人気の日本産サツマイモ
地球だより
ベトナムでは焼きバナナだけでなく、焼き芋が人気だ。大体、中型で1本20円程度といったところか。南部はそうでもないが、ハノイなど北部だと冬は結構、冷えることもあるので、ホクホクの焼き芋で身も心も温かくなるのは理解できる。
ところでベトナムでは、日本産のサツマイモが人気商品として急浮上中だ。
正規輸入ルートだけでなく日本へ渡った人が荷物の中に日本産農産物を入れてベトナムに持ち帰るケースが増えている。こうした中、とりわけ注目されているのが日本産サツマイモなのだ。
地場産サツマイモが1キロ130円程度で売られているのに対し、日本産は約2700円と20倍以上もする。
それにもかかわらず購入意欲が高いのは、甘くねっとりした食感でいくら食べても飽きがこない日本産サツマイモの質の高さだ。高価なため、時々でしかその味を楽しむことができないが、そうした希少感がより魅力的な商品に押し上げている側面がある。無論、日本産というだけで安心安全というブランド力もこれに寄与している。
なおベトナムで人気なのはサツマイモだけにとどまらず、日本の干し柿なども大人気を博している。
(T)