高すぎる日銀のインフレ目標
鈴木 淑夫 2015/9/14 経済|Viewpoint [会員向け]
追加緩和はすべきでない
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫
7月の全国消費者物価(以下CPI)は、前年比プラス0・2%、価格変動の大きい生鮮食品を除いたコアCPIは、同0・0%とほとんど上昇が止まっている。これには、世界的な原油市況の下落が響いているので、生鮮食品だけではなく、エネルギーも除いたコアコアCPIを見ると、7月は前年比プラス0・7%である。CPIの上昇率よりは高いが、安倍政権の強い要請の下で日本銀行が目指している2%のインフレ目標から見ると、低い。
...【全文を読む】