コラム
度重なる国連安保理決議にもかかわらず、…
度重なる国連安保理決議にもかかわらず、またも北朝鮮が弾道ミサイル4発を発射して挑発行為を繰り返した。このうち3発は秋田県の西300㌔ほどの日本の経済的主権が及ぶ排他的経済水域に落下した。 これだからこそ、日本は政府が…
屋台がミシュラン入り
地球だより 昨年、ミシュランガイドのシンガポール版が初めて発行された。 シンガポール版で異色なのは、2軒のフードコート屋台が一つ星を獲得したことだ。 さっそく掲載された屋台は開店時間の午前10時前から長蛇の列だ。 …
患者中心の医療
会社近くに最近開業した歯科クリニックに通院し、詰め物が外れた奥歯の治療を続けている。歯医者に診てもらうのは、30年ぶり。歯の手入れの重要性が叫ばれる昨今だから、「定期的に歯の手入れをしなさい」と説教されるのかと身構えて…
トランプ米大統領が就任早々、オバマ前政権が…
トランプ米大統領が就任早々、オバマ前政権が策定した地球温暖化対策の計画の撤廃を宣言した。米国のような大量消費社会では従来、自然環境をめぐっては開拓が優先されてきた。環境保護や省エネの観念は根付きにくいのであろうか。 …
「いちまいの切符からとは春めく語」(後藤…
「いちまいの切符からとは春めく語」(後藤比奈夫)。実際にはまだ寒い日が続くが、梅の花や菜の花を見掛けると春めいてきたと感じる。春は卒業式や入学式・入社式などのシーズンで、出会いと別れの季節でもある。 この時期に感傷的…
梅の花の盛りを過ぎないうちにと、東京・文京区…
梅の花の盛りを過ぎないうちにと、東京・文京区の湯島天満宮(湯島天神)を訪ねた。地下鉄の湯島駅から2~3分、落ち着いた佇まいの通りを行けば、男坂、女坂の下に出る。表通りとは違って、既に新派の名作「婦系図」の世界である。 …
「大統領の日」は何の日?
地球だより 米国で毎年2月の第3月曜日は「ワシントンの誕生日」の祝日。初代大統領ジョージ・ワシントンの功績を称(たた)える日だ。今年はキンダーガーテン(日本の幼稚園の年長に相当)に通う娘を連れ、ワシントンが長年過ごした…
作家の日野啓三氏(2002年没)が「これから…
作家の日野啓三氏(2002年没)が「これからは、世の中の多くのものが断片化するだろう」と語ったことがあった。当時は何のことか分からなかったが、今でははっきりと理解できる。 文脈を離れ、断片的な情報が一人歩きすることが…
卒業式アローン
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 昔の大学の卒業式は、卒業生の家族と近い親戚が皆集まる大きな行事だった。花束と写真のアルバムを贈った後、一緒に写真を撮って祝う場所だった。皆に学士帽とガウンを着せて恩徳を称えることも…
世界的チェロ奏者ヨーヨー・マさんが“シルク…
世界的チェロ奏者ヨーヨー・マさんが“シルクロード・アンサンブル”を結成したのは、2000年に米マサチューセッツ州の町で異なる歴史と文化を持つ国々の音楽家を集め、ワークショップを開いたことが契機だ。 「音楽は普遍的な言…
安定性を欠くトランプ外交
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 2つの路線と政策 リスク考慮、「敵」も慎重に トランプ大統領の外交政策の中心には、大変な矛盾がある。一方には、経験豊かで、判断力があり、伝統を守る人々がいる。米国で1945年…
地球温暖化の影響で北極圏の海氷が減少して…
地球温暖化の影響で北極圏の海氷が減少しており、海洋酸性化や北半球の気候変動などの影響が出ている。その変化を逆手に取って、北極圏利用の主導権を狙う国もある。ロシアだ。 一つは軍事拠点の拡大で、米議会調査局の報告によると…
知日派言論人の本音
地球だより 日本を褒め、日本に理解を示す言論空間がまだまだ狭い韓国で、自国の偏った反日観に疑問を投げ掛け続ける気鋭のジャーナリストがいる。発行部数最多の日刊紙、朝鮮日報で論説委員を務める鮮于鉦(ソヌジョン)氏だ。 最…
「東京駅を背景にゴールを突き抜ける選手の…
「東京駅を背景にゴールを突き抜ける選手の姿が世界に向けて発信されると、東京としても大きなPRになる」(小池百合子都知事)。昨日の小紙などほとんどの新聞1面には、3万6000人が都心を駆け抜けた東京マラソンのゴール写真が…
大改革の陸上総隊創設
陸上自衛隊は平成29年度予算案で、昨年度当初予算比1・2%増の1兆7706億円を計上している。この中には、平成30年に創設される「陸上総隊」に関する予算要求も含まれている。 陸上総隊は、現在の陸上自衛隊の5個方面隊(…
人気の日本産サツマイモ
地球だより ベトナムでは焼きバナナだけでなく、焼き芋が人気だ。大体、中型で1本20円程度といったところか。南部はそうでもないが、ハノイなど北部だと冬は結構、冷えることもあるので、ホクホクの焼き芋で身も心も温かくなるのは…
神話や昔話を子供に教える
先日、ある道徳教育のシンポジウムに参加した。道徳の教科化が小学校で平成30年度、中学校ではその翌年から正式にスタートする。会合では現場の教師の方々が試行錯誤を続けている様子がうかがえた。 その中で「神話や昔話を教えた…
ペルシャ湾岸6カ国の中で最も親日的な…
ペルシャ湾岸6カ国の中で最も親日的なクウェート。その「建国56周年及び解放26周年記念祝賀レセプション」が、都内で盛大に開かれた。 湾岸戦争の際、日本からはクウェート解放のため130億㌦の支援。一方、クウェートからは…
「草萌(くさもえ)に柵塗るペンキこぼれをり」…
「草萌(くさもえ)に柵塗るペンキこぼれをり」(高浜年尾)。季語の「草萌」は「下萌(したもえ)」と同じ意味で「草青む」ともいう。 稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には「冬枯の中に春が立ち、いつの間にか草の芽が萌えつつあ…
難民はババ抜きのババ
トランプ米大統領の難民受入れ停止令などの問題は未決着だが、難民は世界でますますババ抜きのババになりつつある。 トランプ氏は、昨年末オバマ前政権とオーストラリアが結んだ難民・移民交換合意を「最悪の取引」と非難し、ターン…
昨日は初めての「プレミアムフライデー」…
昨日は初めての「プレミアムフライデー」。毎月最終の金曜日に終業時間を早め、買い物や飲食、宿泊などを楽しんでもらおうというものだが、皆さんはどう過ごされただろうか。 中には「何ですかそれ」「初めて聞きました」という人も…
秘密の言葉「ザナチカ」
地球だより 筆者の経験上、欧米ではあまりへそくりという行為を見たことがない。5年以上の欧米生活を経た後、旧ソ連圏で生活を始めて十数年になる。ロシアでは共産主義歴史の経験から、いざという時のための貯蓄という概念が存在する…
文芸評論家の小林秀雄(1902~83)は60~70年代…
文芸評論家の小林秀雄(1902~83)は60~70年代、数百人の学生との対話を何度か行った。『学生との対話』(新潮文庫)に全容が収録されている。小林の講演後が質問タイムだ。「自分には理想がある」と学生が発言する。理想の…