編集局
「中立性の原則」を破った潘基文氏
米連邦最高裁判所が26日、同性婚を合憲と認めた、というニュースが流れると、バチカン放送は「悲劇的な過ち」と批判した米国カトリック教会司教会議のコメントを掲載する一方、「米国の勝利だ」と述べたというオバマ米大統領のメッセ…
児童ポルノ、子供を守る決意新たにしたい
児童ポルノの「単純所持」に対して来月15日から、罰則が適用される。所持を容認するわが国には、児童買春・児童ポルノ禁止法の成立当時から国際的な批判が出ていたが、これで児童ポルノ撲滅への努力は一歩前進することになる。これを…
存在感揺らぐ国際都市 国際機関の転居話相次ぐウィーン
音楽の都ウィーンはベートーベン、シューベルト、モーツァルトなど大作曲家の足跡が残る街だが、同時に、国連を含むさまざまな国際機関の本部がある国際都市だ。そのウィーンの国際都市としての評判が揺れだす気配が見え始めたのだ。(…
広がるソフトパワーで存在感増す台湾(下)
伝統に裏打ちされた技術が源流に ひと口にソフトパワーといっても一朝一夕になるものではない。独自のソフトパワー形成の背景には、当然、長い歴史の上に積み重ねられた伝統文化や国民的気質の存在が不可欠だ。東アジアの一角に位置す…
拳銃社会
地球だより せんだってタイのカムロンウィット前首都圏警察長官が成田空港で拳銃所持により逮捕された。これに関しプラチン運輸相は、前長官の出国時にスワンナプーム空港の検査では手荷物から拳銃は見つかっていなかったと説明した。…
秋篠宮殿下御夫妻、御結婚25年
異例の対談形式で感想御公表 秋篠宮殿下御夫妻は29日、御結婚から25年を迎えられた。宮内庁を通じて文書で感想を公表された。御夫妻が対談形式で25年を振り返られる異例の形で、「ほとんど言葉に出さないので不満かもしれません…
自民党勉強会、「異論封じ」になってはならぬ
自民党若手議員の勉強会でのマスコミ批判が問題視されている。国会が平和安全法制関連法案を審議する重大な時期に、深慮を欠いた言動と言わざるを得ない。政権与党としての緊張感が希薄なのではないか。ただ、この問題に対する野党およ…
比ミンダナオ和平、武装解除開始も前途多難
バンサモロ法案の審議難航 このほどミンダナオ島を拠点に、長年にわたって反政府活動を続けてきた国内最大のイスラム武装勢力、モロ・イスラム解放戦線(MILF)が、フィリピン政府との包括和平合意に基づき武装解除を行った。しか…
大事にしたい「双子の国」
日韓国交正常化50年 識者に聞く(7) ソウル市立大学教授 鄭在貞氏(下) ――先日、朴政権になって初めて外相が訪日し、50周年記念行事には両国首脳がそれぞれの国で出席した。ただ、関係改善に対しては慎重な見方も多い。 …
同性婚全米で合法化 さらなる社会の混乱必至
強まる反対派への「逆差別」 一夫多妻に道を開く恐れ 米連邦最高裁判所が26日に同性婚を禁止した州の規定に違憲判決を下したことで、全米50州で同性婚が認められることになった。だが、結婚の定義を司法が一方的に変えたことに強…
米中対話、中国の頑なな姿勢が懸念増す
米国と中国が重要懸案について話し合う「米中戦略・経済対話」がワシントンで行われ、双方の閣僚級が安全保障から経済まで幅広い課題をめぐって議論した。 米中両国は「成果」とともに直接対話の必要性を強調し、9月に予定される中…
皇后陛下の傘寿お祝いする演奏会
皇太子殿下御夫妻ら御出席 皇后陛下の傘寿(80歳)を祝う宮内庁楽部職員による洋楽演奏会が26日午後、皇居・桃華楽堂で開かれた。天皇、皇后両陛下をはじめ、皇太子殿下御夫妻、秋篠宮妃紀子殿下と次女佳子殿下ら皇族方が出席され…
「日本捨て中国接近」は誤解
日韓国交正常化50年 識者に聞く(6) ソウル市立大学教授 鄭在貞氏(上) ――ここ数年の日韓関係悪化の原因はどこにあると思うか。 歴史認識問題、独島(竹島の韓国名)をめぐる葛藤や対立などが爆発してしまった。本来これ…
原発含めた電力安定供給を
大手電力会社の送配電部門を別会社化する「発送電分離」を2020年4月に行うことを明記した改正電気事業法と、都市ガスの小売りを17年をめどに全面自由化する改正ガス事業法が国会で成立した。1951年に始まった大手電力が発電…
心打つマック店員の行為
地球だより 最近のブラジルは、ブラジルの国技とも言えるサツカー界のトップを巻き込んだ汚職事件に加えて、ブラジルを代表する国営石油企業に絡んだ汚職事件での政財界トップの逮捕などが続いている。そうした中、今月初めにブラジル…
未来へ進むための韓日関係 相手を和解の対象と見なせ
韓国紙セゲイルボ 韓国と日本が外交関係を結んで22日で50年が経過した。釜山と対馬は50㌔㍍ほど離れている。両国が国交関係を結んでから、毎年1㌔ずつ近づくだけでも、今ごろは両国民が互いに手をとって肩を抱き合い、国交正常…
「従北」隠し反日主張
日韓国交正常化50年 識者に聞く(5) 元駐広島韓国総領事 許徳行氏(下) ――日韓の外交官同士ではお互いに懸案などをめぐり話が通じたか。 実は通じることが多かった。韓国の外交官が海外へ行くと最も親しくなるのが日本の…
五輪担当相、大会成功へ万全の態勢を
2020年の東京五輪・パラリンピックの開催準備を統括する専任の五輪担当相に、自民党の遠藤利明元文部科学副大臣が就任した。 五輪・パラリンピック特別措置法に基づくもので、閣僚枠は18人から1人増える。五輪担当相は大会運…
韓国が真の先進国となるには何が必要か
韓国紙セゲイルボ 韓国は経済・社会・教育・技術指標でみれば明らかに先進国だが、セウォル号惨事とMERS(中東呼吸器症候群)危機直後に見せた政府の対応能力は到底先進国とは言い難い。 最近、米ワシントンで開かれた学術会議…
転換点迎える米の対中政策
「建設的関与」失敗浮き彫りに 米国の対中国政策が「転換点」(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)を迎えている。中国への接近を図ったニクソン政権以降、米政府は40年以上にわたり、「建設的関与」を対中政策の基本としてきた。…
科学と文化の衝突
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 マーズ(MERS、中東呼吸器症候群)騒動を見ながら、科学と文化は時折、衝突するということをいまさらのように感じた。文化的な慣習や習慣は科学的な合理性と整合しないことが多い。マーズの…
ポピュリズム強まる政治
日韓国交正常化50年 識者に聞く(4) 元駐広島韓国総領事 許徳行氏(中) ――反日政策を意識的に導入した盧武鉉政権から今日まで韓国の歴代大統領はポピュリズム(大衆迎合主義)的だという指摘があるが。 大統領個人の資質…
通常国会延長、国民と国のため必要な立法を
通常国会の会期が延長され、9月27日までの長丁場の論戦が行われようとしている。安倍政権が大幅に延長したのは懸案の安全保障関連法案の成立を目指す一念からだが、これまで不毛の対立が続くことが多かった安保問題に実りある議論を…