内部資料から明らかになった。中国共産党は、厳格な情報管理を行っており、政策に関す…
中露との戦争で敗北も 米シンクタンク
米シンクタンク、ランド研究所は最新の研究報告で、米軍は組織化が不十分で、中国、ロシアなどの国家からの脅威、長期化するイスラム過激派との戦争に対応できないと指摘。軍事的脅威に対抗するために構造改革を行い、作戦を練り直すべ…
トランプ政権、戦場での権限を強化
トランプ政権は、戦場の軍指揮官らの権限を強化する新政策を、就任1年目の重要実績の一つと考えている。米政府高官は「大統領の最大の実績は、軍に戦わせるようにしたことだ」と指摘。「武力の行使には多くの制限があり、さまざまな面…