金融政策の先行きを読め


鈴木 淑夫

鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫

 世界経済が順調に拡大している。米国では、既に5回政策金利を引き上げたが、今年の3月に6回目の引き上げを実施し、さらに本年中にあと2~3回引き上げるのではないかと見られている。このため短期金利の先高期待が強まり、2月に入って雇用統計の予想を上回る好転をきっかけに長期金利が上昇し、昨秋から年明けにかけて高騰してきた株価が急反落した。つれて日本を含む世界の株価も大幅に下落したが、日米の株価は基本的には企業業績の好転に支えられているので、早過ぎた上昇の反動が一巡すれば混乱は次第に収まり、実体経済への影響は少ないと見られる。


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