コラム rss

フィリピンで家政婦を狙う振り込め詐欺

地球だより  フィリピンにも日本の「振り込め詐欺」のような手口で、現金などをだまし取る犯罪が横行している。日本の場合、被害者は家に居ることが多い高齢者や母親だが、フィリピンの詐欺師が狙うのは裕福な家庭の家政婦だ。  女性…

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男女別学のメリット

 戦後、GHQの教育政策により、公立校のほとんどが男女共学に変わった。いま高校全体で女子校は6・88%、男子校はわずか2・8%。別学は1割以下だが、東大合格トップ10の8校を占めるほど高い学力を誇る。  先日、品川女子学…

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総理総裁の弱み 閣僚・党内人事は諸刃の剣

 安倍首相にとっては人事は諸刃の剣だ。この諸刃の剣を巧みに使えば、党内のゴタゴタもうまく抑えることができる。しかし人事で躓くと総裁の権威はたちまち急落する。  自民党の総裁が一見強力かつ安定しているように思われるのは、総…

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「万一起きてしまったときの被害、災害が…

 「万一起きてしまったときの被害、災害が極めて深刻であれば、当然十分な対策を講じることが求められる」(村上陽一郎著『安全学』青土社)。国の危機管理について述べた一文だが、企業の自己防衛、危機管理も変わらない。  村上氏は…

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「夕立にぬれたる幹を蟻のぼる」(小島梅雨)…

 全国各地に被害を及ぼした台風8号が去り、関東地方は一段と蒸し暑くなった。群馬県館林市では11日、今夏最高の38・0度を記録。このほかにも30度を超えるところが都心をはじめ続出した。  台風一過では、よくカラリとした晴天…

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「親の仇(かたき)と魚は見たらとれ」とは…

 「親の仇(かたき)と魚は見たらとれ」とは、日本の漁師たちが昔から伝えてきた教訓であり、職業的本能と言っていい。どれだけでも魚がとれた資源の豊かな時代はそれでもよかった。しかし、水産資源の管理に黄信号がともった今、それは…

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ロシアのカリーニングラードの風景

地球だより  カリーニングラードはバルト海に面したロシア最西端の地。ロシア本国から切り離された飛び地である。第二次世界大戦の「戦利品」としてソ連領となった。  カリーニングラードと同様に、ソ連に併合されたバルト三国には、…

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「ホラホラ、これが僕の骨だ」。中原中也の…

「ホラホラ、これが僕の骨だ」。中原中也の「骨」という詩の冒頭部分だ。自分が自分の骨を見ている。詩である以上、何を言ってもいい。が、後半部分では「見ているのは僕? 可笑しなことだ」「霊魂はあとに残って、/また骨の処にやって…

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白頭・漢拏・富士山人脈

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「北朝鮮でいい暮らしをしようとすれば、いい人脈をつかまなければならない」という言葉がある。白頭山(ペクトゥサン)人脈、漢拏山《ハルラサン》人脈、富士山人脈をつかんでこそ権力を握り、…

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富士山で1日、山開きを迎えたニュースが…

 富士山で1日、山開きを迎えたニュースが小紙2日付で紹介された。早朝、山頂はガスで真っ白だったが、太陽が顔を出すと周囲は「金色一色の幻想的な雰囲気」になったと伝えられた。  この日、山開きが行われたのは山梨県側で、富士ス…

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遠い北朝鮮の春

地球だより  日本人をはじめ外国からの観光客にも人気のソウル仁寺洞。先日、ここで北朝鮮から脱北した人たちの物語を紹介する展示会が行われた。陳列物の中心は2001年、家族と共に北京の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に…

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ヘイトスピーチ考える講演会

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  「テキサス親父」として知られる米国人の作家・評論家トニー・マラーノさんが2日、那覇市の沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」で講演会を開き、約270人が参加した。主催したのは、「平…

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カネボウ化粧品の美白化粧品を使用し肌に…

 カネボウ化粧品の美白化粧品を使用し肌に白斑が出た問題が発覚して1年。このほど美白成分の「ロドデノール」という物質に、肌の色素細胞に対する毒性があるという研究結果を同社の研究所などのチームがまとめ、専門誌に発表した。  …

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命かけない平和教育

 自衛隊発足から60年を迎えた7月1日、安倍晋三政権は臨時閣議を開き、従来の憲法解釈を変更して限定的に集団的自衛権の行使を容認することを決定した。  安倍首相は閣議後の記者会見で、「国民の命、平和な暮らしを守るため、切れ…

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維新・結いの新党 党名決まらず遅れる恐れも

 目下進行中の結の党と日本維新の会の合同話が難航している。野党は政策についてはうるさい。ひとたび議論が始まると尽きるところを知らないほどだ。  本来は両党とも9月上旬の新党結成を目指していたが、このため大幅に遅れるおそれ…

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首都高速湾岸線で2年前の7月に、追突玉突き…

 首都高速湾岸線で2年前の7月に、追突玉突き事故で東京税関の職員4人が死亡し2人が重傷を負った事故を覚えている人もおられよう。事故を起こした元運転手(72)が居眠り運転をしたとして自動車運転過失致死傷罪に問われた裁判の判…

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バチカンと「悪魔」の関係について

 バチカン法王庁聖職者省は3日、「国際エクソシスト協会」(AIE)をカトリック団体として公認すると発表した。AIEには30カ国から約250人のエクソシストが所属している。バチカン放送によると、AIEの立場はバチカンの公式…

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軍政の刀狩り

地球だより  タイ軍は先月末、南部ナコンシータマラート市の基地で記者会見し、ここ1カ月間で南部14県で押収した武器を公開した。  押収したのは拳銃、ライフルなど銃570丁、手投げ弾13個や銃弾などだ。  クーデターでタク…

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日本に現存する最古の歌集と言えば、天皇から…

 日本に現存する最古の歌集と言えば、天皇から庶民までの和歌を集めた万葉集である。今に続く日本人の精神文化のルーツと言ってもいい。例えば日本人の愛する桜も、和歌の題材として数多く登場する。  当時、歌集を編纂(へんさん)す…

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大正2年8月、志賀直哉は里見弴(とん)と…

 大正2年8月、志賀直哉は里見弴(とん)と連れ立って芝浦へ涼みに行った帰り、線路の脇を歩いていて山手線の電車にはねられ重傷を負う。その後養生のために、兵庫県の城崎温泉を訪れた体験を基に生まれたのが名短篇「城(き)の崎(さ…

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W杯後の心配

地球だより  ワールドカップ(W杯)、ブラジル大会は決勝トーナメントに入り、緊張感のある好ゲームが続いている。ファン・フェスタ会場や、バー、レストランなど、各地で見るブラジルのサッカーファンの姿は、予選では余裕すらうかが…

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北問題で初めて主役を演じる日本

 中国の習近平国家主席は3日、2日間の日程で韓国を公式訪問した。ソウルの青瓦台(大統領府)で開かれた習近平国家主席と韓国の朴槿恵大統領の首脳会談では、両国関係の発展問題と共に北朝鮮の核問題について話し合われた。 北の核問…

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「全部見たからもう要らない」と、陶芸家…

 「全部見たからもう要らない」と、陶芸家辻清明(2008年没)が語った、という。北大路魯山人の作品は見て十分に吸収したので、手元に置いておく必要はない、という意味だ。山田和(かず)著『知られざる魯山人』(文春文庫)の中に…

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