70年前の夏、ポツダム宣言受諾の玉音放送が…
70年前の夏、ポツダム宣言受諾の玉音放送が流れた後も、軍の中、特に外地に遠征している部隊では、なお戦争継続の意見が強かった。そのため昭和天皇は、朝香宮鳩彦王をはじめ3皇族を勅使として遠征軍に派遣された。
派遣軍の中でも最も強硬だったのが、100万の兵を抱える支那派遣軍だった。殆ど無傷の兵は戦意旺盛だった。最終的には、岡村寧次総司令官が「承詔必謹」を厳命し矛を収めるが、実際の戦闘で中国に負けたという実感はなかった。
日本とまともに戦って敗戦へと追い込んだのは米・英である。そういう点で、習近平中国国家主席が「坑日戦争・反ファシズム戦争勝利70年」を記念する軍事パレードを、得意げに眺めるのは奇異のjk感を否めない。
そもそも抗日戦争を主導したのは、中国共産党ではなく国民党だった。共産党が主導したと強弁することに、台湾の馬英九総統が「遺憾の意」を表明している。共産党は日本軍との正面作戦を避けて兵力を温存し、むしろ自分たちの支配地域拡大に力を注いだ。
これを歴史の歪曲と言わずして何と言おうか。国内の人権派や民主活動家、チベット人、ウイグル人への弾圧を強める政権が、「反ファシズム」を語ることも悪い冗談にしか聞こえない。
習主席の得意そうな顔を見れば見るほど、この式典が言葉と実態の乖離・矛盾を際立たせたイベントとして、歴史に記録される日も遠くないような気がする。