コラム
渋滞対策に武装警官投入
地球だより もはや末期状態となっているマニラ首都圏の渋滞問題。経済発展に伴い、増える一方の自動車に、道路や鉄道などの渋滞対策がまったく追い付いていないのが原因だ。そんな状況の中、アキノ大統領が、首都圏の大動脈であるエド…
「水音も風の音にも九月かな」(副島いみ子)…
「水音も風の音にも九月かな」(副島いみ子)。季節によって川や雨、風の音の強さが違うというのは、言われてみるまで案外気付かない。 原因はさまざまあるだろうが、その一つとして季節の間に温度差があることが考えられる。川の場…
移民対策が示すEUの「本当の実力」
北アフリカ・中東諸国などから移民・難民が海路と陸路を通じて欧州に殺到中だ。それに対し、難民を受け入れる側の欧州では移民対策で足並みがそろわず、苦慮している。 ダブリン条約では、「難民が初めて土を踏んだ欧州の条約加盟国…
70年前の夏、ポツダム宣言受諾の玉音放送が…
70年前の夏、ポツダム宣言受諾の玉音放送が流れた後も、軍の中、特に外地に遠征している部隊では、なお戦争継続の意見が強かった。そのため昭和天皇は、朝香宮鳩彦王をはじめ3皇族を勅使として遠征軍に派遣された。 派遣軍の中で…
文房具購入は免税日に
地球だより 米国では8月になると、小売業最大手の「ウォルマート」や事務用品販売大手「ステープルズ」などで学校必需品が書かれたリストを手に、商品を探す親子の姿をよく見かける。9月の新年度までに、指定された1年分の文房具や…
デザインに盗用疑惑が持ち上がっていた…
デザインに盗用疑惑が持ち上がっていた2020年東京五輪の公式エンブレムは使用中止が決まった。だが、「模倣と独創」の問題は普通考えられている以上に微妙だ。他の作品の影響抜きにあらゆる表現は成立しないからだ。 1978年…
反安保法案デモの「参加者数」の行方
韓国大手日刊紙「朝鮮日報」日本語電子版(9月1日)で、「安保法制反対12万人デモ、ひるまない安倍首相」というタイトルのコラムを読んで、どのようにして数字が事実として定着していくかを目のあたりに目撃した思いとなった。 …
民間外交の力
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 この間、“人生の第2幕”をウズベキスタンで始めたいといって、首都タシケントに向かって旅立った先輩がいる。定年とともに人生の第1幕を終えた先輩は、韓国国際協力団(KOICA)海外奉仕…
シリアの中部にあるパルミラは古代の隊商都市…
シリアの中部にあるパルミラは古代の隊商都市として知られてきた。栄えたのは紀元前1世紀から3世紀にかけてで、ローマ帝国と東方のペルシャやインドや中国を結ぶ通商路の拠点だった。 緩衝地帯の位置にあったが、273年にローマ…
教育基本法改正の国民運動の火付け役だった…
教育基本法改正の国民運動の火付け役だった一般社団法人・全国教育問題協議会主催で「美しい日本人の心を取り戻す憲法の改正をめざして」をテーマにしたシンポジウムが都内で行われた。 その中では、9条の改正や緊急事態条項を憲法…
格好いい自衛隊は困る?
陸上自衛隊富士学校が毎年主催する国内最大の実弾射撃演習「富士総合火力演習」(総火演)が8月23日、静岡県御殿場市の東富士演習場で一般公開された。 今年で57回目となる総火演には、はがきとインターネットでの応募総数が14…
自殺大国・韓国が提示した課題
自殺者を出した家族を知っているが、残された家族も悩み続けるものだ。「もし、あの時、こうだったら……」といった思考から抜け出すことができず、その後の人生で同じ呟きを繰り返す。 予想されたことだが、経済協力開発機構(OE…
「残滓」清算の標準時導入
地球だより 北朝鮮が15日から「平壌標準時」を導入し、これまでより30分遅い時刻を適用し始めた。70年前、日本統治から解放されたこの日に、その「残滓(ざんし)」を取り払うためだという。これまで韓国も北朝鮮も東経135度…
露に復活の機会与えた米国
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー リセット外交が契機に 危機感を抱く同盟国 【ワシントン】2014年9月5日、ロシアの工作員がエストニアに侵入し、治安当局者を拘束した。ロシアは先週、非公開の裁判でこの当局者を…
<どっどど どどうど どどうど どどう…
<どっどど どどうど どどうど どどう/青いくるみも吹きとばせ/すっぱいかりんも吹きとばせ/どっどど どどうど どどうど どどう> 宮沢賢治の『風の又三郎』は新学期の9月1日に村の小さな小学校に転校してきた三郎が、また…
潘基文氏「中立性原則」違反の常習者
国連の潘基文事務総長は、9月3日北京で開催される「抗日戦争勝利70周年式典」に参加する。「事務局長は参加するだろう」と考えていた当方は、「やっぱり」といった思いが湧いてきた。 「抗日戦争勝利70周年式典」は中国共産党…
「家族の病」を越えて
お盆の休み、二つの家族本を読んだ。下重暁子氏の『家族という病』、もう一つは発達障害の専門医・星野仁彦氏の『家族と言う病巣』だ。 前者は下重氏の家族史であり、家族が互いに何をしているか知らない、希薄な家族関係だったと吐…
観光客乗せた象暴走
地球だより タイ北部のチェンマイで下旬、象に乗ったトレッキングツアーの最中、中国人観光客3人を乗せたオスの象が暴れだし、タイ人男性の象使いを牙で突き殺した上にジャングルの中に走り去った。 放っておけばさらに犠牲者が増…
もう30年も前のことだが、ある事件に関連し…
もう30年も前のことだが、ある事件に関連し横浜・関内の盛り場を取材したことがある。その時、赤提灯の露地で小学生ぐらいの子供たちとよく出くわしたのには驚いた。 夜、子供たちが平気で親と一緒に飲み屋へ入っていく。親たちが…
「新涼の山々にふれ雲走る」(今井つる女)…
「新涼の山々にふれ雲走る」(今井つる女)。ついこの間まで蒸し暑い日々が続いたと思ったら、最近は朝夕が肌寒い。このまま涼しい秋に入るのかどうかは分からないが、半袖シャツなどの薄着では震えがくるほどの気温だ。 台風などの…
忘れるな!中国共産党政権の「犯罪」
韓国の朴槿恵大統領が中国・北京で3日開催される抗日戦争勝利70周年式典に参加し、軍事パレードにも付き合うという。韓国のメディアは、「中国側は式典に参加する首脳国を発表する際、朴大統領をロシアのプーチン大統領よりも先に紹…
中央アジアのウズベキスタンは、かつて…
中央アジアのウズベキスタンは、かつてシルクロードの中継地として、養蚕業が盛んだった。今も農家の副業として続けられているが、蚕の卵である蚕種を中国から輸入しているため、十分な収益に繋がらないという問題がある。 そんな養…
開明的イスラム指導者に期待
地球だより エジプトの首都カイロに赴任して以来十数年を経たが、国民の9割を占めるイスラム教徒との付き合いを通じ、過激派ではない一般のイスラム教徒でも大きく三つの問題を持っていることに気付く。 その第1は、信教の自由が…